おはようございます。
梅つま子です。
月経カップワークショップが無事終了したあと、頭の中に熱気は残って、まだまだ月経カップのことをずっと考えています!
今考えているのは、「生理用品を使うと、性教育がはかどるな」ということです。
- 月経カップワークショップ、前日のこと
- 我が家の性教育は、こんなふうに始めました
- ナプキンでも、タンポンでもいいけど、月経カップがいいね、と思う理由
- 月経カップを性教育のツールとして使うメリット
- 余談~ナプキンとか軽減税率とか~
- 終わりに
月経カップワークショップに来てくれた、はてなブログのお友達、あきさんも、こう書いてくれてます。(太字強調は梅つま子によるものです)
今回5歳娘を連れて参加しようと思ったのには一つ訳がありました。
生理カップの講座って、性教育にもいいんじゃない?と思ったから。
(略)
そのうち娘も使うかもしれないし。
生理用品の選択肢として、提示できるアイテムが増えたのは良いことだと思っています。
実は、私もそうです!
5歳の娘をワークショップに連れて行ったのは、夫が5歳と2歳を半日世話するのは大変だろうと思ったのもあるけど、これってまたとない性教育の機会だなと思ったんです。
(あと、私の場合は、ママがお仕事してる場面を見せることでもありました^^)
月経カップそのものを見せるチャンスでもある。
(こんなにたくさんの月経カップを一気に見るチャンスなんてない!笑)
そして、生理のことについて女性が集まって話す場面を見ることは、まだ幼い娘が将来、「自分の生理をポジティブなものとして受け入れる土台になる」と私は信じています。
今日は、月経カップ×性教育という組み合わせについて、今思っているところを書いてみたいと思います。
月経カップワークショップ、前日のこと
なんかものすごくタイムリーなことに、生理ワークショップの前日のお風呂のとき、娘に聞かれたんです。
「 赤ちゃんはどうやってくるの?」
と。
その少し前に、この本を読んでおいたことは大正解でした!
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この本に書かれていた、魔法の言葉、
「いい質問だね!」
(『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』p.63)
で時間をつなぎます。
(ちなみに、なぜこの言葉が”魔法の言葉”かは、3つの理由があるそうです。詳しくは本書p.64で!)
そしてそのスキに、愛用の月経カップを持ってきました。
上記の本、著者ののじまさんによると、
「経血を見せてあげるのも大事な性教育」
(『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』p.52)
といいます。
布ナプキンを使っていた頃を見ているので、娘は「ママから血が出てる」のを知ってました。
我が家の性教育は、こんなふうに始めました
お風呂に月経カップを持ってきて、
「女の人には、うんちのあなとおしっこのあなと、もうひとつ、赤ちゃんが通るためのあながあるんだよ。」
から始めました。
そして、
「ママが1ヶ月に1回、血が出てるのは知ってるよね?
あの血はね、赤ちゃんが通るあなから出てるんだよ。
赤ちゃんのベッドになる血でね、赤ちゃんが来なくて、使わないときは、1ヶ月に1回交換して、また新しいふかふかのベッドにしているんだよ」
という話へ。
ここで月経カップを見せて、
「それでね、血がそのまま出ちゃうと、ぽたぽた落ちてきちゃうでしょ?だから、そのあなに、このカップを中に入れて、血が落ちないようにしてるんだよ」
と伝えました。
そこから先の、赤ちゃんができるより具体的な仕組み、上記の本でいう、p.69-70あたりのことも話しました。
娘は、
「えっ、そうなの?コワイ!」
という反応でした。
(なんにでもとりあえずコワイと言いたい年頃でもある)
「怖くないのよ~、大丈夫なのよ~」
と伝えました。
(どうも、このあたりをブログに書くと、大変不本意ながら「アダルトコンテンツ」(!!)とみなされるということらしく、詳しく書けないのですが…涙)
で、また、のじまさんによると、
「性教育をお父さんに期待するのは、まったくもってムダ!」
(『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』p.91)
「『参加してくれたらラッキー』くらいに構えてあげてくださいね!」
(『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』p.92)
なのだそうです。
それもそうかな、と思ったので、
「この話、パパはうまく説明できなくてどきどきしちゃうかもしれないけど、ママは準備してあるから、もっと聞きたいことがあったら、お風呂でふたりだけのときに、ママに聞いてね」と伝えておきました。
「我こそは、十分な性教育ができるわ!むしろ母親にだけなど、任せておけんわ!」というすばらしいお父様いらしたら、申し訳ありません!
ナプキンでも、タンポンでもいいけど、月経カップがいいね、と思う理由
1ヶ月に1度出てくる血を受け止めるアイテム。
それはイコール、生理用品のこと。
ナプキンでもタンポンでも、月経カップでも、性教育はできるな、と思うのです。
何もないより、ずっと話しやすいと思います!
私は月経カップを愛用しているのもあって、月経カップで伝えました。
性教育のアイテムとして月経カップを使ってみると、たくさんのメリットがあることに気づきました。
月経カップを性教育のツールとして使うメリット
月経カップを、性教育のツールとして使うことのメリットは、
1.構造が非常にシンプル
2.経血が出てくるのが「穴」であることを教えられる
3.自分の体を自分で扱うのは必要な技術であることを伝えられる
ことだと思います。
1.構造が非常にシンプル
ナプキンも、タンポンも、中身は、ようはめちゃくちゃ吸収力のある繊維なのだと思います。
でも、ナプキンの中身がどうなっているのか、どういう素材が、どれくらいの量使われていて、どんな風に組み合わさって入っているのか、私はうまく説明できません。
タンポンにいたっては、アプリケーターの仕組みって、ちょっとした手品のよう。
どういう仕組みでプラスチックの筒だけが抜き取れるのか、やっぱりこれもうまく説明できません…!
その点、全部がツルリとしている月経カップは、見たままがすべてなので、「これをこう折り曲げて、穴の中に入れて、この部分に血を溜める」というのがわかりやすい。
月経カップの構造というのは、女性の体のつくり、そのものなんですよね。
月経カップがどうなっているかを理解することは、女性の体がどうなっているかを理解すること。
月経カップを使えば、子どもにも、女性の体の仕組みと、生理の仕組みを伝えやすいと思いました。
ちなみに、私が使っているエヴァカップとスーパージェニーの素材は、赤ちゃんの哺乳瓶にも使われている医療用シリコーンです。
子どもにも、哺乳瓶といえば「ああ、あれね!」と通りがいいです^^
2.経血が出てくるのが「穴」であることを教えられる
月経カップを使うときに必要なのは、「折り曲げて穴に入れる」、というアクションです。
自分の体に穴があいていて、そこから血が出てくるのであり、その血は赤ちゃんを産み育てるときに必要なものであり…。
生理と生殖がつながるなあ、と思います。
3.自分の体を自分で扱うのは必要な技術であることを伝えられる
上記の「穴」というのはすなわち膣のことですが、パートナーの男性には触らせるけど自分では触った事がない、怖い…という人もいるんですよね。
誤解を恐れずに言えば、膣が「男のもの、もしくは赤ちゃんの通り道」になっているのかもしれません。
でも!当たり前だけど、膣は、自分の体の大切な一部なわけで。
そういうことも、自分が月経カップを使うようになって、初めて思いました。
あ、ここは自分の体の一部であるよ、と。
特に私は帝王切開で、経膣分娩を経験していないので、月経カップを使うことによって、ちゃんと膣を使っている~、役立ってもらってる~、って気がします。(笑)
大げさに聞こえるかもしれないけど、
「月経カップを使いこなす体験は、自分の体の一部が自分に戻ってくるようなことなんじゃないか」
と思っているんです。
余談~ナプキンとか軽減税率とか~
というわけで、性教育がはかどる、という点からも、私は月経カップ推しなのでした。
月経カップ、それなりのお値段がするけど、「性教育にも使える」と思うと、買うモチベーションにもなります、かね…?
でももちろん、ナプキンやタンポンが、性教育のアイテムとして不足、と言うことではありません!
何よりも、
「ユーザーが愛用していて、ポジティブな気持ちでそのアイテムを紹介できる」
ということが良いんだろうと思いました。
ユーザーが愛用していれば、ナプキンだってタンポンだって、生理をうまく伝えられると思います。
ところで、このニュースを見ました。
生理用品は、軽減税率適用外なのですね…!
「軽減税率適用外なの?ナプキン買い続けるのつらいな。じゃあ、これを機に月経カップ試してみようかな!」
という方がいるなら、それはすばらしいと思う!
きっかけなんて、何でもいいと思っています。
ちなみに私は、月経カップの前は、布ナプキンを使っていたんです。
2日目の、たっぷり経血が浸み込んだ布ナプキンを洗面所で洗っているとき、血の海(!)を見ながら、
「布に浸み込ませる前に、血を捨てる方法はないものか…」と思ったのが、月経カップに移行するきっかけでした(笑)
で、軽減税率のニュースの話に戻ると。
私は月経カップユーザーなので、私はナプキンを日常的に購入してはいません。
でもこのニュース、自分には関係ない!とは思えません。
ナプキンはおそらく、娘が最初に使う生理用品の一つになると思います。
災害時の備えとしても、ナプキンは有用なもの。
場合によっては、月経カップが使いにくい状況だって考えられる。
(断水など、水を自由に使えない場面では月経カップは使いにくいです。)
身体上、生活上の理由があって月経カップを使えない人もいます。
だからこそ、みんな、自分に合った生理用品を試行錯誤し、使っているのです。
生理用品は、誰にでも買いやすいものであってほしい。
こんなツイートを見かけて(1年ほど前のだけど)、娘たち世代が楽しく使えるナプキンができるといいな…と思いました!
お久しぶりの投稿です。雑誌もつくらず商品もアップせず、生理用ナプキンへの不満をまとめました。賛同してくださる方がたくさんいて、いつか企業に届いたらいいなぁとか思いながらツイートします。 pic.twitter.com/eQxzUFagAr
— TRIP AND DAYS (@tripanddays) 2018年5月13日
ナプキンと言えば、カサカサ音を嫌って、トイレでナプキンを換えたくない(生理とばれるから)女子がいるとか…!
ナプキンひとつとっても、どう付き合うかはなかなか難しい問題が潜んでいますね
娘が初潮を迎える日がきたら、エヴァウェアも渡したいと思います。
失敗するプレッシャーの高い林間学校とか修学旅行、合宿の時には、エヴァウェアをもたせてあげたい!
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終わりに
月経カップワークショップ以降、頭の中の軸が、月経カップになってます。笑
いろんな考えが去来して。
これがまた、実に楽しいんです!
生理はプライベートなことだし、月経カップも、個人が使うかどうか、他人の入り込む余地のない自由な選択の話。
だけども、みんなで集まって生理について話したり、月経カップの使い方をあれこれ話すのって、なんだかそれ自体が、すごく特別で、開放的な?解放的な?気分だったんですよね。
最近は、「月経カップは、自分の体を自分のものとして取り戻していくためのアイテム」なんじゃないか、と思っています。
月経カップを使うようになって、より自分の体をフルに使えているのを感じる。
月経カップのことをブログに書かなかったら、月経カップのワークショップだって実現しなかったわけで…!
月経カップを使わなかったら出会わなかった出会いが、たくさんあるわけで…!
私にとっての開運アイテム、月経カップ
▼子育て中なら月経カップ推したい!メリットたくさん▼www.tsumako.com
▼エヴァウェア、とりあえず履いておけば安心!▼
▼量が多いとか、大で小を兼ねたい考えなら、スーパージェニーのラージですよ!▼
▼参考になった本▼
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今日もいい一日になりますように!