おはようございます。
梅つま子です。
私と夫は結婚15年目に突入していて、
それなりに、いろいろ経験してきたので、
紆余曲折や緊張が走る場面がなきにしもあらずなのですが、
彼が子どもとスーパーに出掛けたときに、必ず買ってきてくれるものがあります。
それは、都こんぶです。
言わずと知れた、超有名なこんぶのお菓子。
子どものころから大好きでした。
夫が都こんぶを買ってきてくれるようになったのは理由があります。
子どもが生まれてすぐの頃、なにかの理由で、ケーキを買ってきてくれたんです。
地元のちょっと有名なケーキ屋さんで。
子どもが生まれる前なら、「わあ♪ ケーキ、ありがとう!」と思えるのに、
そのとき上の子がまだ生まれて数ヶ月で、
「ケーキを買う時間があるんだったら、一分でも早く帰ってきてほしかったな」
「せっかくなら選びたかった」
「乳腺炎になるかも」
「太るかも。太っても赤ちゃんのいる身じゃ気軽に運動できるわけじゃないのに」
と、びっくりするくらいネガティブな気持ちになりました。
「せっかく買ってきてくれたのに、こんな反応されたらイヤだろうな」
ってわかっていたのに、
わかってほしかったから、言葉にしてみた。
そしたら、やっぱりうまくいかなかった。
顔を曇らせて、
「普通は、喜ぶよね?」
という反応だったのを覚えています。
ごめん。
夫は悪くないしケーキにも罪はない。
でも、身勝手かもしれないけど、私にはそのときケーキを受け入れられない理由があった。
わかっていたのにそれしかできなかった当時のことを思い出すと今でも涙ぐんでしまう。
不器用だったなあ。今もだけど。
そんなこんなを経て、
私がどんなときでも買ってきてもらうとうれしいものは都こんぶ、
という夫婦の合意ができました。
私自身、「都こんぶがうれしい」と気づくまで時間がかかりました。
まるでいつもそこにいてくれたのに、
当たり前すぎて気づかない母親からの愛情みたいに。
カロリー控えめで、お値段も控えめ。
ちょっとした気分転換になる。
家では絶対に作れない。
都こんぶはあらゆる角度から見てパーフェクトだったんですね。
別に、何も買ってきてくれなくてもいいんだけど、
なんかちょっとでも、「君のこと考えているよ」というサインがあればうれしいのは間違いない。
そうわかってからは、
「もし何か私に買ってきてくれるなら…都こんぶ、買ってきてくれるとうれしいなっ!^^」と積極的に伝えるようにしました。
そしたら夫にも、そして子どもにも定着して、
子どもがおやつを選ぶとき「ママにはこれ、おみやげ」と、
いつも選んでくれるようになりました。
丁寧にお粉をまぶされて、
何枚も重ねて、袋詰めされた都こんぶを一枚一枚引き出して味わっているうちに、
私の気持ちも整います。
こんぶは「よろこんぶ」に通じて、縁起物とされているけれど、
まさに喜びのミルフィーユ。
ああ、私の世界に都こんぶがあってよかった!
都こんぶのある世界に生まれてよかった!
しっかり主張があるけど、雅でシンプル。
誇り高い美しいパッケージも素敵。
今でも私たち夫婦にはちょっと「あれっ、大丈夫かな」というときがあるけど、
彼が都こんぶを買ってきてくれると、「ああ、大丈夫なんだな、今回も」と思える。
夫婦の危機を救い続けてくれる、都こんぶなのでした。
ヒストリーを知ったらさらに好きになります…。
都こんぶをつくってくださってありがとう、中野正一さん…!
この先ずっと愛していくと思います☆
今日もいい一日になりますように!