保育の勉強をすることによって、「保育所保育指針」というものがあることを知りました。
厚生労働省が定めたもので、全国の保育所における保育のありかたを定めた、共通のガイドラインだそうです。
PDFも全文公開されています。
中身は、
第1章「総則」
第2章「子どもの発達」
第3章「保育の内容」
第4章「保育の計画及び評価」
第5章「健康及び安全」
第6章「保護者に対する支援」
第7章「職員の資質向上」
の7章に分かれています。
保育士試験にも毎年出るというので、その存在を知り、見ておこうと思ったのですが、
子どもが1歳になる前とか、保育園に通わせる段階などでこの存在を知っていたら、もっと良かったなと思いました。
例えば2章には、保育園に通う年齢の年齢別の子どもの発達が8段階に分かれて書いてあります。
2歳に関しては、以下のような記述があります。
おおむね2歳
歩く、走る、跳ぶなどの基本的な運動機能や、指先の機能が発達する。それに伴い、食事、衣類の着脱など身の回りのことを自分でしようとする。また、排泄の自立のための身体的機能も整ってくる。発声が明瞭になり、語彙も著しく増加し、自分の意思や欲求を言葉で表出できるようになる。行動範囲が広がり探索活動が盛んになる中、自我の育ちの表れとして、強く自己主張する姿が見られる。盛んに模倣し、物事の間の共通性を見いだすことができるようになるとともに、象徴機能の発達により、大人と一緒に簡単なごっこ遊びを楽しむようになる。
2歳でできることなどは、育児書にも詳しいけれど、このシンプルさは私は好きです。
いろいろほかの子と比べたくなるけれど、トイレトレーニングもうまくいかないこともあるけれど、「排泄の自立のための身体的機能も整ってくる」ので、別にトイレトレーニングを完了させなければならないわけではないよねとか、「自我の育ちの表れとして、強く自己主張する姿が見られる」わけだから、タイヘンなわけだわ…。
と思えます。
ちなみに友達とのかかわりのことが出てくるのは3歳で、しかも、
友達との関わりが多くなるが、実際には、同じ遊びをそれぞれが楽しんでいる平行遊びであることが多い。
とあります。
なるほど!3歳でようやく、平行遊び。うちの2歳児、お友達とうまく遊べないこともあるけれど、一緒に遊ぶことを期待するのはまだ先の話か。と思えます。
というわけで2章はちょっとした育児書としても参考になる記述だなあと思えました。
また6章には、
保育所における保護者への支援は、保育士等の業務であり、その専門性を生かした子育て支援の役割は、特に重要なものである。
とあります。
保育園の先生にとっての保護者支援が「業務」という記述で説明されていることは目から鱗でした。なんとなくですが、「~のが望ましい」くらいかと感じていました。
「業務」なら、子どもの成長に関すること、育児の不安なども、何でもかんでも相談しちゃおう!・・・とまでは思いませんが、娘を保育園に迎えに行って、ついいろいろ相談したりおたずねしちゃったときなど、”先生のお時間とっちゃって申し訳ないな~”という思いは多少、軽減される気がします。
・・・ほかにも、成長に合わせた子どもとの遊びのことなども、興味深い記述がたくさんあったので、これを機に勉強してみたいと思います。