おはようございます。梅つま子です。
今日は久しぶりに、最近読んでぐっと来た本の紹介です!
- はじめに
- やまがたてるえ『毎月、新しい自分に生まれ変わる』
- 内容紹介
- 生理をないがしろにするとどうなるか
- 30代、40代の生理
- 生理と、からだの四季
- 生理の時期は、がんばらない
- 普段から出来る運動
- たくさんのヒントが詰まった本でした
- 生理を整えるってことは、日常を整えるってことなんだろうな
はじめに
私は、毎月来る生理が嫌いではないです。
その理由は、月経カップを使うようになって、生理が文字通り自分の体と向き合う機会だというのがわかってきたから。
ちなみに、今一番使っているのはスーパージェニーです!
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スモールもラージも毎回大活躍します^^
月経カップのおかげで、生理がいい感じになってきたワタシ。
調子が整ってきたので、もっと整えたいぞ。
生理の期間をもっと特別に過ごしたい!自分をいたわる機会にしたい!と思って手に取った本です。
やまがたてるえ『毎月、新しい自分に生まれ変わる』
表紙もかわいい本です。
文字も大きく、平易な語り口なのでササッと読めます。
著者のやまがたてるえさんは、NPOなどでも活躍されている助産師の方。
やまがたてるえ 大和書房 2017年11月 売り上げランキング :
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私は夏休みに、「娘はファミサポ、息子は保育園」という瞬間を意地で作り出して(3時間)、ようやく捻出できた珠玉の時間に読みました!
息子は保育園へ、娘はファミサポへ。自由!自由!The ヒャッホウest moment of my 夏休み!
— 梅つま子@月経カップアンバサダー (@umetsumako) August 21, 2019
内容紹介
月経は、自分の中にある自然のリズムです。
「小さなお産」とも言われる月経をもっと知り、見つめることで、
自分を大切にするようになり、本当の思いに気づき、自分を好きになっていけます。
本書では、経血と体調の関係、女性ホルモンやおりものの役割について解説するほか、
月経時の過ごし方や、自分を大切にする具体的な方法、ふだんの考え方へのアドバイスを通して、
ゆるゆる生きる大切さをお伝えしています。
ほう、生理は小さなお産…!
自分を大切にする!
ゆるゆる生きる!
ずぼらで自分に甘い私にはきっと読みやすい本だわ、と思って本書を手に取りました。
生理をないがしろにするとどうなるか
本書の初めにある、生理(本書では”月経”とあります)をないがしろにするとどうなるか、のフローが、なかなかに考えさせられまして。
自分の体と向き合うことが怖い
↓
今の自分を改めたくないから、良くないとわかっていても見てみぬふりをする
↓
潜在的に自分を裏切っているので、自分が嫌いになる
↓
自分をいじめるようなことをする
・やりたくないことをやる
・自分の思いを言えず、他人の言いなりになる
・疲れているのに体を酷使する
恐ろしい!!
自分に向き合わないと自分をいじめることになるとはー!
その逆に、生理を見つめると、こんないいことがあるそうな。
自分の体と向き合う
↓
自分を優しく丁寧に扱う
(運動や睡眠、冷えの解消など)
↓
自分を大切にしたので自分が喜ぶ
↓
自分を好きになり、さらに自分が喜ぶことをしたくなる
・無理をせず、自分のペースで生きる
・自分の気持ちを大切にする
・何も気にせず、好きなことをやれる
「ちょっと大げさすぎやしません?」って思いと、「いやー、あたってるあたってる!」という気持ちが交錯して、動揺。
いや、図星なんだろうな…。
だって、ひとつ自分に対する行動を間違えると、ズンズン落ちていくのを知っているから怖いくらいに動揺するのよ…!
思えば、ダイエットする前、自分のおなかの肉を見ない振りしていた日々は、無意識に自分をおろそかにしていた日々だったなと思う。
そして、疲れてるのに遅くまでスマホ見ちゃったり、食べ過ぎだってわかってるのにさらにおやつ食べてしまったり。
こういうことは、生理のときとかその前後にやりがち。
その行動の底には「自分なんて、雑に扱ったってかまわないよ」という思いがあるような気がする。
そして、生理の期間を上手に過ごすことが、自分に対するいい扱いの端緒となるのもなんとなくわかる。
本書のテーマは「自分を好きになる」ですが、これは暖かい毛布で常に自分が包まれているような感覚です。
おなかのあたりから、感謝の気持ちがどんどん湧き上がり、それが体全体を循環していくような感じです。
自分がぬくぬくしている状態なので、心に余裕もあります。
ですから、何を見ても、そこに喜びや感動を見つけられるのです。
また「自分のことが好き」という軸ができると、周りに振り回されることが減ってきます。
たとえば、友達が自分の噂話をしていると耳にしても、「ふ~ん、そうなんだ」くらいにしか思わないので、不安になったり、落ち込んだりすることがありません。
自分のことが好きだと、情緒が安定するのはわかる。
そして、自分を好きになるために、生理を糸口にする、というのが面白い。
不要になった血を体から排出して、また新しい一ヶ月を始めようとする生理のときは、確かにグッドタイミング。
そうだよ、生理は「自分を好きになる」きっかけになりうるんだよね。
この世は「条件づけ」の世界。
「○○をしたらいい子」
「テストで100点だからすごい」
「○○大学は素晴らしい」
「大企業に就職した○○さんはすごい」
など、条件ありきの社会ですごさなければなりません。
その結果、私たちは自分にないものを求めて、周りと比べて落ち込んだり、自分の可能性をあきらめたりしてしまいます。
それでも、人と交わり信頼関係を築くことができれば、決して条件だけではない世界を垣間見ることもできるのですが、近年は情報化社会の影響で、人とのつながりも希薄になっています。
リアルなコミュニケーションが減るなか、自分を見失い、「自分ってやっぱりダメだな~」と思いやすくなってしまっているのです。
『毎月、新しい自分に生まれ変わる~どんどん私を好きになる月経レッスン』(p.19-20)
条件ありきの社会で厳しいとか、情報化社会で戸惑いやすいとかは、もう「そりゃそうだよね」と知ってること。
だけど、生理で自分をリセットすることが、こういう状況からもいったんリセットすることにもつながるとは思ってなかったから、目からうろこです。
こんな調子で、本書は文章がシンプルでピュアなので、「えっ、そんなに直球?」と思ってしまうくらいなのですが、2度読むと、「言われてみればホントそうだよね…」と思うような感じです。
30代、40代の生理
新しい知識も取り入れることができました!
30代はもっとも経血量が多くなる時期。
人生のなかでも、結婚、子育てと多忙な時期と重なります。
月経と向き合うにはとても大切な時期ですが、いろいろと忙しく、自分を置いてけぼりにしてしまいがちな時期でもあります。
だからこそ、意識して月経を感じてほしいのです。
40代になると、徐々に経血が減り始め、月経にまつわるマイナートラブルも増えてきます。
40代は子育てなども落ち着き出し、少しずつ自分と向き合う時間ができていく時期です。
近づく閉経を自分のこととして受け入れられるように、しっかりと月経を見つめていきましょう。
『毎月、新しい自分に生まれ変わる~どんどん私を好きになる月経レッスン』(p.47-48)
そうか、30代の経血は一番多いのか。
そして40代は生理が終わりになっていく時期でもある。
今は40代の出産も珍しくないからあまり意識していなかったけど、最後の出産から閉経までの時間が短くなっているのが、現代の女性なんだろうな。
40代になって、そろそろ更年期について勉強したいな、情報を得たいなとは思っていたんです。
月経にまつわるマイナートラブル、そして近づく閉経…そうよね。
40代の女性の体には何が起きるんだろう?
そろそろ自分の体の変化を先取りして知っておきたいな~とも思うのでした。
生理と、からだの四季
面白いなと思ったのが、生理=春、と捉えて、女性の1ヶ月を春夏秋冬に分ける考え方。
月経期は繊細な春。
お肌もデリケートになりがちだったり、気持ちも落ち着きません。
経血が出ている状態なので、体もとても繊細です。
月経を終えた次の1週間は、夏。
卵胞が育つ卵胞期です。
デリケートな時期が終わった後なので、心身ともにすっきり過ごせます。
排卵期は秋。
精子との出会いを求め、女性としての魅力を輝かせる時期です。
月経が始まるまでの黄体期は、冬です。
体は妊娠に向けて水をため始め、むくみやすくなったり、ホルモンバランスも乱れてきます。
そのため、体調も思わしくなく、じっとしていたい時期です。
『毎月、新しい自分に生まれ変わる~どんどん私を好きになる月経レッスン』(p.83-84)
恥ずかしながら、生理の時期以外、今が卵子的にどんな時期なのかって、もうあまり考えていなかった!
妊娠前はすごく意識していたはずなのに~!
妊娠期間を終えてしまった今となっては、黄体…卵胞…もはや遠い言葉たち。
一週間ずつ区切って、
春→月経期
夏→卵胞期
秋→排卵期
冬→黄体期
これはとても覚えやすいですね!!使える知識!
それぞれの時期の体調のよさ・悪さは、個人差もありそう。
私の場合は、排卵するときに、痛みがたまにあるので、「夏から秋にかけて、要注意」って感じかな。
生理の時期は、がんばらない
女性って、ついついがんばりすぎてしまいがち。
私は多くの「がんばり屋」さん女子に会ってきて、がんばればがんばるだけ心と体を整えきれずに迷い苦しみ、自分を責めて、疲れていくという様子を見てきました。
多くの女性が、「がんばる=普通」なので、「がんばらない」がわからない。
でも、月経のときは、自分を「ご自愛」するチャンスなのですよ。
(中略)
きちんとやらないと気が済まない人ほど、月経期間は自分の体を大切にすることを最優先して過ごすと、自分に優しくする感覚がわかってきます。
『毎月、新しい自分に生まれ変わる~どんどん私を好きになる月経レッスン』(p.103-104)
これ同意すぎます。
同意すぎるので、めちゃくちゃ大きい字で書いちゃいました。笑
そう!多くの女性にとって、がんばるが普通。
というか私、がんばってない女性に会ったことがない。
自分だって、ずぼらだしテキトーだけど、がんばってないわけじゃない。
一応いろいろ考えて、そのときそのとき最善になるように動いているわけであって…。
だからご自愛のしかたがよくわからないよ
そんな人のために、この本には、「自分を好きになるための小さなアクション」がいくつも載っているのですが、そのなかでも私が「これ!」と思ったのはこちら。
できれば、特別な日ではなく、なんでもない日に自分にご褒美をあげてみます。
そのままの自分に、ありのままの自分に、「今日までよく生きてきたね。ありがとう」と感謝を込めて、自分のために贈るのです。
「がんばったら自分にご褒美をあげる」のではなくて、「何もなくても自分にご褒美をあげる」ことで、自分を肯定する気持ちが芽生えてきます。
なるほど、なんでもない日の、「今日まで生きてきたこと」へのご褒美… !
そうか、と思って私が選んだのがこれ。
いつもはあんまり買わない野菜!
セロリもアスパラもアボカドも、私は大好きだけど家族はあまり食べないんです。
子どもたちが食べる野菜、使いやすい野菜、ということで、トマト、キャベツ、たまねぎ、にんじん、大根…要するにマンネリ化していました!
どうしても、買うのはみんなが食べる野菜。
セロリ、アスパラ、アボカドを一気に買ったら急に誇らしい気持ちがわいてきました!
単純。笑
セロリはぬか漬けに、アスパラはグリルで焼こう。
アボカドは茹で鶏とあわせて簡単なサラダに。
考えただけで、うきうきしてきました。
野菜3つでこんなに楽しい気分になるとは…!
普段から買えばいいんだ!
普段から出来る運動
体調を整えるための、普段から導入しやすい運動も紹介されていました。
雑巾がけ
実は雑巾がけは、普段からするようになりました。
すっきり感がぜんぜん違う!
なるべく膝をつけないようにして、床を雑巾がけしてみましょう。
かなりの運動量になります。
いきなり家全体の床掃除をするとつらいので、最初は、キッチンやトイレの床だけと決めてもいいですね。
股関節のストレッチになり、大腿筋を鍛えることもできます。
膝をつけないでの拭き掃除は、拭き掃除よりもさらにハードルが高い。
だけど、元気があるときはチャレンジしてみようかな。
電車のなかで膝をつける
電車のなかで、座席に座ったときは膝をつける、立っているときも足をぴたっとそろえて立ってみる(つり革はつかんでくださいね)ようにします。すると、会陰周りからお尻のあたりがキュッとしまり、骨盤底筋が鍛えられるようになります。
また、膝をつけて座ると、骨盤を支える内ももの内転筋も鍛えられるので、内臓の位置が整い、ぽっこりおなかにサヨナラできます。
(p.142)
実はこの記事を書いている今も、膝をつけて座っているのですが…ぴりぴり来てます!!
パソコンなら、一日1時間くらいは自然に向き合ってしまうし、筋トレ時間を作るよりも、パソコン時間を筋トレ時間にしてしまえばいいのかも!
たくさんのヒントが詰まった本でした
穏やかな気持ちにになれるし、実際に生活に取り入れやすいヒントがたくさんある本でした。
それこそ、生理中に、ゆっくりお茶を飲みながら飲むのにいいかもです
やまがたてるえ 大和書房 2017年11月 売り上げランキング :
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生理を整えるってことは、日常を整えるってことなんだろうな
▼走るようになって、さらに生理の調子がいいような気がする▼
▼健康的なおやつは生理の味方かも▼
▼生理のときだけじゃないサニタリーショーツ!▼
今日もいい一日になりますように!