おはようございます。
梅つま子です。
タイトルのとおり、ランドセルの件でひと悶着ありました…!^^;
注文していたランドセルが届きました
展示会でピンと来て決めたランドセル。
「かばんのフジタ」の、「ドリームラブ」。
色は赤です。
やっぱり、かわいい!
細部までかわいい!
色も、赤すぎず、ピンクより過ぎず、ちょうどいいです。
ずーっと、「赤がいい」と言っていたし、このランドセル、展示会でじっくり選んで、納得して決めたんです。
なのに、なぜよ、心変わり
でも、ランドセルが届いて2日目に、彼女は言ったんです。
「ランドセル、茶色がよかった…」と。
もうね、おったまげた。
驚き、そして戸惑い。
そんなこといわれても。
怒り。
なんでいまさら言うの。
悲しみ。
あんなに悩んで決めたのに。
関西人でもないのに、
「なんやねん!何で今言うねん!」
と言いたくなりました…!
話をよく聞くと、どうやら夏に図書館で借りて読んでいたこの本にあった、ランドセルの話が印象に残っているらしい。
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この本のなかで、お姉さんのイラストだか写真だかに吹き出しがついていて、
「好きな色は変わるよ。今は大人っぽい色が好き」
みたいな話をしているのがあったんです。
おそらくは、「赤を選んだけど、この先も赤を好きでいられるか」、自信がなくなり、娘なりに悩んだんだと思われます。
じゃあ、どうする?
たとえば、おやつ選びみたいなことだったら、「やっぱりこっちがいい」と言われても、何とかなる。
お会計を済ませた後でも、「じゃあ明日はそっちを買おう」とかなんとか、娘の要望をかなえようとすればできる。
たいていのことは何とでもなるけど、ある種のことは「やっぱりやめる」「違うのにする」が通用しないということは、人はいつかの段階で学ばなければならないんだと思う。
たとえば進路。2つの学校に進学することはできないから、どうしても、どちらかひとつを決めなきゃいけない。
で、問題は、それをどう子どもに納得させるのか。
「はー?なに言ってるの。
無理だよ。あきらめな。」
と言って突き放すのか。
もしかして、もしかして、メーカーに掛け合ったら、今なら取り換えてもらえるのか?
ダメもとで、電話だけでもしてみようか。
…でも、それは子どもの一言に動かされすぎではないのか。
私の心も揺れました。
どうしても避けたかったのは、
「茶色がいいと思っていたのに。変えたかったのに、ママは取り合ってくれなかった」
という思いがこの先ずっと、娘の胸に残ることです。
娘が望んだこと、そして娘が決めたこと
どうやら、娘は、「赤が似合う」ということを言ってほしかったみたいです。
つまり、彼女自身がいかにいい選択をしたか、周りの口から納得させてほしかったみたい。
「赤、かわいいよ!」
「マイちゃんに似合う色だよ!」
「お姉さんになっても似合うよ!」
何度も何度も言いました。
私からだけでなく、夫からも、私の姉からも言ってもらいました。
そうし始めると同時に、娘はランドセルに名前をつけました。
「あかるちゃん」という名前。
色が赤であることと、明るい、を掛けた名前みたいです。
私は、次の朝、娘に聞きました。
「ホントに交換ができるかどうかはわからないけど、電話してみる?取り替えてほしいんですけど、って」と。
電話で断られたら、それで諦めがつくかな、と思ったのです。
そしたら、娘はこう言いました。
「茶色もいいかもしれないけど、あかるちゃんと離れたくない」
娘の心には、今、この手元にある赤いランドセルへの愛着が芽生えたみたいです。
娘は、
「もし自分が、茶色のランドセルを求めて、赤いランドセルを手放したら、その赤いランドセルはどうなってしまうのか」
を、考えたんだと思います。
それからは、「茶色がよかった」を言うことはなくなりました。
娘は、自分の手元に着た赤いランドセル、あかるちゃんを大事に思うことで、
「茶色のランドセルを自分のものとして背負うことはない」
ということを、受け入れたみたいです。
だって、いろんな人が一生懸命、大事に大事に作ってくれたランドセル。
このランドセルが届くのだって、事前にはがきで「1週間以内に納品いたします」ってお知らせが来た上に、
「予定より遅れてしまってすみません!先に、ランドセルカバーだけお送りしましょうか?」
って、わざわざ連絡をいただいたほどなんですよ。
作り手の思いが伝わります。
そして、素敵なメッセージ。
やっぱり…、「色が気に入らなくなったかもしれないから」なんて理由で、簡単に取り替えてくださいなんて言えないよ。
娘との関係を考える
こういうとき、どういう対応をするかには、親子の関係が現れるなあ…と思いました。
本当は、「なーに言ってるんだか!」と突き放してみたい。
でも、娘の性格や私の性格、そして、二人でこれまで培ってきた関係性からいって、
「何を馬鹿なことを!」的に突き放すのは、なんだか合わないし、できない、と思いました。
ふり返ってみると、娘自身の気持ちに無理のあることを、私が説得することは、いつもできなかった。
娘が納得して進むこと、そしてその姿を私が見届けることが、私たち二人の関係性の中では大事だったんだと思います。
保育園の退園、幼稚園の選択、習い事の開始。
家庭学習のあり方。家で出すご飯のかたち。
これまで経験してきた、いくつもの、大小さまざまな選択肢の裏に、私の事情はもちろん色濃くあります。
私の「こうしてほしい」「こうしたい」を押し付けたいと思ったこともあった。
でも、娘の気持ちが沿わないものは、いつもうまくいかなかった。
ランドセル選びもそうです。
娘のランドセルは、展示会に行って選んだけど、これは別に、すべての子どもに必要なことではないんだろうなあと思う。
でも、娘の場合、自分で選んだということがとても大事のようです。
「自分が、自分のランドセルを選ぶまで」のストーリーを、娘自身が必要としている気がします。
自分が納得しないと前に進めないタイプの子なのだろうと思うんです。
おそらく下の子はそうでもなくて、「きみのランドセルはこれだよ」と言えば、それで受け入れる気がする。
購入後になって「違う色…」を言い出したのはあせったけれど、娘にとっては、
「自分とランドセルのストーリー」のなかで、必要な一節だったのかなあ、と思うことにします。
でも…もう言い出さないでね
娘のランドセル選びの話
▼最初は、膨大な情報にやられて消極的だった私▼
▼シンプル、というキーワードで、重い腰を上げることができました▼
▼そして、ようやく出会ったこの子なんです▼
今日もいい一日になりますように!