おはようございます。
梅つま子です。
最近読んだ本の紹介です。
若林 正恭 文藝春秋 2018年08月30日頃 売り上げランキング :
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大学院のときの同級生がオードリーの若林さんのことを好きだったなあ、
と思い出して手に取った本。
読んでびっくり。
ネガティブとの戦い方の実践書だった。
シャットアウトに効果を発揮するのは没頭だ。それは、仕事かもしれないし、趣味かもしれない、友達と会うことかもしれないし、アイドルを応援することかもしれない、無料のゲームアプリかもしれないし、筋トレかもしれないし、新しい恋かもしれない。とにかく自分が「楽しい」と思えることで時間を埋めまくるのだ。なるべく金がかからないものがいい(金がかかるものはそこに付け込んでいるから)。それは何ヶ月も(何年も)続けて、いつのまにやら「あれ?そういえばあまり考えなくなったな」という時が来ればしめたものだ。
想いに苦しめられるとき、脳は味方だろうか?
敵だと思う。
脳に人差し指を当てて「お前には負けない」と言うべきだ。
(『ナナメの夕暮れ』87から88ページ)
唯一ネガティブな時間から逃れられる人生の隠しコマンド、それが”没頭”である。僕のようなネイティブ・ネガティブが人生を生き抜くには、没頭できる仕事や趣味は命綱と同等の価値がある。
(『ナナメの夕暮れ』154ページ)
”好きなことがある”ということは、それだけで朝起きる理由になる。
”好き”という感情は”肯定”だ。
つまり、好きなことがあるということは、”世界を肯定している”ことになる。
そして、それは”世界が好き”ということにもなるという三段論法が成立する。
(『ナナメの夕暮れ』153ページ)
ネガティブな人が、どうやったら自分を肯定できるようになるかを書いた実践(報告)書だった。
私はネガティブではないと思うんだけど(大勢の中でのふるまい方がわからないなどのネガティブっぽさはあるけど)、没頭を必要としているタイプの人間なので、
わあ、ここに私と似てる人がいる
と思ってびっくりした。
私が英語を勉強している理由はまさにこんな感じ。
なので、この本を読んで、わーいここにもこういう人がいた!と思ってうれしかった。
若林さんによると、ゴルフは没頭にいいらしい。
「仕事においての不甲斐なさを責め立てる時間を上書きしてくれる」
「2メートルちょっとの穴に何回かに一回入るささやかな快感が、劣等感に苛まれるという人生でも超無駄な時間を何かをしている時間に変えてくれる」
「何歳になってもあくなき挑戦を続ける原動力となりうる自己実現の欲求がもう無い。そんな僕に突然やってきた少しずつ上達するもの」
それがゴルフなんだそうです(引用は108ページより)。
そういう目でゴルフを見たことが無かった。なるほど。
もうすでに英語という、(私にとって)最強のネガティブ・ミューターを持ってはいるけど、
ウクレレのことも空手のことも、ハンドメイドピアスも、もっともっと「そういう目」で見ればいいのかも。
「うまくなろう」と思いながらやるよりもいいかもしれない。
ちょっとウクレレでネガティブ消すか…と思いながらウクレレを手に取ろうかな
今日もいい一日になりますように!