明日も暮らす。

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シンプルで暮らしやすい生活を目指しています。オンライン英会話(英検1級)と空手(黒帯)が趣味。大学院博士課程修了(人文科学)。2児の母。

失敗した人に、変に慰めになることを言わない

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梅つま子です。

 

夏からずっと見ていたsuitsをシーズン9まで見終わりました。

 

弁護士の条件

 

アメリカの弁護士事務所の話ですが、

常に誰かが誰かをだましている状態なのと、

いつもギリギリで逆転する感じの展開なので、

見ててだいぶ心がキリキリしました。

 

そしてだいぶ後になって、「レイチェルはヘンリー王子の結婚した人だ!!」と気づく私。

 

あと大人の恋の素直になれなさというのも、この作品のテーマなんですが、見ていてこんなにやきもきするものかと。

好きならくっつけ!というまっすぐな論理があてはまらなくて、

お互い好意があることが明確であっても、即パートナーになれない関係性というのもあるのだなと。ややこしい。

 

それから、ここに出てくる人たちとにかくよく働いてます。

高給取りだけどろくにプライベートもなさそうで、会社の前の屋台のコーヒーとベーグルばかり食べている。栄養と運動と睡眠が足りてなさそう。

 

これ見てて法律用語が身につくかというとそんなこともなく、

いかに登場人物が「Bullshit!」と言いまくっているかが印象的でした。

depositoin(録取)という英検1級にも出てきた単語がホントに使われてる!

という感動はありました。

 

ところで、私の大好きなビッグバンセオリーがそうですが、

最初は敵対的な関係にある、またはそこまでいかなくてもトゲのある登場人物が、

だんだんお互いに欠かせない存在だと気づく過程は感動的でもあります。

後半に行くにしたがってよく「family」という言葉が出てきます。

 

2度目の結婚式の法則

 

 

家族のありさまを中心に描くドラマじゃなくても、

家族との関係がいかにコンプレックスになっていて、

それを乗り越えることが課題になるのが興味深いです。

ビッグバンセオリーみたいなコメディでも、suitsみたいなシリアスなドラマでも。

 

suitsを見ていて(面白かったんだけども)すこぶる疲れ、癒しが欲しくなり、

見始めたのがソーイングビー。

 

第1話

 

ミシンを愛するアマチュアたちが競う番組で、

一回ごとに課題が出て、順位をつけていく。

脱落者が出ます。

 

何かに似てると思ったら「メイキング・ザ・カット」だ!

 

www.tsumako.com

 

でもメイキングザカットがブランドの立ち上げを目指す人たちの競争だったのに対し、

ソーイングビーはもうちょっと「ただただ私はミシンが好きなんだ、独学で独流でミシンを愛して50年」みたいな人たちが出てきて、こっちのほうが私の好みかもしれない。

 

なぜか私はシーズン4から見てしまったんだけど、シーズン4の第2話で、

ロンパースを作る課題で大失敗をやらかしてしまった出場者がいた。

 

これは…どう考えても大失敗であろう、というのはどんな人にもわかるような失敗で、

裏表も間違ってるし縫製もはみ出しちゃってるし、縫い付ける位置も間違ってるし、完成してさえいない。

BGMもいきなり不穏なメロディが流れ出すような始末。

 

司会者も戸惑ってしまい、

I mean I'm not quite sure where to start really...

It's all just gone really badly wrong in all sorts of ways we couldn't have even imagined it was possible to go wrong.

とまで言ってました。

字幕だと「何から言えばいいのか分からない あらゆる面でことごとく失敗した われわれの想像を超えるひどさだ」になってました。

変に慰めになることを言わないのもすがすがしくていいものなんだと学ぶ。

 

競争であるとはいえ、色がきれいねとか難しい布を選んだとか、何かしらほめることをこの番組では探すのに、これはどう考えても失敗と誰が見ても明らかな作品で、ほめることができないときになんていうのか、英語学習者としてはとても興味深い瞬間だったのです。

誉め言葉はいろんなところで出てくるけど、正直でありつつ、相手の人間性を否定するのではなく作品の出来に終始して「全然うまくできていない」ことをズバリ告げる言い方でした。勉強になった。

 

(ソーイングビーシーズン4、第2話の21分くらいから始まるので、興味のある人は見てほしい)

 

そしてこの場面は、「いつ間違いに気づいたのさ」、と聞く司会者にほかの参加者も失笑し、司会者は「記憶とともにワードローブの奥にしまっておくのがいいね」と諭す中、作品を作った本人が、その大変なロンパースを着たマネキンを抱き上げ「Come with me. We'll be fine.」と片付けながら戻っていったシーンは、なにか明るい許しのようなものさえ感じられて、私がプライムビデオで見た作品のなかでもとても大事なものになった気がします。忘れられなくていとおしい。彼女の次の作品での頑張りも含めて、何度も見返したい。

 

昨日の残り物である昼ご飯をあっためて食べながら見る作品としてこんなにぴったりのものはないじゃないかと思っています。

 

今日もいい一日になりますように!

 

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