おはようございます。
梅つま子です。
今日は読書記録です。
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箕輪厚介さんのお名前は、まいさんのブログで知りました。
ファミリー向けでありつつ、働くことについてガッツリ考えるイベント…!
行きたいなと思いつつ、残念ながらその日は所用で、イベントに参加はできず。
その後、イベントに参加されたはにさんのブログも読んで、「熱狂」というキーワードが気になって、いろいろ考えました。
↓「専業主婦×熱狂」について、いろいろ考えて書いた記事です。
「熱狂」のことがもっと知りたくて、私も、箕輪さんの本を買って読んでみることにしました。
箕輪厚介さんってこんな方
幻冬舎の会社員(編集者)の傍ら、いろんなことをされている方です。
(みのわこうすけ) 幻冬舎・編集者2010年双葉社に入社、ファッション雑誌の広告営業として四年間、タイアップや商品開発、イベントなどを企画運営、『ネオヒルズジャパン』与沢翼 創刊。2014年から編集部に異動し『たった一人の熱狂』見城徹/『逆転の仕事論』堀江貴文/『空気を読んではいけない』青木真也 2015年7月に幻冬舎に入社。 東洋経済オンライン、アドタイでコラム。オンラインサロン運営、堀江貴文大学校で特任教授など。
「多動力」堀江貴文・「ネオヒルズジャパン」与沢翼・「悪意とこだわりの演出術」藤井健太郎の3冊でアマゾン総合ランキング1位を獲得。 他に「日本3.0」佐々木紀彦、「空気を読んではいけない」青木真也、「まだ東京で消耗してるの?」イケダハヤト、「新企画」鈴木おさむなど。堀江サロン教授、渋谷のラジオ、ニューズピックスブック創刊。
2017年10月合同会社波の上商店を設立。
2018年1月末に設立する株式会社CAMPFIREと株式会社幻冬舎の共同出資会社、株式会社エクソダス取締役に就任。
会社員で、出版社の編集者の仕事をされつつ、オンラインサロンの運営や講師など、いろんな活動されてる方だとわかりました。
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この本は…あえて一言でいうなら、「破天荒な会社員の仕事術・処世術」…とでも言えばいいのかな?
この本の帯には、
天才編集者の革命的仕事術。
ベストセラー連発! わずか1年で100万部突破!
と書かれています。
本書に出てくるエピソードの一つ一つが、なるほど天才ぽくて、型破りな感じの箕輪さんなのですが、むしろ大真面目で真剣だからこそ、こういう言葉が出るんだろうなあと思う箇所が多くありました。
この本を読む私の立場
ところで、私の今現在のアイデンティティは「2児の母・専業主婦」なのです。
読書していると、ともすれば思いがちなのが、
「そうは言っても、この人は2児の母ではないでしょ?」
「専業主婦だったら、同じこと言えるんだろうか?」
ということ。
でも、いったんこう思ってしまうと、2児の母/専業主婦が書いた本を除くすべての本から、私は知見が得られなくなる。

それでは面白くない!
なので、
「専業主婦である私が、この本から吸い上げられるベストの情報って何だろう」
「ここに書かれていることを、専業主婦としての認識とか、行動基準とかに照らし合わせて理解したらどうなるんだろう」
と、いつも問いかけながら読むようにしています。
大真面目で真剣なメッセージ
私も2年前までは、組織に所属して働いていたわけで。
この人みたいに、嘘のない正直な働き方ができたかな?と自分に問うと、だめですね。
ぜんぜん嘘だらけでした。
自分を殺して働いてたこと、ありました。
(以下、太字ハイライトは梅つま子によるものです。)
仕事をしていれば上司や取引先の無意味な注文を飲まなければならない場面も出てくるだろう。
しかし、3回までだ。
3回自分に嘘をついてしまったら、二度と戻ってこれなくなる。
(『死ぬこと以外かすり傷』p.41)
無意味で無理な注文を、諾々と飲んだこと、あったなあ。
「これ梅さんやっておいて」と、締め切り前日にどーんと添付ファイルつきのメールが来て。
その日は休日だったから、家族と出かける予定でいたのに、結構な作業量の頼まれごとをやるために、せっかくの予定を取りやめたりしてました。
おかしいなと思ったときに、おかしいと声を上げられる自分であるのか。

それは専業主婦だろうが、会社員だろうが、変わらないわけで。
上記の引用部分を読んだときに、薄井シンシアさんの、「PTAで前任者から引き継いだ資料(段ボール3箱分)、最新のを残して捨てた」エピソードを思い出しました。
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思い出深いのは、一年目、前任者から渡されたダンボール三箱分の資料を、最新のものだけ残してすべて捨ててしまったことだ。
仲間は、「そんなことしていいの?」と仰天していたが、
「いいのよ、PTAはしょせんボランティアなのだから」と答えた。
メンバーが新しくなれば、新しいやり方でやればいい。
慣習化されたルールに則らなくても、主婦の普通の常識で十分対応できる。
(『専業主婦が就職するまでにやっておくべき8つのこと』p.107)
「おかしいな」と思う場面でちゃんと戦ったり、正しいと思ったことを通せる自分でありたいなら、まず「おかしい」と思う感性を、まっすぐにしておかないといけない。
そして、それを指摘したり代替案を考えたりする癖を身につけておかないと。
それは普段からやっておかないと、いざというときにできるわけがない。
ちゃんと努力すること
耳が痛いこと、たくさん書かれていました。
昔のように家族で同じテレビ画面の前に座り、会社や学校で昨日の番組について話題にすることはなくなった。今の人はスマホという小宇宙の中で生きている。
スマホは飼い主が見たいものしか差し出さない。
ゲームが好きな飼い主にはゲームを、ゴシップが好きな飼い主にはゴシップを。
バカはますますバカになる。
(『死ぬこと以外かすり傷』p.59)
ぎゃー、ホントそれ。
人って(というか、私って)、いつも決まったものしか見てないと思う。
インプットは、放っておけば、偏っていく。
ちゃんと脳に刺激を与えられるように、アンテナを広く高く。と思うけれど。
なかなかねえ…。
このあたりの言葉は、私は「お父さんの言葉」として受け止めました。
私のイメージの「世のお父さんが子どもに伝えそうなこと」にドンピシャでした。
私の実父はこういう感じのことを言わなかったけど
人の何十倍も努力しろ、と言うけれど、人間はみな平等に24時間しか持っていない。
不眠不休で働いたとしても、時間で考えるとせいぜい人の2倍しか努力はできない。
では、どこで差がつくか。
それは、「昨日までできなかったことをできるようにする」ということを日々積み重ねることだ。
(『死ぬこと以外かすり傷』p.103)
「2倍しか努力できない」は、確かに、リアルなところかも。
2倍の努力で何をするか、といえば、箕輪さん的には「昨日までできなかったことをする」こと、(そしてそのためにまず、自信がなくても「はい」「やります」ということ)なのかな。
でも「やります」って言ったことに、固執する必要はないようで。
一度やると言ってしまったからやらなければいけない、というのはサラリーマン的発想だ。
とてつもなく忙しく熱量の高い人たちと仕事をしてみたら分かるだろう。
彼らは膨大な数の案件を何本も走らせているから、企画が途中で自然消滅しても気にもとめない。
すぐに次を、前を見ている。
(『死ぬこと以外かすり傷』p.114)
それはそうかも。
誰かがチラッと言っちゃったことに、言った側も言われた側も縛られて。
「いったいこれ、誰が何のためにやっているの…?」と思ったこと、あったなあ。
一方で、「やるって言った本人、言い出しっぺがやらんのかいー!!」って思う思考の道筋も、私の頭には確かにあります。
責任取れよー!みたいなふうに考えがち。

私の考え方も、旧来のサラリーマン的なところはあるのかも。
また、こんな言及も。
こちらがガードを上げていれば、向かい合う相手も同じ高さでガードを上げる。
こちらがガードを下げていれば、向かい合う相手もガードを下げる。
自分がフル装備の完璧人間を装っていては、相手も装備を解除してくれない。
(『死ぬこと以外かすり傷』p.128)
これを専業主婦的に読むと、
「こちらが苗字さんづけで呼べば、向こうも苗字さんづけで呼ぶ。
こちらが名前ちゃんづけで呼べば、向こうも名前ちゃんづけで呼ぶ。」
と理解しました。
たとえが卑近というかなんと言うか…
フル装備の完璧人間じゃないほうが、対人関係はうまく進むというのは、そうだろうな。身に覚えがあります。
「夢中・熱狂」と「常識」の間
専業主婦だけど、何か目標があればいいなあとか、子育てだけじゃなく、何か自分のことに熱中したいなあとか、いろいろ考えています。
「努力は夢中には勝てない」という方程式は、編集者に限らずすべての仕事に共通する。目の前のことにどれだけ夢中になれるか。
熱狂できるか。
夢中の前ではどんな戦略もノウハウも無力だ。
(『死ぬこと以外かすり傷』p.162)
自分が夢中になるものを見つけるためには行動するしかない。
ウダウダと考えすぎずに、どんな仕事でも「やります」「行きます」を口癖にして、とにかく動く。
そして小さな成功体験を重ねる。
人は全く手の届かないものをほしいとは思えない。
小さくてもできることを繰り返していると、人生をかけて夢中になれることがやがて見つかる。
(『死ぬこと以外かすり傷』p.163)
夢中になること、熱狂することは、人生を輝かせてくれる素敵なこと。
他方で、「常識的である」ことも、大事なことだと私は思います。
先月、「いざというとき」が本当に自分の身に起こって、ママ友を頼った経験があります。
「いいよ、大丈夫だよ、預かるよ」と言ってくれたママ友と、お互い様の関係を作りたい。
自分も頼るし、頼られる人でありたい。
そう思うから、ママ友から、「あの人、ちょっと大丈夫かな…?」と思われるのは避けたいです。
自分の信頼しているママ友からは、自分の子どもを預けても大丈夫な人、と思われたいです。

だから、本書の後半に出てくる、以下のエピソードは、「ちょっと私はそこまではできなくていいかな…」と思うのです。
ディズニーアニメ『リメンバー・ミー』を映画館で観ている真っ最中に、事件は起きた。
ラストのクライマックスシーンだというのに、強烈な尿意に襲われたのだ。
僕は暗闇の映画館でひそかにチャックを下げ、手元のコップにした。
すすり泣きがあちこちから聴こえる中、最後の感動的なシーンで席を立ってこの感動を邪魔するくらいなら、自分一人だけ恥をかけばいい。
編集者としての最後の矜持である。
(『死ぬこと以外かすり傷』p.127)
私のママ友は「手元のコップに」する人に、子どもを預けてはくれないだろう…。
私もちょっと、「手元のコップに」する人は、いざというときの、心の「緊急時に頼れる人リスト」から外すかもしれない…。
そういえば話は逸れますが、これとちょっと似た感じの、下ネタ系武勇伝的なエピソードは、実父から聞いたことがあります。「みんなで海に行ったとき急におなかが痛くなって…」から始まる、父が大学生だったころの話。
私は眉をひそめるよりは、一緒になってイヤだー!アッハッハ!と笑う、ほとんど最後の年齢だったから、そんなバカ話を父から聞いたのも、なんだか楽しい思い出。
終わりに
全体的にすごく面白い読書でした。
「そうか…!」と「そうか…?」の入り混じった読書体験というか。
本って、これぐらい挑戦的に読めるほうが面白いよねえ、とも思いました。
さすが編集者されてる方の書いた本。

私も、「面白く生きていきたい」と願っている一人です。
そして、自覚があるけど、私はちょっと変なんだと思う。
だってブログを毎日書いているママさんは周りにいないし、子どもと一緒に空手を習い始めた人もいない。パーソナルトレーナーの力を借りて筋トレやってる人もいない。
「なんかちょっと変わっているけど、ぎりぎりアリ」のラインをさぐっている私。
アリだと思ってるのは私だけで、周りは「ナシだろ」と思ってる可能性については…?
深く吟味しない! ^^;
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「夢中・熱狂」と「常識」の間をどう探索して、自分なりの狙いどころを定めていくか。
そしてそれをどう、行動レベルに移していくか。
箕輪さんから、いい宿題をもらった気がします。
あ、それから!
明日始まるみたいです、楽天のスーパーセール!!
年末、今年の締めにふさわしく、今回…ガッツリ買い物しまくります!!!
今日もいい一日になりますように!