梅つま子です。
「食べるものは特に美味しくなくていいんだ」と言い聞かせるように生きています。
カロリー過多なのです。
美味しくないんだけど、自分では好きと思えるおやつができました。
大豆ケーキです。
ベースになる大豆は大きな圧力鍋さえ持っていれば簡単で、
スーパーで売っている300gの大豆を一晩水に浸し、膨らんだところでステンレスざるに空け、圧力鍋の底に水を張った状態でざるごと大豆を入れて火にかけ、シューッといい始めたところで5分圧をかければ終わり。
できた蒸し大豆、ヨーグルト、生卵2個をフードプロセッサーに入れてかき混ぜました。大豆の量ははかってもいない適当さで、フードプロセッサーの代替半分くらいを大豆で埋めて、その上に生卵2個割ってヨーグルトを大きめのスプーンを大もり3杯くらい入れました。英語でヨーグルトみたいなものの塊をdollopというらしいです。なのでadding three dollops of yorgultですね。
フードプロセッサーにかけたところ。特段美味しそうに見えない。
グリルに入れて弱火で10分。
焼くと美味しそうに見えます。が、これは焼き色マジックで、チーズケーキに見えるので美味しそうに見えるだけで、たいして美味しいものでもないです。もとが大豆と卵とヨーグルトですから。
ただ、おなかには溜まるし、体にいい味がします。美味しくなくていいから、ただおなかを満たしたいときが私にはありますが、そういう時にピッタリ。
材料からいってもまさにプロテインバーです。
なお、甘くするなら後付けがよく、ここにシロップをかけるとやっぱり美味しさが上がります。なぜシロップを後からかけるのがいいかというと、混ぜ込んで焼くと甘さがコントロールできないし、かなり多く入れないと甘さを感じない気がするからです。
お菓子における美味しさとはある程度、甘いことだなあ。甘いってうれしい。
ちなみに焼きたてよりも一晩たったほうがしっとりして食べやすくなります。
私は冷蔵庫で冷やして食べるのがおいしいと感じました。冷やすとひと手間かかった感じがする。
というわけで私の、大豆・卵・ヨーグルトだけで作れる「大豆ベース謎のプロテインバー」ができました。
たいして美味しくないけど、気軽に作れる焼き菓子ということで自分は気に入りました。コーヒーと合わせて味わったら、それなりに「手作りの焼き菓子を食べてる」ふうの幸せが。
なにしろ小麦粉を使わないって楽です!計量しなくて済むし、粉ふるいでふるわなくて済むし。膨らまなくていいのでベーキングパウダーもいらない。
そして思いついたのは、「ココアを入れたらブラウニーになるじゃん」ということです。プルーンも、シナモンもカシューナッツも入れられるな。
この辺の食材はアイディア次第ですね。ドライフルーツやナッツ類、スパイスの類はお好みに合わせてまたは在庫に合わせて、好きに入れるのが吉でしょう。自分で食べるものですし。
プルーンのほかレーズンは定番だし、カシューナッツじゃなくてもクルミだってアーモンドだって美味しそう。生のバナナだってよさそうだ。
スパイスも、あまりにもカレーをほうふつとさせすべてをカレー化してしまいそうなクミン以外は量との相談で適当に振りかけてみれば成立しそう。クッキーに遭うといわれるコリアンダーとか。
甘くこってりしたほうへと舵を切りたければ、砂糖だってアイスクリームだってバターだってクリームチーズだってオレオだってキットカットだってブラックサンダーだって入れちゃいけないというわけではない。予算と摂取カロリーとの相談だ。
ベースが大豆ってだけで、小麦粉やベーキングパウダーがいらないってだけで、すごく簡単に作れるし気持ちも楽だと気づいたわけです。一応全部、生でも食べられるものを入れてるという気安さもある。
圧力鍋→フードプロセッサー→グリルという流れも私には楽で、むしろ実は電子レンジを使わなくていいほうがとっつきやすいことに気づいたのもよかった。
大豆は特に蒸したてである必要もないので、蒸し大豆を常備しておけばいつでも食べられる。
あるいはこういうのを買っておけば蒸すプロセスもスキップできますね。
実は途中で「豆腐は…?」と気づいてしまい、豆腐を使ってればもっとスマートに作れたのでは、と思ってわざわざ大豆を蒸した自分にがっかりしかったのですが、調べたら蒸し大豆と豆腐では食物繊維などの点で大豆に栄養面の軍配が上がるようで、蒸す派としてはちょっとうれしくなりました。しかし豆腐のほうが消化にいいなどのメリットもあるようなので、蒸し大豆を豆腐に置き換える洗濯もできそう。舌触りが滑らかになりそう。
というわけでココアバージョンの、フードプロセッサーにかける前の姿。
焼く前そして焼き上がり。
ココアプロテインバー的なものができたわけです。
ヨーグルトをかけていただきます。
味は甘くなくて素朴、すごく重たくて、口の中でモッタリします。
あまりにもモッタリするので、甘くないことが不思議になります。
「この見た目でこの触感で、なのに甘くない」ことに脳が拒否反応を起こして勝手にちょっと甘さを補ってる気がする。砂糖を入れてないとホントに甘くならないんだなと気づかされます。
コーヒーに合うものを自分で作れるようになったことの喜びは大きいです。
自分にとっては、不思議に美味しい。でも誰かにあげたときに美味しいと思ってもらえる味なのか?ちょっと試食した家族は首をかしげる感じでした。食べられなくはないけど何個も食べたいと思う味ではないんだろう。こういう家族の反応を見ると、私は結構遠くまで来たんだと思う。
これからも作り続ける気なのでココアとカシューナッツを買っておきました。
万一作るのに飽きても、ココアとカシューナッツなら消費できるから問題ない。
今日もいい一日になりますように!