おはようございます。
梅つま子です。
益田ミリさんのエッセイを2冊読みました。
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益田ミリさんのエッセイは、
「あ、私ちょっと今いろんなことうまくいかないな」
「停滞してる」
「傷つきやすくなってるな」
と感じるときにとてもよく効くんです。
引用は、『小さいコトが気になります』から。
秋になると、栗の木はたくさん実をつけた。父が木の枝を使い、あるいは木登りし、慣れた手つきでいが栗を落とす。それを母が靴で踏みながら器用にむいた。大阪の団地で見ている父と母とは、違う人のように見えた。
私はあの時、「過去」があるということか感覚的に羨ましかったのだと思う。子供である自分には思い出の量が少なすぎた。
(『小さいコトが気になります』18ページ )
わたしが高校生だったころに、男女雇用機会均等法が施行された。社会に出ていないからなんのことやらわからなかった。
「なんか、平等なるらしいで」
誰かが、言っているのは聞いても、え、平等じゃなかったってどういうこと?そんな感じだった。幼い心で世界を信じていたのである。
(『小さいコトが気になります』46ページ )
繊細で切なくて、さびしくて、ほんのり甘いノスタルジーのなかに、
益田ミリさんの文章はあります。
日常に傷つく感じがあるときに読むからこそ、
ミリさんの感受性が、しみる。
でも、たくさんお出かけしたり甘いものを食べたりする益田ミリさんの健康さも、
同じくらい、しみる。
きっと益田ミリさんはセルフケアがうまいんだろうな。
私が心の中の「小さいつまちゃん」をお世話しようとしているように、
きっと益田ミリさんのなかに、「小さいミリちゃん」がいるんだと思う。
ミリさんは大声で、「こうしましょう、こうやって生きていきましょう」とか言わない。
時短のテクとか、お金をどうしたら増やせるかとかも言わない(そういう本も私は好きだけど)。
でもミリさんの本を読んだあと、
なんか私の心は強くなっている。
こうでなければいけないという姿から自由になることのよさを、
ミリさんの文章から受け取っています。
僭越ながら、思いついたことをやってみようとする姿が、ちょっと自分と似てる気がする。
大好きな先輩のような気持ちで、楽しく読んでいます☆
今日もいい一日になりますように!