おはようございます。
梅つま子です。
魅力的なタイトル。
何しろ私ときたら、
「ただしくなければならないですよね?!」と勝手にいつも圧力を感じているし、
さらに勝手に「たぶん私はあんまりただしくないでしょうけれども(すみませんね)?!」とふてくされてもいる。
だからこの本はよかった。
ただしい暮らし、なんてなかった。 大平 一枝 平凡社 2021年12月03日頃 売り上げランキング :
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シンプルライフによくあるの、家を片付ける、心を整理する系の本は大好きで、
図書館で片っ端から借りたし自分で買って読んだりもしたし、
今も時々するけれども、
「ああ、わたしはそんなにできない」
「これくらいできたらいいよね」
そして、
「でもやっぱり私にはできない」
「あーあ」
に返ってくる、まぶしさとつらさのないまぜになったような感情があるので、
読んでしまった後で、なんだか逆に心が乾燥するような気がするときがある。
本書の「おわりに」には、
「いまは素直に、たくさんの失敗と歳月を経ることで得た気づきをこういうかたちでお届けできる」とある。
読んでいても、年齢を重ねてきたことで著者が感じてきただろう痛みがわかったし、
「ある程度、もう疲れた(だって疲れた)」という私のリアルにもぴったり来るものがありました。
特にぐっと来たのは以下の部分で、私はノートにしっかり書き写したし、
今後の私の行動指針に反映されそうです。
・全員とゆっくり語り合えないのは未消化な気持ちが残るので」という理由で、4人以上での食事会は断る(p.98)
・ボディケアは直接的な効果以上に、自分自身を大切にしようという心理的効果が大きい(p.162)
・つまるところ家事とは、すべてをやりきれなかった自分の気持ちとどう向き合うか、どう処理するかが、負担感を左右する肝なのだ(p.166)
・あっという間に子どもは大きくなるとか、いまを楽しんでという言葉を、24時間休みなしの育児の渦中にいると、糧にしきれないときがある(p179)
だよね
こうすればいいのか
そうしてみよう
にあふれている本でした。
疲れた気分に合う本というのは、とてもありがたいものなんです
今日もいい一日になりますように!