おはようございます。
梅つま子です。
今日のブログでは、つれづれに思い出したことを。
大学院生の頃、「研究会の事務局」のアルバイトをしておりました。
一人しかいない事務局の、事務局長(!)です。
研究会の事務局とは
大学院の学科で作っている研究会です。
大学院生が代々、事務局を担当することになっていました。
私は3年半くらいやりました。
いわゆるアカデミックな研究会で、学術論文を掲載したジャーナルと、学術研究の成果を発表する発表会を行っていたので、それにまつわる業務がありました。
主な業務は、
・メールの返信
(…の何倍も、迷惑メールが送られてきて、その削除)
・会員リストの管理、入退会処理、研究会費の徴収
・研究会が発行しているジャーナルに送られてくる論文の募集と、とりまとめ
・研究会が行っている研究発表会の発表者募集ととりまとめ、会場の予約、研究会前日準備・当日の設営から現状復帰、機材返却まで
・ジャーナルの販売
などなどです。
繁忙期は、学術発表会(年2回)と、ジャーナル発行(年2回)の前後です。
それ以外にも日常的に業務があり、ならすと、一日の作業時間は1時間くらいだったような。
月2万円もらっていました。
私の「居場所」でもあった
私が所属していた大学院では、「大学院生の居場所問題」がありまして。
いわゆる「空きコマ」をどこで過ごす?というものです。
図書館で過ごしたり、研究棟で過ごしたりしましたが、今ほどwi-fiが発達していなかったこともあってネット環境はあまりよくなかったのですよね。
そんななか、私は事務局の仕事をしていたもので、研究科の事務室に、机とPCを与えられ、事務局の作業と同時に、自分の研究も進めることができました。
とはいえPCはびっくりするほどノロノロだったし、学生の出入りする研究科の事務室だったので、落ち着いて研究…というわけにはいきませんでしたが、空いている時間にちょっと行く場所がある、というのは最高の環境でした。
学んだこと
メールの向こうには人がいるよ~
いわゆる一般企業に就職したことがなかったので、このときの経験は貴重な事務作業でした。
事務的なメールのやりとりを実践で学ぶことが出来ました。
研究会なので、会員宛の情報提供として、
「参加希望の方は1.氏名 2.連絡先のメールアドレス を書いて***までご連絡ください」
みたいなメールを送ることもあるのですが、その返信に、本当に氏名とメールアドレスしか書いてこない人もいてびっくりしました。
「お世話になっております」の一言くらい書こうよ~!
メールの向こうに、人がいるということを考えなくてはならないよね、ということを身をもって学べました。
予算を使い切りたいセンセイたち
大学教員には、研究費というものが与えられていて、「全額使い切る」ことが定番でした。来年度にまわせないので。
研究会の会員には大学教員の方もたくさんいたのですが、研究費を使い切りたい方から、「過去のジャーナル全部おくれ」といった依頼が、年度末になるとちょろちょろ来ました。
売り切れているジャーナルもあるので、図書館書庫に行って確かめ、在庫を一冊ずつ持ってきて、請求書、見積書、納品書を作り、段ボールにつめ、発送。
これめちゃめちゃ面倒な作業でしたね~。
大学の生協には、1個一円のクリップがばら売りで売られてたりするのですが、これは予算を、1円単位まで使い切りたいセンセイたちのものだと思われます。あ、レポートを提出したい学生にもニーズがあるのかもしれないですが。
お金の管理がすごく苦手
業務の中で一番苦手だったのはお金がらみのことでした。
修士課程の学生だと、年会費をいっせいに集めやすいのですが、博士課程の学生だと、毎日大学院に来ているわけでもないので、謎の時期にポンと払ってこられたりする。
「領収書いつどうやって渡す問題」が発生していました。
私も常に事務室にいたわけではないので、お金をもらってから領収書を渡すまでのタイムラグが出来てしまい…。
一人でやっているが故の限界もたくさんありました。
年々ドライになっていく院生
研究発表会の準備は院生が担うのですが、まあ、院生にとっては「駆り出される」感があるのでしょうな…。
私が院生だった頃は、仲間とわいわい楽しく…という感じもありましたが、年々、自分との距離も離れていくわけで、接点も少なくなり、面倒に思われているな~^^;と思いながらの作業はなかなかしんどいものがありました。
とはいえ相手は院生なので、おおむね責任感をもってやってくれていたと思います。
多かれ少なかれ院生というものは、お給料の発生しないお仕事、シャドウワーク的なものと仲良しになりがち…ですが、私は好きでした。
お金を払っても教われないものを教えてもらえる機会だと思っていたので。
でもやりがいの搾取とかにも容易につながることなので、さじ加減が難しい
講演会の企画
私が在籍していた大学院では、他の研究科の授業も、比較的自由に履修できました。
ある年、隣接領域の有名な先生の授業を履修して、そのご縁で、研究会の講師としてお招きしたところ、100名近い参加者が集まりました。
小さな研究領域なので、100名集まるというのはなかなかに前例がないことで、”お手柄”扱いされて、ちょっとうれしかったです。
講師になってくださったその先生も、
「梅さんという履修生の方から声をかけられて、15人くらいの会かと思ったら、こんなに…」
と先生もびっくりされてましたっけ…。
締め切りとか、フォーマットとか
研究発表会で発表するとか、学術論文を投稿するとかは、その結果しだいで修了できるかどうかが決まったりするくらい大切なことなので、本気の方が死に物狂いになる場面もたくさん見てきました。
泣きつかれたり、強引に押し切られたり…。
締め切りに関しては、「パソコンの調子が悪くて…!」みたいな言い訳が多かったです。
事務局とはいえ、こっちも院生というのを軽く見られていた気配は無きにしもあらず。
相談できる方がいたのはありがたかったです。
「前年までの会費が支払われていません」というメールを送ったとたんに無視してくる人もいましたっけ…。
フォーマットを送っても無視して、形に添わないものを送ってきたときは、代理でこちらが作業しましたが、あれはやらなくてもよかったんだろうか。
しかし、フォーマットそろえないとかっこ悪いんですよね。
「提出したのに掲載してもらえなかった」という訴えが来ても面倒なので、かなりの仕事を自分で引き受けてしまっていました。
思い返すと、楽しかった
トラブル頻発の事務局でてんやわんやではありましたが、大学院生生活を思い出すときに、事務局のことはよく思い出します。
私の大学院時代の大事なアイデンティティのひとつだったな。
ちょうど研究発表会の受付準備をする季節でもあり、なつかしく、つれづれに昔のことを思い出してしまいました^^
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