明日も暮らす。

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シンプルで暮らしやすい生活を目指しています。オンライン英会話(英検1級)と空手(黒帯)が趣味。大学院博士課程修了(人文科学)。2児の母。

【読書記録】ADHDを持っている脳の取り扱い方。認めて、うまく利用して、楽しく生きていくために。

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おはようございます。

梅つま子です。

 

診断を受けているわけではないのですが、

自分には若干ADHDの特徴がありそうだなと思っています。

 

www.tsumako.com

 

具体的には、何かをしているときに集中しすぎて時間が経つのを忘れてしまったり、

逆に、集中すべきところで心があさっての方向へとお散歩してしまったり、

何かにストレスを感じると、切り替えられなくてものすごく消耗したり。

 

すごく日常生活に不便をきたしているわけではないまでも、

ときどき自分で自分を扱いかねるときがあります。

 

 

ADHDと私、2冊の本

上記の記事を書いたのは1年ちょっと前ですが、

ずっと「ADHDと私」というテーマは頭の中にあり、

この2冊の本を読みました。

 

對馬 陽一郎/林 寧哲 翔泳社 2017年05月16日頃
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沢口 千寛 翔泳社 2021年09月08日頃
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タイトルの「ちょっとしたことでうまくいく」がいいですよね。

「ちょっとしたことでつまづいているのかもな」という感覚はあるし、

「ちょっとしたことくらいなら改善できるな」という気持ちもあるので。

なんというか、全体的に、読者に対してとても優しい本です。

字もイラストも読みやすいし。

 

ADHDの人のほか、ちょっと飽きっぽいような人、

疲れやすいとかなんか違和感を感じやすいとか、ストレスがあるとか、

多くの人がちょっとしたアイディアを得ることができる本だと思いました。

 

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2冊はともに、発達障害の人のためのライフハックという点では共通点が多かったです。

ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本

の方は、仕事上の関係性の作り方とか考え方、言葉遣いなどがわかりやすかった。

 

ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の女性が上手に生きるための本

こちらのほうは、家事や育児などの女性が抱えやすい問題についてに焦点を当てていました。

どちらもサーッと読めるので、可能であれば2冊に目を通して、

自分に役立てそうな部分を生活に取り入れていくと良さそうです。

 

1冊目

というわけで、まずはこちらの本からご紹介します。

 

對馬 陽一郎/林 寧哲 翔泳社 2017年05月16日頃
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強調は梅つま子によるものです。

 

複数の仕事をそれぞれすぐに始められるように準備しておき、1つの仕事に飽きたら別の仕事に切り替えることでトータルとしては仕事が進むようにするのだ。

(『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本』p.33)

 

これはいい考え方だなと思いました!

飽きているのを逆手にとって、少しずつ進めるのって、結局全部がちょっとずつ進んでいるわけで、それはいいことですよね。

そして自分もそういうふうに無意識に仕事をしているんだけど、

それを、

「長続きしない」とネガティブに捉えることはなく、

上手いこと切り替えて全部が進むようにしています!って表現すればいいんだね、と思いました。

モノは言いよう!笑

 

ADHDを持つ脳にとっては、基本的に最新のタスク=最優先事項になっている。

時間がたって新しい情報が上に重なってくると、予定していた内容の優先度は脳の中でどんどん低くなってしまう。

(『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本』p.49)

 

ここでしびれたのが「ADHDを持つ脳」という言い方!

ADHDの人、という言い方ももちろんできるんだけど、ここを「ADHDを持つ脳」と言って、「人」と切り離すのって素敵と思いました。

好き!

 

あと、時間が経つと優先度が低くなっちゃうのもわかる。

なので私はその場でやらねばーと思うようにしています。。。

 

あと、なるほどだったのがこれ。

 

うまくいっていないときは、

用件⇒結論⇒理由⇒対策案、の順に伝える。

(自分でやれること。できるなら複数出す)

 

うまくいっているときは、

用件⇒結論

だけでよい。

(『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本』p.159)

 

私、おしゃべりなので、ついつい何でも話してしまうんですが、

上手くいっているときは用件と結論だけでいいのかあ!

シンプル。笑

そして、うまくいってないときは、理由と対策を考える。

自分ひとりでやってるプロジェクトも、

意識的に「うまくいってないことの理由、その対策」を独り言的に考えると良さそうだな。

 

相談はしていいもの、すべきものということをまず自分の行動指針にしよう。

(中略)

判断に迷うなら、相談するほうが良い場合が多い。

(『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本』p.185)

 

これも肝に銘じます。

ここまでが、『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本』の紹介でした。

 

2冊目

続いては、もう一冊の本。

 

沢口 千寛 翔泳社 2021年09月08日頃
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コチラは女性向けの本とはいえ、性別を超えて役に立ちそうなポイントがありました。

 

「過剰適応」とは、無理をして周囲に合わせてしまうことだ。

(中略)

早めの段階で自己開示をしていき、自分のキャラクターをわかってもらうことが過剰適応を避けるコツだ。

(中略)

その意識を内方向、すなわち「自己開示」に向けてみよう。自己紹介や会話でのちょっとした隙に自己開示していくのだ。

「ちょっと忘れっぽいところがあるので、うっかりしてたら遠慮なくツッコんでください」と一言添えるだけでも印象は変わる。

(『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の女性が上手に生きるための本』p.30-31)

 

自分のキャラクターをわかってもらうための努力を、私はそういえばあまりしてこなかった気がします。

多分、周りの人が察して合わせてくれたから…?

これからは、「ちょっと一言付け加える」を意識してみたいです。

なんというか、そのほうが人としてスマートだし、チャーミングな気がする。

 

片付けの仕方、時間別のオススメも載っていました。

 

集中力が続かない人の片付けの仕方

朝 考えずにできて身体を動かすことをやる

昼 判断力を必要とする片づけをする

夜 負担が少ないことをする

(『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の女性が上手に生きるための本』p.45)

 

一日のどこで自分の判断力がピークを迎えるかを理解しておいて、

そこにいちばん難しい作業を当てればいいんですね。

 

片付けに限らず、覚えておくと良さそう。

いつが自分のピークかと、

何なら、頭を使わなくてもできる作業なのかを。

時間的には、もちろん日によって違うけど、

私は10時ごろ~13時ごろがいい感じかも。

そして、自分にとってどういう作業が、どの程度の負荷なのかを示した作業リストは、

作っておくと便利かも。

 

そして、育児について。

これは、育児に悩んでて、「私だけなのか、こんなに苦しいのは」と思ってる人にぜひ薦めたいです。

たとえば82ページは、

章タイトルが、「育児が苦痛で毎日つらい」で、

その対策が、

・育児の基準を下げる

・愛ある手抜きをする

・一人になれる時間を持つ

なんです。

これらは結果的に今私がしていることに他ならないけれども、

ここにいたるまでずいぶんかかったし、

罪悪感だってありました。今も。

 

でもこれを読んで、これはしかるべき理由があってそうなっていることなんだし、

これは、悩んだ結果、努力を経て、行き着いた意味のある結果なんだ、

と自分を認めたいと思えるようになりました。

 

育児の場合、子どものこだわりを通さないと結果として子どもが暴れて自分のストレスにつながり、非合理的だという認識を持とう。

(『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の女性が上手に生きるための本』p.78)

 

そう。

そう!

そう!!

もっと早くそう言ってほしかった。

私が読むべきは、育児書じゃなくてADHD脳の取扱説明書だったんだな。

 

そして以下のメッセージは、私の行動基準を少し修正してくれました。

というのは、誰かと少し親しくなると、私は「自分にADHDっぽさがある」ということを言いたくなるんです。

 

「私はADHDなので」というように、自分の特性をオープンにする必要はない。

特性をオープンにすることで、「配慮しろ」という圧を感じてしまう人もいるので、苦手なことを伝えておく程度にしておく方が無難だ。

(『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の女性が上手に生きるための本』p.91)

 

でも確かに、そう伝えてしまうと、

何かとても大変なことを打ち明けられてしまって、

何か重いことをを期待されている、と感じさせてしまうかもしれない。

 

なので、「こういう感じのことが苦手」と伝える方が相手の立場に立ったものになっているなあと思います。

冷静に考えたら自分だって、「ADHDっぽいんです」って相手に言われたら、

「えっと、そしたら私はどうすれば?」って思ってしまうかも。

それか、安易な励ましか。

 

相手をそういうところに追い込まないのも配慮だなと、

まあ、当たり前のことなんですけど、思います。

 

「私、こういうことが苦手で」とか、

「こういうときにこうなっちゃいやすい…」みたいな話のほうが聞きやすいし、

共感も持ちやすい。

そして、私、個人的に、誰かの自己分析の話は、とても好物です。

 

へー!そうやって自分のことを見ているんだねえ!と思って、

そういう話を私に共有してくれてありがとう!と、

いつも、子どものようなピョンピョンした気持ちになってしまう。

 

なので、これからは、親しくなったお友達には、

ADHDという名前じゃなくて、

自分から見た自分の話をしたいなと思います。

 

2:6:2の法則ともいわれるものがある。

これは2割の人は何もしなくても気に入ってくれる、6割の人はこちらの態度などで好きにも嫌いにも振れるし、何もしなければ普通の関係性に落ち着く、残りの2割はどれだけ努力しても嫌うというものだ。

(中略)

たまたま自分を好まない2割の集団に囲まれることもあるだろうし、そんなときは「私が悪かったから嫌われたんだ」と自分を責めずに、「外れガチャを引いたか!」くらいの軽い気持ちで受け止めよう。

(『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の女性が上手に生きるための本』p.136-137)

 

これも面白い考え方!

さらに、何もしなくても気に入ってくれる2割の人に限って付き合っていたって、

その人たちの虫の居所などによっては、

そっけなくされたり、自分が望まない言葉をかけられてしまうこともあるんだと思う。

そういうときのために、

「素敵な人のなかにも、外れガチャ的瞬間がある」

ということはわかっておきたい(そしてそれは別に私を攻撃したくてそうなってるわけでもない)。

 

とはいえ、今私が心の健康を保っていられるのは、

2:6:2の最初の「2」、すなわち、

どうやら、比較的何もしなくても、

私のことを気に入ってくれているみたいな人たちに囲まれているから、

というのはかなり大きいな、

と思います。

 

夫とか、高校大学時代の友達、たまたま近所に住んでる友達、英語の先生。

こんな私でも好きだといってくれて、大事にしてくれて、

褒めてくれて、誘ってくれて、かまってくれて、

寂しい気持ちになってるときは励ましてくれて、

一緒に時を過ごしてくれる貴重な人たち。

 

1日の24時間を、なるべくこういう人たちと過ごして、

こういう人たちのことを考えて時間を埋めていったら、

私の24時間が、優しくてあったかいものにならないわけがないと思うんですよね。

 

で、そういうふうに自分の時間を使ったら、

私は私のなかの最善、最良を出そうとすると思う。

 

だからやっぱり、好きな人たちに囲まれるのは大事なんだろうな。

 

まとめ

今回の2冊の本を読んで、自己理解が進みました。しかも、いい方向に。

自分の、集中しすぎてしまって切り替えがしにくい、それなのに飽きっぽいというのは、

うまく利用すればプロダクティブに物事を進めていくのに利用できそう。

 

そして、行動基準も見えてきました。

誰かに自分のことを開示したいとき、ADHDという言葉は使わなくていい。

それよりは自分が自分をどう見ているか。そして、どういう助け(相手にとって、重くないやつ)が必要なのかをいうこと。

「こういうところがあるから、~しちゃったらごめんね」とか、

「もしかしたら気づかず~しちゃうかもしれないけど、そうしたら遠慮なく指摘して」とか。

そう言ったほうが、相手に対して愛を示せるなと。

 

それから、

やった方がいいけど、やるのを忘れがちなタスク(掃除とか常備菜作りとか、古くなった衣類を捨てるとか)は、リスト化して、

やる気が出ないとき、それなのに何もしないともっと自己嫌悪になっちゃいそうなときの作業リストとして持っておくと良さそう。

 

つま子

ADHDの本を読んで読んでてわくわくするとは!このシリーズ、他にもあるので、読み進めていきたいです

 

今日もいい一日になりますように!

 

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