明日も暮らす。

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シンプルで暮らしやすい生活を目指しています。 2013年に娘を、2016年に息子を出産した2児の母。東京近郊在住です。 大学院修了後、教育関係の仕事に就いていましたが、現在は専業主婦です。

弱った心にやさしい読書。荻上チキ『みらいめがね』を読む。

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おはようございます。

梅つま子です。

 

すっかり秋になり、肌寒くなりました。

みなさまお元気でお過ごしでしょうか。

我が家は、子どもたちが喉の風邪にかかり、そして私にも、うつったようです…。

 

そんな風邪気味の私が読んだ本は、とても優しくて、心まで手当てしてもらったようなそんな気分になりました。

 

 

こんな本を読みました

荻上チキ/ヨシタケシンスケ 暮しの手帖社 2019年05月
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みらいめがね それでは息がつまるので』。

著者は 荻上チキさん、そしてイラストはヨシタケシンスケさんです。

 

荻上チキさんはTBSテレビのサンデーモーニングに出ていて、下の解説をリアルタイムで見ていたときに「うっわ、わかりやすい!」と感動したのを覚えています。

 

では、今回の『みらいめがね それでは息がつまるので』の、「おお!」と思った部分を、だだだっと、一挙引用します。 

ソフィアについて

私の大好きな、「ちいさなプリンセス ソフィア」について書いてあった部分。

(ソフィアは、荻上チキさんの5歳の娘さんのお気に入りでもあるらしい。)

プリンセスたちは、特殊な能力を用いてソフィアを「救ってくれる」わけではない。
あくまでプリンセス達は、「 自分はこう思う」「私の場合はこうしたわ」 と語るのみ。
要するに、ガールズトークだ。
ソフィアは、歴代のプリンセスたちと語り合ううちに、 自分の力で答えを見つけるのである。
この設定が、 実に面白いなと思う。
それぞれの人生経験に基づいて、 プリンセス達が意見交換する。
白雪姫の行き方は古くさいだの、 メリダの生き方は勝手だの、それぞれの人生を値踏みしあったりしなくてもいい。
先輩プリンセス達も、ソフィアに自分の意見を押し付けたりしない。
相手を尊重し、距離感を保ちつつも、寄り添いながら、 共に考える。
みらいめがね それでは息がつまるので』(16ページ)

 

「多様萌え」について

人が多様で、いろんな人がいろんな人のままで自由にしているのを見るとうれしい。

私もそうだな、と思いました。

僕は、 パレードを見ると、 涙が出る。
自己分析するに、 どうも自分は「多様萌え」 なようだ。
異なる者同士が、それぞれ自由に行進している姿を見るだけで、涙腺が緩む。
みらいめがね それでは息がつまるので』(25ページ)

 

うつ病について

33歳の夏にうつ病になって少し経ち、さすがに体が持たなくなって、周囲に少しずつ「自分は参っている」と打ち明け始めた。
それと自分に心を開いてくれる仲間が増えていった。
僕の心のバリアをこじ開けてでも「共に生きてほしい」と伝えにくる人。
同じようなつらさを自分も持っているとシンパシーを表明する人。
今までと変わりなく接してくれた人。
えー、損得なしに僕に関わろうとしてくれる人がいるのか、そんな馬鹿な、と驚いたものである。
みらいめがね それでは息がつまるので』(109から110ページ)

 

呪いの言葉について

呪いの言葉を解くには、 誰かが必要。

友人のコラムニスト、ジェーン・スーによれば、マッサージもそのひとつ。
肩こりは自分一人で何とかできない。
「肩が凝ったな」と思ったら、「マッサージしてもらおう」と考えるように、「呪いの言葉をかけられたな」と思った時も、「人と話して呪いを解こう」と考えた方がいい。
その時は、筋肉もメンタルも凝ってしまっているのだ。
みらいめがね それでは息がつまるので』(110から111ページ)

 

自分を守ることと、他人を適切に嫌いになること

「他人を適切に嫌いになる作法」(!)には、ひざを打ちました。

自分のことを守るためには、「他人を適切に嫌いになる作法」が必要になると思う。
(中略)
実際には、みんなが仲良くすることはできない。
人は人を嫌いになるものだ。
(中略)
人を適度に嫌いになるために、自分なりに守ろうとしている作法がいくつかある。
例えば、「その人に付属するものまで嫌いにならないこと」。
(中略)
ある人を嫌いになった。
それは「○○人」を嫌いになったのでも、「男」や「女」や「同性愛者」を嫌いになったのでもない。
たまたまその人を嫌いになっただけだ。
(中略)
「他人にその人が嫌いになってもらおうと求めない」ということも、「嫌いになる作法」のひとつだ。
悪口や嫌な噂を流してまで、その人のことを「嫌いにさせよう」としなくていい。
それは瞬間的に復讐心を満たすかもしれないが、「生きやすい社会」を遠ざけてしまう作業になる。
(中略)
ちょうどいい嫌い方を探るのは、他人を無駄に呪わないため。
呪いは時として、自分に返ってくる。
他人を厳しい言葉で否定したら、その言葉は規範となって自分を縛る。
(中略)
自分の人生に関係のない他人が、遠くから自分の人生を勝手に査定し、嘲笑うために規範性を振りかざすなら、それは「呪いの言葉」に他ならない。
どんな規範の言葉に呪われ、苦しめられてきたのか。
自分と合わない相手と、規範で縛られて無理に付き合っていないか。
人生のどのタイミングでも重荷を下ろすことは赦される。
みらいめがね それでは息がつまるので』(111から114ページ)

これについては、ヨシタケシンスケさんのこの本もぜひ読んでみたいと思っているところ!

ヨシタケシンスケ ブロンズ新社 2019年06月19日
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人生を楽しむコツ

私も、運動の楽しさを学生時代に見つけられなかった人です。

今になって筋トレの意味とか空手の楽しさを知りつつあるので、以下の文章にはものすごく同意。

運動の楽しみ方。
そのシンプルな能力をちゃんと身につけられなかったことを振り返り、あー、損したー、と思った。
(中略)
人生を楽しむにはコツがあり、あなたには人生を楽しむ権利がある。
そして世界はけっこう面白い。
もう少し早く、そうした考え方を誰かに教わることができれば良かったのだけど、過ぎ去ったことを言っても詮無いこと。
大人になってから、そうしたことを自分に伝えてくれる友人ができたことを喜べばいいし、必要に応じて、誰かに伝えられればいい。
みらいめがね それでは息がつまるので』(120ページ)

 

旅をする意味

旅先で、数々の案内人と出会い、そのたびに蒙を啓かれていく。
よく歩き、よく食べ、よく聞く。
そうすることで、体験は自分の栄養になり、世界がさらに開かれるように思えるのだ。
みらいめがね それでは息がつまるので』(150ページ)

 

読書は、今の自分に足りないものを補ってくれる

秋の午後に飲むほうじ茶のように、ほっとする読書でした。

自分の手元に来た本って、買った本にしろ借りた本にしろ、不思議な縁を感じます。

ほとんどの本が、読み終わった後、不思議と、「あ、今の自分に必要なものだったな」と思わせてくれるからです。

 

冒頭にも書きましたが、今週は、子どもたちが風邪を引いたため、幼稚園・保育園をそれぞれ欠席して、私の自由時間も見事に削られ…(涙)。

そんななかでこの本を読んだので、「まあ、そんな日もあるよ!」と言ってもらえたような気持ちでした。 

 

唐突に聞こえるかもしれませんが、今年は、「みじめさも引き連れて生きていく」という気持ちになることがすごく多いのです。

うまくいかないこと、納得できないことはたくさんあって。

昔だったら、その一つ一つを、白黒はっきりさせて解決しないと前に進めなかったのです。

でも今は、未解決の宙ぶらりんな気持ちも、それぞれに生かしたまま連れて行ってもいいのかな、という気持ちで、おおむねいます。

この本でつづられる、弱さや優しさは、自分の気分にもちょうどよくフィットする読書でした。

つま子

またゆるゆると、気持ちを立て直していこう!

つま子の読書いろいろ 

▼人間関係の本を読むと、肩の荷が下りる気がする▼

www.tsumako.com

 

▼退屈の本質に迫る読書▼

www.tsumako.com

 

▼荻上チキさんも語るソフィアを、私も語っていました▼

www.tsumako.com

 

今日もいい一日になりますように!

 

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