おはようございます。
梅つま子です。
このブログで紹介した本のひとつ、薄井シンシアさんの『専業主婦が就職するまでにやっておくべき8つのこと』。
このたび、著者の薄井シンシアさんと、やりとりをさせていただく機会に恵まれました…!
感激…!
薄井シンシアさんのこと
薄井シンシアさんの本を読んだのは去年のこと。
薄井シンシアさんは、専業主婦であり、駐在員の妻であり、一女の母として、家事、子育てに全力投球されてきた方。
子どもが手を離れてから、タイで「給食のおばちゃん」として就職したのを皮切りに、ホテルの営業開発担当副支配人の職を経て、現在は日本コカ・コーラの2020年東京五輪のホスピタリティ責任者に就任…というとんでもない経歴の方です。
その経歴もさることながら、ご著書に書かれている考え方やアイディアが、めちゃめちゃ創造的で、意欲的で、芯が通ってて、とにかくカッコいいんです…!
一言で言うと、自分への厳しさ、自尊心がひしひしと伝わるのですが、無駄に厳しいわけじゃなくて、理にかなってる。
頭のいい方だということがすぐわかる文章で、読んでいてて気持ちいい。
このへんは百聞は一見にしかずなので、興味をもたれた方には読んでいただきたいです。
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「誇り高い」って言葉がぴったりの薄井シンシアさんの文章。
ママ友に貸したい本NO.1です。
自分プロジェクトのこと
薄井シンシアさんの本を読んで、一番影響を受けたアイディアがこちら、「自分プロジェクト」。
自分プロジェクトは、
- ゴールがあるもの(ゴールを”自分で”設定するもの)
- 自発的にやるもの
- 自分のためにやるもの
- ゴールすることによって自己評価が与えられるもの
- そのプロセスで何かの技術も向上するもの
と私は理解しています。
これを日常にうまく組み込んでいくと、家事育児のような目標を立てづらくゴールの見えにくいものでも、スモールステップで上達、あるいは成果の見える形で結果を残していくことができるんです。
専業主婦であっても、会社員の取り組みのように、評価の対象にしうる。
この考えが、まさに自分が求めていたものだ…!と気づいて、少しずつ自分の生活全般を「プロジェクト化」することにしました。
その結果、自分の今の生活は、
- 家事
- 子育て
- 健康
- 教養
の4つに分かれていて、さらにそこから細分化される項目の中でレベルアップをはかっているのだ!と、理解できたのです。
薄井シンシアさんからのメッセージ
上記の、自分プロジェクトについての記事を書いたとき、あつかましくも、薄井シンシアさんにご連絡してしまいました(ツイッターのDMを使いました)…!
ご著書を読んで、その内容に心を打たれてこのようなことを考えました!とお伝えしたかったからです。
ちなみに、「本気を出して考えたものは相手に伝えてよい」というあつかましさは、大学院時代に学んだことです。
感謝の声をどうしてもどうしてもお伝えしたかった!!
ただお伝えしただけでも、十分だったのですが、なんと、お返事をいただきまして!!
(ご本人の許可を得て、ブログに紹介させていただきます。薄井シンシアさん、ありがとうございます!!)
梅つま子様
ご連絡どうもありがとうございます。大変嬉しいです。
昨年の2月にブログに掲載された本のレビューを読ませていただきました。あの時からお礼を言わなくならない、と思いつつ、一年経ちました。
改めて、どうもありがとうございました。私のメッセージが届いた!、と感動していました。
なんと…!
去年のブログを読んでくださっていた…!
ブログやっていてよかった…!!!!
これだけでも感動なのに、薄井シンシアさんが、次のメッセージを下さったんです。
共働きが普通になってきた今、悩んで、悩んで、専業主婦になった女性は肩身の狭い思いになってはいけないと強く信じています。
もしそうなれば、30年前に、悩んで、悩んで、仕事を続けた女性が批判された時代と何も変わらないことになります。
さらりと書かれた、このメッセージをどう受け取るか…。
すごくすごく、考えました。
悩んで悩んで、今ここにいる
厚生労働省のデータで、今や、共働き世帯数は、専業主婦世帯数を上回っています。
特に都市部に住んでいると、「働いている」方が多いのはもちろん、専業主婦の方からは「働きたい」「働かなきゃ」の声も聞きます。
そんな中で、専業主婦が、のうのうと専業主婦を選んでいるとは、私はとても思えません。
自分自身もそうだけど、薄井シンシアさんの言葉通り、「悩んで、悩んで、専業主婦になった」方は多いと感じています。
「悩んで、悩んで、専業主婦」になることは、「悩んで、悩んで仕事」を続けるのと変わらないくらいの勇気だし、努力を問われることだと、私は思っています。
世間の風は厳しいけれど。
でも、この道が、自分の信じる何かに通じると信じるから、今、この道に立っている。
自尊心は、誰にとっても、いわば、自分が自分でいるための基礎ですよね。
なのに、専業主婦でいることを誰かに批判されるがままでいたり、自分で自分を恥ずかしく思ったりすることに甘んじて、自尊心がぐらぐら揺れたら…。
自分も苦しい。そして、子どもたちはどうなる?
専業主婦の子どもたちは、恥ずかしい生き方をしている人に育てられてるの?
そうじゃないでしょう。
子どもを育てて成長した私を、子どもに示したい
「悩んで、悩んで、専業主婦になった女性は肩身の狭い思いになってはいけない。」
この文章、なかなか手ごたえがありました。
それはどうしてかというと、「専業主婦は放っておくと肩身の狭い思いになりがち」だと、実感として思うからです。
だから、「悩んで、悩んで、専業主婦になった女性は肩身の狭い思いになってはいけない。」というこの文を、どう理解し、どう消化したらいいだろう、と、しばらく宿題をもらった気持ちで、心の中に転がしていました。
そして、ネットで見つけた、薄井シンシアさんの文章の中に、ヒントが見つかりました。
(太字強調は梅つま子によるものです)
そもそも再就職をしようと決めたのは、娘に見せたいという思いがあったからなんです。
「あなたという人を育てたおかげで、新たな可能性が広がり、さらに大きく強くなれた」と示したい。
専業主婦になっても、そこで終わりじゃないのよという姿を見せたい。
そんな気持ちがあるからこそ、挑戦を続けているのかもしれません。
これだ、と思いました。
私も、子育てによって自分がどれだけ成長したかを、ほかならぬ子ども自身に知らせたいです。
あなたを育てるということが、どれだけ自分にとって大きく、難しく、そして必要なタスクなのか。
それを通じて、どれだけ得がたい学びを得ているか。
子どもに、伝えたいんです。
長い学生時代を過ごして、就職して、何とか自分の能力を生かして働いていた私。
ずっと、自己効力感は、低くはありませんでした。何でも、やればそこそこにはできるんだと思ってた。
体育と数学と化学と物理以外は。
でも、そんな私が、育児していて「今までの自分のままでは乗り越えらない」と何度も思ったし、苦労しました。
今までの育児経験、たったの5年ちょっとでさえ、時につらいものだった。
簡単に言うと、学生時代~社会人時代はそこまで自分をバカではないと思ってたんだけど、子育てを始めたら、自分バカだなとすごく思うことがたくさんありまして…(泣笑)!
ものすごく大きな価値観の転換を経験できました。
だから、「あなたを育てることが、どれだけ自分を育てることになったか」を、きちんと言葉を持って、いつか子どもに語りたいです。
だから、なのですね。
だから、「肩身の狭い思いになってはいけない」し、なる必要もないんだ。
なぜなら、価値ある困難なタスクに挑んでいることは、人として誇れることでこそあれ、恥じることではないのだから。
そういうものとして、子どもに、子育てに、全力で向き合う覚悟があるならば。
対する今の私は、まだまだまだまだ、自分に甘い。
だからこの、自信あふれる薄井シンシアさんの文章に照らされると、まぶしくてまぶしくて…恥ずかしくなる気持ちもあります。
シンシアさんは自分に厳しい方だと、文章を読んでわかりますが、しかしながら他者にはあくまでも優しく…。
同じくネットで見つけたインタビュー記事のこの箇所、すごく暖かくてうれしくなりました。
私はあくまで『参考書』。
自分のできる事、必要な事を情報としてご自身の生活に活かし、良い所を取り入れてもらえればいいと思っています。
マニュアルではないので。あと、「人と違う生き方をしていても大丈夫」「周りと違う道を選んでも、自分のゴールを持っていれば大丈夫」ということを、私を通してもっと知ってほしいです。
シンシアさんはマニュアルではなく、参考書。
その参考書をぱらぱらと見ながら、自分なりに綴っていく育児中心の生活録、ポートフォリオが、このブログなのかな。
迷いながらも一歩一歩進んでいきたい。
決意…恥ずかしくない生き方をしよう
私は、薄井シンシアさんのような大出世をする人物では決してないのですが、こうやって、薄井シンシアさんの文章を「参考書」として出会わせてもらうことができたからには、恥ずかしくない選択をしたいです。
そして、薄井シンシアさんにいただいた問題提起と、シンシアさん自身の具体例に対して、いつか「私はこう考え、こんな結果を出しました!」と、私なりのアンサーができるようにしたい。
それを小さな決意表明として…この先も、小さな自分プロジェクトを積み重ねていこうと思います。
シンシアさんからは、最後にこんな素敵なメッセージをいただきました…!
輝けるように…がんばらなくては!
がんばります!!
薄井シンシアさん、本当にありがとうございました!
▼「PTAで、前任者に渡されたダンボール3箱分の資料、最新のものだけ残して捨てた」エピソードが大好きです▼
▼薄井シンシアさんから「いいね!」をいただいて小躍りした記事▼
▼専業主婦時代の私のバイブルと言いたい一冊▼
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今日もいい一日になりますように!