おはようございます。
梅つま子です。
定期的に読みたい、暮らし関連の本。
図書館でも、本屋でも、ついつい、暮らし関係の本棚はのぞいてしまいます。
今日レビューするのはこちらです。
サチ ワニブックス 2018-04-20 売り上げランキング : 195204
|
何ヶ月か前に読み終わったんですが、とっても内容が濃くて、時間を置く必要がありました…!
「50点」ってどういうこと?
まずはタイトル、「50点」の意味。
(強調は梅つま子によるものです。以下同様。)
家事の目標値を50点に定めたわが家では、「昨日と同じくらい今日も幸せと思えたら合格!」だと考えています。
(中略)
家事には上限も下限もありません。
そのラインを決められるのは、私と家族だけ。
目標値の50点は、「無理なく続けられるかどうか」が物差しになります。
「世間の基準ではなく、我が家の基準を考える」ということを著者のサチさんは力説されてます。
今日はがんばった!と思っても、それが続かなきゃ意味がない。
だって家庭とは、毎日の生活のこと。
一日完結ではないから。いつも、明日があるから。
自分なりに、80点~90点くらいいったかな?と思える料理を作っても、疲れきってしまって次の日はできなかったり、思うように家族が喜んでくれなかったらイライラしたり。
それじゃ、どんなに点数が高くても気持ちよくないんですよね。
私は、だらけ過ぎてしまって、30点だわ、と思う日もあります。
やっぱり、「これじゃいけない」というのは自分でもわかるもの。
私はずぼらだけど、赤点を取りたいわけじゃない。
赤点取ったら、さすがに自分でも気づく。マズいと思う。
そう考えたら「50点」って理想の落としどころなのかも?
自分をラクに。
でも、確実に今日も明日も回していくための、最低限の点数。
家族みんな元気で、自分も笑顔で。
明日への余力が残ってるくらい。
家事は、あえてそのぐらいにしておく。
グッドイナフマザーの考えに似ているかも。
誰からも、「すごいね!」と言われるレベルじゃなくて、ほどほど。そこそこ。まあまあ、を目指す。
自分で「さ、今日はココまで!家事はまた明日~」と思ってさらっと切り上げ、布団にもぐれるラインを作っておくことが、毎日を平和に暮らすには、大事ですね。
「献立予約」という考え方
わが家には、毎月必ず作る定番メニューが4~5つあります。
親子丼、豚汁、キーマカレー、お好み焼きなどで、どれも栄養価が高く、家族全員が大好きなものばかり。
月1回のまとめ買いでは、これらの材料を購入し、帰宅後に優先的にとりわけ、料理名を書いたシールを貼ってフリージングします。
ひるがえって、自分。
安く買えると、とりあえず多めに購入して、「はて…何のために冷凍しておいたんだっけ?」ということがしばしば。(お恥ずかしい!)
予定を立てていないで買うものだから、「なぜかひき肉ばっかり冷凍庫に!」ということにもなりがち。
冷凍する段階で「何を作るのか」をはっきり意識しておきたい。
スポンジはひとつで足りる
食器用、コップ用、フライパン用……。
使い分けるスポンジが多いと、置き場所や手入れに悩まされるので、スポンジは1個でまかなっています。
(中略)
手入れも一日の終わりに熱湯をかけるだけで済んで、ラクチンです。
かつて料理教室に通っていたとき、野菜を茹でた鍋を、シンクの側面を使って湯切りした先生(!)。
「こういうのができるのはね、きちんとシンクを洗ってるからよ」
とおっしゃっていたのを思い出しました。
ここも、人の目が気になりがちなところかも。
普通は、用途に分けてスポンジを複数使いするものだから、とか。
でも衛生観念で、世間一般や、ほかの誰かを気にしていたらしょうがない。
一緒に暮らす家族が安全で健康ならそれでいいのだ
排水皿こそキレイに
排水皿をキレイに保つには、常に洗える状態にしておくのがいちばん。
水切りネットは使用せず、空に近い状態を維持します。
(中略)
排水皿を空にしておくことで、「今から排水皿を洗おう」ではなく「最後の一枚を洗おう」という気に。
ついで洗いできれいを保てます。
あえて「ゴミ受け」「ゴミかご」と言わずに「排水皿」と呼ぶことからして、知恵ですよね。
「皿」なのです、これは「皿」。
名前に「ゴミ」がつくから、”汚く扱っても大丈夫”と言う認識につながっている機が無きにしもあらずですもの。
で、どうしても汚くなりがちな排水皿。
私は食洗機にも入れてしまうので、だいぶ傷んできました。
「ゴミ受けなので、気にしないでもいい」という考えはあるものの、毎日使うものでもあるから、買い換えようかなと思っています。
R and M
売り上げランキング : 10941
|
これならステンレスだから、劣化を気にせず使えるかな?
最低限の労力で、最大の効果を
毎日フルパワーでなんて、いられません。
ほとんど何も考えず、習慣だけで家事を回せたら、と夢見てしまう。
著者のサチさんは、それを手に入れられたんだろうと思います。
普段どおりに体を動かすだけで、一日の家事が終わっていくって何て魅力的なんだろう。
不測の事態も起こるからこそ、家事でいちいち立ち止まらない。
できるときに貯金を作って、それを使いながら、でも最低限のことは、その日その日に終わらせていく。
それは、無駄のないシステムを構築するってことなので、これ強靭なアタマがないとできないと思います。
サチさんは、SEだった方だそう。
システム作りが、お上手で段取りの名手に違いないと思います。
対する私。
ずぼらで、思いついたことを、思いついた順にやることが大好きで。
逆算ができなくて。
すごーく、前途多難。
でも!なんかわくわくもしています。
こんな私でも50点家事システムを構築できたら、未来が明るい!
まずはできそうなところからだけでも、
■ ここは散らかってもすぐに片付けられる
■ これなら5分で作れる
というような自信を、積み重ねていきたいです。
今年は、拭き掃除の「趣味化」、食の「定番化・システム化」を目標にしている年でもあります。
サチさんの考え方に触れて、ぐっとやる気が高まりました^^
サチ ワニブックス 2018-04-20 売り上げランキング : 195204
|
今日もいい一日になりますように!