おはようございます、梅つま子です。
先日、退職関連の記事を書きました。
(お励ましの言葉をたくさんいただきました、ありがとうございます!)
ブログの新しいサブタイトル「専業主婦のその先へ」も馴染みがよいようで、何よりです。
そのうちこれが「明日も暮らす。」にとってかわったりして…^^;
今日は、退職のことを考えると必ずセットで私の脳内をよぎる、「専業主婦」のことについて書きます。
M字カーブに思うこと
「M字カーブ」とか「M字曲線」といわれている言葉があります。
女性の労働力率を見ると、30代が落ち込んでいて、それは出産・育児による職からの離脱であるという話。
(画像:男女共同参画白書(概要版) 平成30年版 | 内閣府男女共同参画局)
実際自分も、出産前の退職を経験したので、出産・育児のために求職しない(できない)というのは、よくわかる…。
「M字カーブ」というだけあって、「M」なので、労働力率の山はふたつ。
谷を経験した後には、山が来ます。
労働力率が再びアップするのは、一般的には、
「専業主婦、子どもの世話が一段落して再就職」
という解釈になるんでしょうか。
でもねー、これ、渦中にいると、タイミングが難しいですよ!
いつなのか、よーわからん。
実際、幼稚園のママたちとも、「仕事再開をいつにするか」という話題はよく出ます。
小学校に入るタイミング?
いやいや、学童、いっぱいだって聞いてるよ?小1の壁があるって聞いてるよ?
じゃあ、小学校中学年くらい?
いやいや、子どもの勉強もだんだん難しくなってくるし、習い事や塾に行き始めるなら送迎もしないとかな。
そしたら、高学年では?
受験するなら志望校選び…(以下略)
うーん、子どもが中学にあがったら、ですかね?
それこそ、還暦がすぐそこなんですが…!!!
専業主婦は、「大きな収納」みたいな存在かも
「専業主婦、再就職すればいいじゃん」、って、そんな話は簡単じゃないと思っています。
ひとつ、たとえ話を。
これ、我が家のキッチンです。
食洗機の下、この部分、引き出しなんです。収納になってる。
アホなんですが、ここが引き出しだって気づいたのは、入居してから1年くらい経ってからなんです!
あたりまえだけど、収納だと気づく前は、何も入れていません。
でもね、引き出し収納だと気づいたら…
あっという間にこの状態!
お恥ずかしい。
恥を忍んで公開する、荒れ狂う収納。
Qooが多いって?これ、お出かけ時、風邪っぴき時の命綱なんですよ…!
アマゾン定期便での購入を激押しです。
安くて有名な近所のスーパーより安い!
スペース結構広いんで、ここを当て込んで、Qoo以外にも、いろいろ入れてます。
とにかく便利に使います。
もはや、ここが引き出しだと知らなかった時代を思い出せないくらい。
「ここ、再び空っぽにしなさい。一度はその存在を知らなかったんだから、できるでしょ?」
って言われたら、一大事ですよ…。
専業主婦の再就職も、「いっぱいになった収納を、空にしてごらん?」って言われてる、そんな感じがする。
いや、一度は空っぽの状態で過ごしてたんだから、「絶対に無理」ではないのかもしれない。
でも、モノがぎちぎちに入った今となっては、もし空にするなら、ひとつひとつ吟味が必要です。
具体的には、
・何が入っているかを確かめる作業
・新たな置き場所を決める作業
・今後、そこに入れたいものが出てきたらどうするかを考える作業
が必要になります。
特に、「子ども」は、”専業主婦の引き出し収納”に入れている、大事な大事なもの。
そして、これほど収納場所を選ぶモノはない。
”専業主婦の引き出し収納”には入る(というか、いろいろあるけど、がんばって入れてる)けど、なかなか他の収納場所がないんです。
「保育園」という収納場所は、もうすでにいっぱいだし、入れさせてもらうには、要件がたくさんある。
「幼稚園」という収納場所は、比較的入れやすいけど、「この時間だけしか使えません」と時間の制約が大きい。
結局、自分という名の引き出し収納に入れる時間が長くなる。
まさか、収納に入れずに放置できないし…!
”専業主婦の引き出し収納”に入ってる、もうひとつの大きなモノといえば「家事」。
家事は、お金を払えば、他の収納場所が見つかりそう。
でもそのお金、どうしようか?
お金がどうにかなったとして、外注するにしても、どこの業者に頼むか、いつお願いするかの検討、契約手続き…もろもろ負担、手間が大きいですね。
そして、今、収納しているものが「ローリングストック」で、もし、その引き出し収納に入れないとするなら、「その購入自体をストップすること」まで検討しなきゃいけない。
「専業主婦だから送迎できていた習い事」なんて、そんな感じですよね。
もし仕事を始めるなら、習い事を辞めることまで考えないと。
私が送迎できないとしたら、誰かに送迎を頼む?
その手配は?連絡は?
収納の管理者は「専業主婦」だからといって、全部コーディネートするのは、本当に大変。
もはや、自分ひとりのことではないのに、責任は一人にかぶってきがち。
文字通り、パンクしそう…。
結局、その引き出し収納がそこにあることを、みんな頼りにしている。
引き出し収納の中に入らなかったものをその辺に置いておいたら、誰かが踏んで怪我したり、紛失したり、壊れてしまったり、ということが起こりうる。
「あなたがその引き出し収納を空にしなければよかったのに」なんて逆に責められたら、たまったもんじゃないよ!!
でもさ、結構「収納、空にしてみなよ」って言った本人こそが「何で空にしちゃったの?」って言ったりするんだよね、平気な顔でさ~
ここが引き出し収納になってることで、周りさえも、その存在に助けられることがままある。
気がついたら、お隣の家の備蓄まで、しまってあげてるような感じになることだってある。
関係性というものがあるから、お互い様だったり、納得しているならそれでよいと思うのだけど、そうじゃないなら、なんとか守りたい。
「収納」の管理を、しっかりしよう
私も専業主婦として、「引き出し収納」的な存在になって3年。
時間的に融通が利く「何でもとりあえず引き受ける係」になってみて思うのは、
意外にも、「中にどんどん詰め込んでいくほうがラク」であること。
何も考えず、とりあえず引き受けるほうがラクなんですよね…!
何も吟味しなければ、「名もなき、小さな用事」がガンガン入ってきます。
私の引き出しも、そんなことで常にいっぱいです。
だからこそ、大事だな、と思うのは4つです。
1.その引き出し収納に、何を入れたいのかを考えること。
2.自分のためのものを積極的に入れること。
3.引き出しに入れないものの基準と、理由をちゃんともっておくこと。
4.ときどき棚卸しすること。
1.その引き出し収納に、何を入れたいのかを考えること
子どもを2人の世話しながら家事をする毎日は、すごく大変なんだけど、働いているとできにくいことが、意外とすんなりできたりもする。
・銀行が開いている間に行って、手続きするとか。
・役所に電話をかけて情報を集めるとか。
・子どもの学校や幼稚園で、PTAやサークル活動するとか。
・習い事を選別して体験に行き、契約し、送迎するとか。
・ママ友との付き合いも、しやすい。
ワーママのときみたいに一人で出歩くこと、ふらっとコンビニに立ち寄ることなどは、専業主婦はしにくいけど、上記のようなことは、意外としやすいと感じました。
私がフルタイムワーママとして働いているときには、上記のことは「できないこと」ではないものの、すごく時間がかかったり、優先度が低くなったりすることでした。
(働き方にもよると思いますが、あくまで自分の体験談ということで…)
何でもかんでも、「とりあえず、やるか。できるだろうし。」と思って、引き受けてしまいがちです。
引き出しにポイッと入れる前に、「それを入れることが、何のためになるのか」を考える癖をつけたいもの。
まずは何が入っているかの可視化が大事だな。
とろろさんがいつも作ってる円グラフ、参考にしたい。
私も円グラフ作ろう。
2.自分のためのものを積極的に入れること
個人的には、子どものため、家族のためのものは入れやすいのだけど、自分のものになることって後回しにしがち。
罪悪感を感じずに、入れていったほうがいいと思う。
具体的には、定期健診とか。息抜きとか。十分な睡眠とか。
感覚的には、「自分のためのことを入れすぎで、ちょうどいい」のではないでしょうか。
個人的には、疲れてるかも?と思ったり、やりたいことが手付かずになっていてざわざわしたり、いろんなことが決められなくなってるときは、もう適量を超えているサインだと思う。
lazy-planetさんのこの言葉はすごく納得しました。
8割の力の、さらに8割がよいのだそうです。
一度、精神的な調子を崩すと、その後どうしても崩しやすくなります。
仕事をセーブしたから大丈夫、かどうかは本人にも分かりません。
私は、「自分の思う8割の力のさらに8割くらいの力で仕事しろ」とカウンセラーにアドバイスされました。
それから、子持ち世帯にとって、「子どものため」は金科玉条になりがちだけど、それだけにならないほうがよさそう。
我が家の場合ですが、2歳の息子を保育園に入れたら、夫がすごく昼寝してる。
出かけるでも本を読むでもなく…。手に入った時間を、彼は眠る。
すごく、疲れてたんだね!!!
まずは大人がしっかり休まないと、子どもを楽しませてあげることはできない。
いずれにせよ、いつも「**のため」、にならないように、偏りすぎには注意。
3.引き出しに入れないものの基準と、理由をちゃんともっておくこと
放っておくと何でも入れてしまうことになり、パンクするので、「これは入れない」と決めたほうがいい。
徹底するのは難しいのだけど…。
時々は入れてもいいと思うけど、一度入れると制限なく入れてしまうことにもつながるから、気をつけないといけない。
(ダイエットにおけるチョコと同じだ!)
私が自分の「引き出し収納」に入れないように意識してきたのは、前職関連の用事です。
もはや前職に戻ることは考えにくいし、具体的に現在の私が貢献できたり、お役に立てることはほぼ皆無。
返信が必要なメールのみ、急ぎ返信できるように心がけ、かつての仲間の活躍を心の中で祈り、フェイドアウトすることにしました。
所属団体を整理し、メーリングリストや郵便物も届かないように設定。
無駄な印刷物も減るし、こちらの心もざわつきません。
4.ときどき棚卸しすること
実際の引き出しにも、何でこんなものをしまいこんでいたの?というもの、ありがちじゃないですか。
賞味期限切れのイロイロとか。
同じようなものばっかり入ってたりとか、必要なものなのに、奥にあって気づかなかったということもある。
私は夜寝る前のネットサーフィンの時間が長かったことに気づき、睡眠にあてることにしました。
やっぱり睡眠は大事ですもの。
引き出しを全部出して、引き出し自体を掃除することも大事ですね!
引き出しに大きく汚れがついてたり、穴が開いてることに気づかずにいるかもしれません…。健康、大事。
これって別に専業主婦に限ったものではない
自分の能力、時間を把握して管理すべきのは、誰だってそうだと思います。
ワーママだって、主夫だって、大学生だってそうだ。
でも、自分が経験して思ったのは、専業主婦は、依頼が依頼という形式をとらずに、予定がアポなしに、「スッ」と入り込みやすい感じがする。
それだけ、頼りになる、アクセスしやすい存在なんだろうな。
そのことでの幸せも、けっこうある。
ママ友との付き合いを私は楽しませてもらっているし、子どもと一緒の習い事をできてこれまた楽しい。
外で働くのとはまた違う刺激があり、学びがあります。
ただ、外で雇用されて請け負う仕事というのは、自分の手元に来るときにある程度形が定まっていることが多いのだけど、専業主婦として引き受ける仕事はそうではない。
多種多様なボリューム、形であり、基本的に変則的。
対応していたら、いろんなことが「気がついたら、望まずに自分の役割になっていた!」というのは恐ろしい。
だからこそ意識的に、専業主婦という私の引き出しに、「入れるもの・入れないものの管理」をしたいなあ、と思うのでした。
終わりに
この記事を書くにあたっては、以下の、はてなブロガー仲間の記事に考えを触発されました。
これらの記事に勇気を得て、自分の思うところを書こうとして書いたものです。
かねごんさん、あえかさん、マルコさん、ありがとうございます。
ここに記してお礼申し上げます。
いずれの記事にも、それぞれの筆者の方のお考えと経験が書かれていて、心の葛藤という名の戦いの跡を、私は読みました。
私も、専業主婦についての記事を書くと、共感、批判、賛同、反感、いろいろいただきます。
いろんな人が、いろいろ言いたいことがある分野なのだろうなあ…と思います。
というわけで、私は私の経験をもとに、私の考えを今日はつづってみました
「退職」「専業主婦」と連続したこのブログ。
期せずして、ブログサブタイトル変更記念、3部作になりそうです。
次回は、「夫への感謝」(!!)、ということで記事を書こうかと思います。
▼雇用されてなくても保育園は使えます▼
▼保育園を検討するのがハードル高かったら▼
▼睡眠、大事▼
今日もいい一日になりますように!