明日も暮らす。

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シンプルで暮らしやすい生活を目指しています。オンライン英会話(英検1級)と空手(黒帯)が趣味。大学院博士課程修了(人文科学)。2児の母。

英語の勉強の一環として『武士道』を読み始めました。

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おはようございます。

梅つま子です。

 

自分の英語学習の一環として、英語と日本語の対訳で味わえる本を読むことにしました。

 

もともとはオンライン英会話を趣味として楽しんでいました。

 

 

これはこれで楽しいのですが、

でも、学校文化に慣れ親しみすぎた人間のサガなのか、

いわゆる教科書っぽいものがあり、こつこつ勉強するスタイルも好きみたいです。

 

読み始めたのは、

武士道 Bushido: The Soul of Japan』。

新渡戸稲造/樋口謙一郎 IBCパブリッシング 2017年05月
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武士道は、私の習い事、空手や、かつてちょっとかじった経験のあるなぎなたを理解することにもつながるだろうし、

(空手のルーツは沖縄だから空手を武士道といっていいのかどうかは私にはわからないのだけど、「武道」つながりということで…)

前から興味を持っていたテーマでもあります。

『武士道』(ぶしどう、Bushido: The Soul of Japan)は、新渡戸稲造の著書。原文は英語。
日本の武士道を欧米に紹介する目的で刊行された。

思想家あるいは教育家として著名な新渡戸稲造が、日本人の道徳観の核心となっている「武士道」について、西欧の哲学と対比しながら、日本人の心のよりどころを世界に向けて解説した名著。

岡倉天心の「茶の本」と並んで、明治期に日本人が英語で書いた著書として重要である。

武士道 (新渡戸稲造) - Wikipedia

そう、 「原文は英語」なのですよね!

知ってはいた。

…知ってはいたけど、いざ読み始めるとすごい!

英語の重厚感というか、知識と教養の厚みに圧倒されます。

 

比べるのも馬鹿らしいのですが、

私が普段しゃべっている英語の軽薄さ(中学英語で出てくるような単語しか使ってない)との落差に、むなしくなります。

 

読みながら、日本語と英語を行ったり来たりし、

さらに知らない英語を調べたりするから時間がかかってしまい、

まだ1章の途中です(全部で15章ある)。

 

というかまだ序文を読んだ程度なのですが、

そこに出てきたエピソードに心を打たれています。

 

そもそも新渡戸稲造が本書を書くにいたったのは、

ベルギーの法学者との対話で、

「日本の学校では宗教教育を行っていないのですか?」

「それではどのようにして道徳教育を授けるのですか?」

と問われて、自問自答したことに端を発するといういきさつが序文に書かれていました。

太字強調はつま子によるものです。)

私は即答できなかった。

私が幼児期に学んだ道徳の教えは学校で授けられたものではなかったからである。

そこで、自らの善悪の観念を形成しているさまざまな要素を分析してみてようやくそのような観念を私に吹き込んだのは武士道であることに気がついた。

I could give no ready answer, for the moral precepts I learned in my childhood days were not given in schools; and not until I began to analyze the different elements that formed my notions of right and wrong, did I  find it was Bushido that breathed them into my nostrils.

武士道 Bushido: The Soul of Japan』(p.18-19)

 

子どもを持ってみて思うけど、

子どもの教育やしつけに、宗教がバックグラウンドになるか、ならないかは大きな違いだと思うんですよね。

「神様が見てるよ!」と言いたいときは、たくさんあります…。

 

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第1章のタイトルは「道徳の体系としての武士道(Bushido as an Ethical System)」です。

今読み進めているところですが、

封建制度が崩壊しても武士道が長く生き残って日本人の道徳の道を照らし続けていることや、

武士道がフランス語のノブレス・オブリージュと並べて書かれているなど、とても興味深いです。

 

序文には、英語で書くということについての葛藤も興味深かったです。

ラフカディオ・ハーンやヒュー・フレーザー夫人、アーネスト・サトウ卿やチェンバレン教授が控えているなかで、英語で日本について何か書くのは実に気がひける。

私が彼らより有利である唯一の点は、彼ら公明な著述家がせいぜい代理人や弁護士の立場であるのに対して、私は被告人の立場を取ることができるということである。

「彼らほど語学に長けていたら、日本の主張をもっと雄弁に述べることができるのに」としばしば考えた。

しかし、借りものの言葉で話す者は、自分の言いたいことを理解してもらえるだけでありがたく思わなければならない。

Between Lafcadio Hearn and Mrs. Hugh Fraser on one side and Sir Ernest Satow and Professor Chamberlain on the other, it is indeed discouraging to write anything Japanese in English.

The only advantage I have over them is that I can assume the attitude of a personal defendant, while these distinguished writers are at best solicitors and attorneys.
I have often thought, "Had I their gift of language, I would present the cause of japan in more eloquent terms!"

But one who speaks in a borrowed tongue should be thankful if he can just make himself intelligible.

武士道 Bushido: The Soul of Japan』(p.20-21)

被告人…!

なるほど。自分の口で自分の弁明できる立場ということだと思いますが、この言葉を選ぶ覚悟がすごい。。。

「借りものの言語」ですよ。。。borrowed tongue!

 

私も留学経験があって、勉強すれば上手にしゃべれるようになると思っていました。

勉強すれば勉強するほど、母語話者に追いつかない現実に打ちのめされるだけですけれども。

私も、いつまでたっても進歩しない自分の英語にがっかりするけれど、

「be thankful if he can just make himself intelligible」の気持ちを持っていようと思います…!

 

とにかく内容に重みがあるので、時間ががっつりかかりそう。

数ページだけで、

  • Chivalry(騎士道)
  • edudite(博学な)
  • devious(よこしまな)
  • indigenous to~(~の、土着の)

など、覚えておきたい言葉がいっぱい。

 

ゆっくり読みます。

この夏の、私の課題読書になりそうです。

つま子

高校時代の英語の授業を一人で再現しているみたいで、楽しいです☆

今日もいい一日になりますように!

 

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