おはようございます。
梅つま子です。
最近は読書がはかどっていて、
こういう気分が流れているときはその波に乗って、
読みたい本をどんどん読もう!と思っています。
今回はこの本を読みました。
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脳科学者の中野信子さんのお名前はいろんな媒体で見かけるのですが、
著書を読むのは初めてだったかも。
日本人はどういう脳をしているのか、という話を、
研究結果を参照しながら展開していて、
非常に興味深かったです。
「遺伝的に日本人は…」というはなしをするとき、
どこまで自分に当てはまることかはわからないものの、
「ああー、自分にもそういうところがあるかもしれないな」と考えることは、
大づかみに自分の気質を考えることにつながります。
自分としては普段はわりと、
一つ一つの事例から帰納的に自分の性格のことを考えることが多いので、
私にもそういうところがあるかも…?
と演繹的に考える機会になる、目新しい、おもしろいアプローチになりました。
以下、私が面白いと思ったところを引用していきます。(太字強調は梅つま子によるものです。)
日本人の脳にあるセロトニントランスポーターの量は世界でも一番少ない部類に入ります(量を決める遺伝子にバリエーションがあり、量を少なく酸性する SS 型という遺伝子型を持つ人の割合が日本に多いため)。要するに世界でも、最も実直で真面目で自己犠牲をいとわない人々ではありますが、いったん怒らせると何をするかわからなくなるということです。
(『空気を読む脳』21ページ)
ぎゃー!いったん怒らせると何をするかわからなくなる!
私はそこまでではないつもりだけど…ないつもりだけど…、
「怒る」ということがそもそもあまりなくて、うまく怒れないかもしれない。
以下は「利他」と「利己」について語られていた箇所からの引用です。
相手に対して多くを分配する人は利他行動をとりやすいタイプとみなされるわけですが、相手へ分配した分だけ自分のことが尊重されないと、リベンジに走る可能性があることが指摘されています。
これは「自分は利他行動を優先しているのにあなたはなぜそれを正当に評価せず、利己的に振る舞うのか」「なぜ自分を不当に扱うのか」という心情が働くからなのではないかと考えられます。このとき、人は「社会性というルールにあなたをも従うべきだ、そうでないならペナルティを負うべきだ」とその相手に罰を与えようとしますが、これには社会的制裁としての意味合いがあるのです。
(『空気を読む脳』37ページから38ページ)
これもギャー!
無意識のうちに、こういう思考をしているかも。
なんでこうしてくれないの?とふと思うことを超えて、
いつのまにか、相手に要求することの度合いが過ぎていることが…あるかも。
それと同時に、もし、何かのアンケートで、
「あなたはおおらかですか?」という質問項目で聞かれたら、
「とてもおおらか!」とは言わないまでも、
ある程度のおおらかさが備わってることを信じて疑わなかったりもしているので、
自分の内面の深遠を感じてしまうなあ。
ちょっと自分を見つめなおしたくなるかも…!!
最後に、ギャンブルに関する箇所を引用しておきます。
ギャンブルに熱くなりやすい、なりにくいで言うと、日本人は比較的熱くなりにくい性質を持った人が多くいる集団です。日本人にはドーパミンの要求量が低い人がほとんどで、高い人の割合は全体の1~5%であることがわかっています。
(『空気を読む脳』55ページ)
これまでの文脈でいうと、
ギャンブルにははまりにくいけど、はまったら我を忘れるタイプなんじゃないだろうか、私(こわい)。
熱くなるかならないかでいうと、熱くならないタイプのなのかもなあ、と思います。
以前はもうちょっと熱くなる自分を感じていたけど、
それって周りに流されて熱くなっていただけかも。
たとえば20代のころは、
「いつかは海外で働く経験もしてみたいかも!」と思ったし、
かなり積極的に考えてはいたけど、
本当にそういうことがしたい私だっけ?と思えば、
周りの熱を自分の熱と勘違いしていただけかもしれない。
今でも衝動的に、旅行に行きたいなあ、と思ったり、
いろんな土地で暮らす機会のある人のことをうらやましく感じたりもするし、それは本当の思いだけど、
じゃあ自分が自分の暮らしに何を望むかと問えば、
ひとつのところにずっと暮らすことがきっと合っているような気もする…。
自分が何をしてきたかや、これから何を望むかについて、
遺伝子や脳の仕組みの部分から考えることはほぼなかったので、
新鮮な読書になりました。
自分ってどういう人なのかを改めて考える機会になる本でした
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今日もいい一日になりますように!