明日も暮らす。

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シンプルで暮らしやすい生活を目指しています。オンライン英会話(英検1級)と空手(黒帯)が趣味。大学院博士課程修了(人文科学)。2児の母。

子どもが敏感っ子であっても、そうでなくても。子育てがちょっと楽になる、お勧めしたい本。

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おはようございます。

梅つま子です。

 

我が家の6歳の娘、公園大好き、元気ハツラツな健康娘です。

が、小さいころから悩んできたことがありました。

 

 

それは、癇癪がすごいこと

娘は、「感情系女子」です。

ちょっと嫌なこと、気に入らないことがあったりするとスイッチが入って、「ギャー!」。

家の中でも、そして、出かけた先でも。

何がスイッチになったのかすらわからず、泣き喚いている娘を見て、

「これって普通なの?」

「ほかのおうちもこんななの?」

「なんか、自分だけが苦労しているように見える…」

そう思ってきました。

思い余って、自治体の子どもセンターに電話相談したこともありました。

 

今でこそ、成長してきて、嫌だったことや、泣いている理由が何なのかを伝えられるようにはなってきたけれども、

「今日、幼稚園で嫌なことがあった…(涙)」は、頻繁に聞く言葉です。

何が嫌だったのかを聞いてみると、ささいなことですよ。

私から見たら、

「…そ…の程度の…ことで…?!」

「あなた!!!その5,000倍くらいきつく、私に当たっていますけれども?!」

と思ってしまう、言いたくなることがたくさん。

 

元気な強い面もあるけど、繊細すぎて傷つきやすい面もある。

子どもっていうのはそんなもので、どんな子もそうなのかもしれない。

私の被害妄想なのかもしれない。

 

でも、ママ友と幼稚園の行き返りにちょっとお話しするぐらいでは、ほかのおうちがそんなことで悩んでいるようにはまったく見えないのです。

つま子

なんか、自分の育児ばかりがハードモードに思える!!

 

手に取った本。HSCとは?

長岡真意子 秀和システム 2019年06月21日
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敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本』。

著者の長岡真意子さん自身、5人のお子さんを育てられてきて、そのそれぞれがHSCだったそうです。

 

HSCとは、「Highly Sensitive Child(ハイリー・センシティブ・チャイルド)」の略で、「周りの物事に敏感に反応する子どものこと」(『敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本』、20ページ)とされています。

 

自分の子どもがそれに当たるかどうかは、本書にあるチェックリストでチェックできます。

□びっくりしやすい
□服のタグや縫い目、肌触りなど、 身に付けるものの不快さを訴える。
□サプライズプレゼントなどをしてもおおむね喜ばない。
□厳しく叱ったり罰を与えるよりも穏やかに諭すほうが理解しやすい。
(以下、全23項目)

(『敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本』、21ページ )

 これを見ると、娘に当てはまる項目もあれば、そうでない項目も。

 

「厳しく叱ったり罰を与えるよりも穏やかに諭すほうが理解しやすい」、とか、「質問が多い」とかは、わりと、かなりの数の子どもが当てはまるような気がします。

一方で、「服が濡れたり汚れたりすると、すぐに着替えたがる」や、「高いところに登る前に安全かどうかよく確かめる」 などは、子どもによりそうです。

娘は、服は汚れても気にしない。

そしてどちらかといえば、向こう見ずにチャレンジして「ママー!こわいー!降りられない~!」を連発…。

 

チェックリストを見た限りでは、どちらかと言うと当てはまらない項目のほうが多く、「典型的なHSCだ!」とは思い至りませんでした。

 

しかし、本書を見ると、「ああ…これは私の子育てに足りないものだな」とか、「これは取り入れたいな!」と思うような子育てヒントがたくさんありました!

 

参考になったこと

以下、参考になった部分を引用します。

太字強調は梅つま子によるものです。

敏感っ子は外で疲れて帰ってくる

みなさんにぜひ理解していただきたいのは、敏感っ子は外でとても疲れて帰ってくるということ。

それが癇癪となって表れるということです。
ですから、癇癪を起こした子どもに対して怒ったり、突き放すのはできる限りやめてください。
癇癪を起こした子どもに対しては、抱きしめてぬくもりに包み、癒してあげるようにしましょう。
(『敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本』、46ページ)

あっ…。

思いっきり突き放したくなっていました!(涙)

「もー、手に負えない。自分で解決してくれ」と思う、心の狭い母です。

そういうときって、「疲れて帰ってきた娘」よりも、「いきなり癇癪をぶつけられて困っている自分」のほうに、フォーカスしてしまっているんですよね。

自分が先に、「助けて」と言いたくなってしまっていた…。

 

敏感っ子も外出が好き

敏感で内向的な子は、あくまで刺激に敏感なだけであって、一人で静かに自らを取り戻すダウンタイムさえ得られれば、人に会うことも、外出することもむしろ好きな子も多いのです。
(『敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本』、48ページ) 

実は、長いこと、「娘は外で遊ぶのが好きなので、HSCじゃなさそうだ」と 思っていたんです。

でも、HSCかそうでないかは、くっきりとした境目がある話じゃなくて、「ある部分ではとても感じやすい」と思っていたほうがよさそう。

人に会ったり外出することが好きである一方、繊細で傷つきやすい面もある。

それは一人の性格として、矛盾することではなくて、両方があるものなんだな、と思えました。

 

「外交的な HSC はアクセルとブレーキを同時に踏み続けている状態」

そして、「外交的な HSC はアクセルとブレーキを同時に踏み続けている状態」と言う見出しがつけられた以下の部分を読んで、さらに納得。

外交的な HSCは好奇心旺盛で、積極的に外の世界へと飛び出していく一方、とても敏感でもあるので、そこで出会った新しい物事に圧倒され、志半ばで疲弊してしまう場面が見られるといいます。
そして持ち前の感受性の強さゆえ、思い描いたようにはうまくいかなかったことへの葛藤や落ち込みも、より深くなってしまうことがあります。
(『敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本』、50から51ページ)

一度はチャレンジするけれど、心折れて舞い戻ってくる…たとえば習い事などで、そんな姿を見ることもあります。

そうか…アクセルとブレーキを一緒に踏んでいるのか。

それは、本人もつらいな。

 

「 初めは怖くて嫌だったけど、案外悪くないかも。結構楽しいかも」といった体験を少しずつ重ねさせてあげれば、きっとその子が自分で引いた「苦手」という境界線を少しずつ押し広げて、無理なく取り組める範囲を広げていくことができるでしょう 。
(『敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本』、69ページ)

それができれば理想! 

 

「ダメ出し」よりも、「ヨイ出し」を

普段、長女が優しい話し方をしているときをとらえて、「妹も弟も、あなたが優しく話してくれて嬉しそうね」「優しく話してくれてありがとうね」と、こまめに声をかけるようにしました。
すると、長女は次第に、妹や弟に対して、柔らかな態度で接するようになっていきました。
「お母さん、私のこと見てくれてるんだ」といった安心感で、気持ちがほぐれていったのでしょう。
子どもの表情を輝かせたければ「ダメ出し」より「ヨイ出し」のほうが効果的だと、実感した出来事でした。
教えるために最も効果的なのは、「できていないこと」より、「できていることをこまめに認める」ことなのです。
(『敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本』、119から120ページ) 

 「ヨイ出し」、がんばろう。

しばらくサボっていた「いいね帳」、復活させよう!

www.tsumako.com

 

まずは自分が自分に優しくなりたい

この本を読んで、自分自身のために必要な言葉がたくさんありました。

なかでも、これは今後も大事にしたい!と思えたメッセージがこちら。

先生の娘さんが、ある日、お友達に「バーカ」と言われ、泣いていたのだそうです。
そこで先生は、娘さんにこう話しかけました。
「それで、あなたは、自分のことをバカだと思う?」
娘さんは、少し考えた後、首を横に振りました。
その様子を見て先生が娘さんにかけた言葉はこうです。
「そう、それなら、もうあなたは悲しむ必要ないのよ。
それはもう、あなたの問題ではなくて、そのお友達の問題だから。
何を受け取るか、受け取らないかは、あなたが決められるのよ」
我が家でも、先生のお話について何度も話し合ってきました。
周りの人々の言葉や態度は、自分がそれに同意しないのであれば、受け取る必要はないのです。
(『敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本』、146ページ)

周りの人の言葉や態度を受け取らない自由を、自分が持っているということ。

これは今後も忘れたくないです。

 

子育てでないがしろにしがちなのは自分の身体、そして自分の心。自分の感情なんですよね。

私は、子育てって感情労働だなと、いつも思ってます。

つらいなと感じたら、胸、お腹、肩、頬など、自分の身体に触れてみましょう。
自分の体温を感じることで、「幸せ物質」と呼ばれるホルモン・オキシトシンの分泌量が上がることが明らかになっています。
そして自らに「思いやり(コンパッション)」をもって話しかけます。
たとえば、「ホントきついね。でも私なりにできることをしている。大丈夫」というふうに。
(中略)
ポイントは、大切な人に対して言わないような言葉は、自分にも言わないことです。
たとえば大切な友人に、「あなたって最低」「こんなこともできないの?みんなできてるのに」「こんなんじゃ先が思いやられるわ」などとは言わないでしょう。
自分に対しては、つい貶めたり否定しがちですが、大切な人に対するときと同様、気持ちに寄り添い、優しく励ますことを心がけてください。
自分に対して温かく、大らかであることで、子どもに対しても自然に温かく大らかに接することができるようになります。
(『敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本』、172から173ページ)

そう…。

子どもの癇癪に向き合う上で、子どもが傷ついているということを理解することも大事なんだけど、いきなり癇癪をぶつけられて、それを解決することを求められた自分もまた傷ついている。

まず、自分自身が癒されたいのです。 

勘違いしないでいただきたいのは、怒りやイライラといった感情を否定しているのではないということです。
様々な思いや感情を持つのは、とても自然なこと。
(中略)
ポジティブだけでなくネガティブな感情もバランスよく持つ方が健全です。
目指したいのは「イライラしない」「怒らない」ようにすることではなく、「イライラや怒りのまま行動しない」「相手に怒りやイライラをぶつけない」ようにすることです。
(中略)
自分を観察する練習を積むと、怒りのままに行動してしまう前に、「自分はかなり怒ってるな」と気づくことができるようになります。
そうすれば一呼吸入れて落ち着く術を試すなど、切り替えられるようになります。
(『敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本』、176から178ページ ) 

そう簡単に、イライラや怒りを自分から切り離せるようにはならないので、今後もこれは自分の課題とします。

 

終わりに…子どもは成長している。そして自分も。

子どもが癇癪を起こしていて自分がつらいのは、「今、目の前にある、この火のついた癇癪玉をどうしたらいいんだよ」と思うのがまずひとつ。

さらに、この子がこのまま大人になったときに人間関係で苦労するのでは?と思ってしまう。

果ては、「親の育て方…」といわれて責任を追及されるのでは?ということを一足飛びに考えてしまう。

そういう自分を落ち着かせてくれたのが、この文章でした。

最初の子を産んでから20年近く、5人の子を育ててきましたが、「子ども時代の姿から、その子の将来を思い悩む必要はない」、そう実感しています。
子どもは成長し続けています。
今、泣いてばかりで怖がりだからといって、すぐに心が折れてしまう大人に育つわけではありません。
今、手のつけられない癇癪を起こすからといって、自制心のない自分勝手な人になるわけでもありません。
(『敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本』、188ページ) 

本書を通じて一番励まされた言葉は、「子ども時代の姿から、その子の将来を思い悩む必要はない」、これでした。

 

はあ…こうやって書いていると、私っていうのは、取り越し苦労を、事前に一回払いで買い取っているような性格なのかもです。

 

書いているうちに、事態はそんなに悪くないのに、自分自身で現実を悪いほうに悪いほうに見ているような気がしてきました。

 

それもこれも、育児の時間が長く、育児の責任が重いのよ。

もう少し負担が減れば、自然に楽観的になれる気もしますけれども。

 

でも…成長している自分自身のこともほめて、それこそ「ヨイ出し」して、ショッピングでストレス発散と生活改善をして、毎日を歩いていくしかないですね。

つま子

がんばろう☆

これまでに読んだ子育て本

▼『敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本』▼

今回読んだ本。

HSCかどうかということを抜きにしても、子育てに参考になる文章が多い一冊でした。

長岡真意子 秀和システム 2019年06月21日
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▼『0歳から6歳までは 生まれながらの「気質タイプ別育て方」でラクになる!』▼

竹内エリカ KADOKAWA 2018年03月24日
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参考にもなったし、傷つきもした読書。

「育てにくいタイプ」って、ほかの人からいわれると腹が立ちませんか?

タイプがわかったところで、子育てを変わってもらえるわけでもないしなあ。

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▼『続・中学生からの大学講義1 学ぶということ (ちくまプリマー新書)』▼

桐光学園/ちくまプリマー新書編集部 筑摩書房 2018年08月06日
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育児の即効性とか効率とかを考えていると「ガツン」とやられます。

「グローバル人材」の育成の下請けのような育児はしたくないと考えることができる一冊。

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今日もいい一日になりますように!

 

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