明日も暮らす。

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シンプルで暮らしやすい生活を目指しています。オンライン英会話(英検1級)と空手(黒帯)が趣味。大学院博士課程修了(人文科学)。2児の母。

帝王切開の出産記録。

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母子同室とは遠い、母子別病院が続いていますが、

今回の出産の記録と記憶を残しておきたいと思います。

 

10月7日朝8時、自宅を出る車の中で、時報を聞きました。

 

前回、娘を出産した帝王切開の時に比べ、

 

・帝王切開の手術の知識も経験もあり、段取り、経過がわかっている

・今回の産院には3回目(!)の入院なのでスタッフに信頼がある

・赤ちゃんを待っててくれてる人が、もう一人いる(娘(・∀・)!)

・痛み止めをつかう気まんまん

 

…と、安心要素が格段に増えている!

だから何も怖いこと、不安なことはない、と、車の中で自分に言い聞かせていました。

 

8時半ごろ病院に着き、すぐに個室に通され、

説明と、内診がありました。

この日の予定帝王切開はほかにもあったようで、

私は最初になりました。

 

すぐに準備が始まり、

病衣に着替えたり、

点滴をさしたり、

麻酔のためのテープを貼ったり。

9時半には準備が整いました。

 

娘はこれから始まる”何か”を察知したのか、

そわそわ…としていました。

看護師さんに呼ばれ、夫や娘との一時の別れもそこそこに、

10時には手術室に歩いて入室、

煌々としたライトの下の手術台に乗ると、

にわかに緊張を感じました。

執刀医が来るまでの15分くらいを、とても長く感じました。

メガネを外し、タオル一枚で横向きになり、ひたすら待つ。

 

気を紛らわすために、誰かと何かを話したかったです。

何の話でもしていいなら、「真田丸」の話をしたいなあ…と思っていました。

 

やがて医師が到着して、

エビのように丸くなって麻酔。

「左足が温かく感じる?」

「ここは冷たく感じる?ここは感触だけ?」

と、麻酔の効きをチェックされ、

「膝を立ててみて?」と言われたときに、足はほとんど上がらず。

 

血圧が下がったためか、

緊張の高まりによるためか、血圧が低下したためか、めまいと吐き気を感じました。

もとより絶飲食で胃は空っぽなので吐くものは何もなく、

少し経つと落ち着き、

 胸とおなかの間に緑のシーツ上のものがかけられ、

手術が始まったことがわかりました。

 

「もうすぐですよ」と看護師さんに声をかけられ、

やがておなかがぐっと軽くなる感覚とともに、

赤ちゃんが取り出されました。

すぐに泣き声があがり、

メガネをかけさせてもらうと、

生まれたての男の子を見せてくれました。

この子が!この子なんだ!

うれしくて涙が出ました。

 

私が見えるように、手術台のとなりの台で、

手際よく助産師さんが、胎脂をぬぐっていきました。

元気に鳴き声をあげる赤ちゃんを見て、しあわせで、

”二人も子どもが産めて、いい人生だなあ”

と思っていました。

 

赤ちゃんはケアのために新生児室に移り、

私はまたメガネを外し、

やがて追加の麻酔が入り、

入った瞬間に痛みを感じましたが、

「眠くなりますよ」

「寝ちゃっていいんですか?」

「いいですよ」

とやりとりをした後、手術を担当した二人の医師の会話を遠くに聞きながら、

体の中身が引っ張られている感じがしながらも、

なんだかマッサージを受けているような穏やかな気分でした。

 

手術は終わり、

その後2時間程度は手術室にとどまると聞いていたのに、

別の手術がすぐに始まるということで早々に、手術の前にいた部屋に戻りました。

私がおなかの縫合をしているあいだに、

夫と娘は赤ちゃんに会えたようでした。

娘は最初は「こわいー」と言ったようですが、

「かわいいね」と言ってくれたようです。

 

部屋に戻って、産後の興奮と麻酔覚めやらぬなか、

まだまだ足には感覚が戻らず。

赤ちゃんを連れてきて写真を撮ってくれるというので、

連れてきてもらって、初めての授乳をしようとすると、

体温低下を防ぐために帽子をかぶった赤ちゃんはよわよわとしていて、

吸いつく気配もなく。

少し具合が悪そうだったので、赤ちゃんは写真を撮る前に新生児室に戻っていきました。

 

このとき娘はそろそろ空腹の限界で「ちゅるちゅる食べたい」というので、

夫にラーメン屋さんに連れていってもらいました。

 

麻酔が切れてくるとともに、

後陣痛の、子宮が収縮する痛みがやってきました。

足のしびれが取れてきたところで、痛み止めの座薬を入れてもらいました。

 

娘と夫が食事に行って席を外しているとき、

看護師さんが来て、赤ちゃんの呼吸が安定しないので、

ご主人が帰ってきたら医師が話があります、と言われました。

私はこの時点で軽くパニックに。

 

最悪の状況を想定してしまいました。

そのとき看護師さんが、

私も去年帝王切開で産んだんですけど、3週間赤ちゃんと離れ離れで…、

と聞いたときに、そういう方がこんなに身近にいるんだ、と我に返り、涙ぐんでしまいました。

 

一人で夫と娘の帰りを待っていると、

”この日程にせずに、もう少し後の手術予定にしていればこうならなかったのでは…”、

など、いろいろなことを思ってしまいました。

 

母と姉に連絡しましたが、

母はすでに病院に向かって家を出た後でした。

 

医師の話では、帝王切開ではよくあることだが、保育器の中でも呼吸の安定がせず、

小児科がある大きな病院に行くほうが安心なので、ということで、

少し離れたところにある大学病院に緊急搬送されることになりました。

手術後3,4時間くらいのことでした。

 

緊急搬送といっても、別れ際に家族4人で写真を撮ってもらえましたし、

看護師さんたちスタッフに囲まれて、和やかな雰囲気でした。

 

夫と娘、そして義母が大学病院に行ってくれることになりました。

そちらでは事務手続きや説明の後、検査のために時間がかかり、結果として4時間くらい病院で待つことになったそうです。

 

夫からの連絡を待つ、その待つ時間の長かったこと…!

 

午後に母、夕方に姉が立て続けに来てくれて、

おしゃべりすることで少し気持ちが落ち着きました。

姉は、このページ見た?

と、見せてくれました。

新生児呼吸窮迫症候群とは?原因と症状、治療法は?後遺症が出る? - こそだてハック

記事の中では、

 

治療後の予後は良好で、きちんと治療されていれば後遺症が出ることはほとんどありません。

 

新生児呼吸窮迫症候群はきちんと治療すれば治る病気なので、冷静に対処してあげてくださいね。

 

とあって、ほっとしました。

 

その日遅く夫からメールを受け、

・帝王切開ではよくあることだが、肺に水が残っていて、3,4日で落ち着くのではないか

・呼吸が少し早い以外は脈拍酸素濃度異常なし

・鼻から管でミルクを飲んでいる

・自分で呼吸ができるが、呼吸を助ける目的で人工呼吸を併用、徐々に依存程度を低くする

・白血球が少し多く(生まれてすぐなら当然のことらしい)、肺炎等の感染症の可能性もあるので予防の意味もかねて抗生物質を点滴に入れる

 

上記の事項とともに、

「かわいい赤ちゃんを産んでくれて本当にありがとう&お疲れさまでした!」

と夫からメールをもらい、やっと落ち着きました。

そうなの、私が産んだ赤ちゃんかわいいよね!うへへ・・・( *´艸`)と思いました!

 

夜は、やはり寝つきにくかったです。

当然いるはずの赤ちゃんが同じ病院にいないなんて想定していませんでした。

痛み止めを使ったことでだいぶおなかの痛みは遠のきましたが、

寝がえりはできないし、背中がどうしてもいたくて。

病院のベッドと背中の相性がよくないみたいです。

筋肉痛のような症状になってしまいました。

 

それでも私にできることはさっさと回復することなので、

足を積極的に動かしたり、

寝がえりを半分くらいしてみたりと、

血栓予防の注射や貧血の検査などの注射を受けつつ、

イテテ、イテテといいながらベッドの上で動き続けました。

 

3時間くらいの睡眠を2回取れて、

やっぱり眠るというのは体の回復に良いのか、

起きるたびに、回復している、と感じました。

 

翌朝、着替えさせてもらい、

導尿の管を外してもらい、

そろりそろりと、トイレのために一人で歩けるようになりました。

 

最初は、手術後1日目で歩くの?と思っていました。

確か前回の出産は、3日目くらいにようやく歩けた気がします。

無理では?と思っていましたが、痛み止めの座薬を使っているのであれば、無理ではないことでした。

座薬は私の場合きちんと効いて、

おなかより背中の痛みのほうがキツイくらいです。

最初の出産の時に、痛み止めを使えなかったのに比べたら雲泥の差です。

段々思い出してきましたが、娘の出産時は、1日目に痛み止めを使えなかったので、

2日目に痛み止めをお願いしようとしたら、「もうここまで来たんだから要らないね~」と言われたんでした。(-"-)

 

最初の帝王切開に比べて自分の身体がきつかったのは、

麻酔後、吐き気に襲われたことだけだった気がします。

 

ひにちぐすり、ということばがあるように、

時間が経てばからだが楽になることは実証済みなので、

あとは時間とともに癒えていくだけです。

 

・・・ここまで書いて来て思い出したのですが、

このばたばたの中で、娘に渡すはずだった手作り人形を渡しそびれています、わたし・・・(ノД`)・゜・。

 

↓これです。

umet.hatenadiary.jp

何が起きているかよくわからず、非日常の中で、

いつもの元気さを見せて振るまってくれている娘。

うっかり母でごめんよ(;_;)

明日病院でプレゼントするからねー!

 

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