おはようございます。
梅つま子です。
本は流行が落ち着いてから読む派なのですが、今回は、本屋さんで平積みになっていた本を読みました。
今回読んだのは、こちらの本です。
『主婦力ゼロからのやってみた家事』
帯には、こうあります
「正直なところを申しますと、私にとって家事は決して得意分野ではありません。
今もベースの家事を回すのに四苦八苦している毎日ですし、
いかにして日々の家事を手抜きしてラクをするか、そのことばかり考えています。」
マルサイさんに、親近感しかありません!
内容紹介
アマゾンからの引用です。
主婦力ゼロ、ともかく何もできないところからスタート!
作り置き、一汁一菜、エコ掃除、100均収納、オキシ漬け…
はやり家事を片っ端からやってみました!
数々の失敗と挫折を繰り返し(泣)、
そしてわかった本当によい家事!
マルサイ家のひとり家事選手権の結果お知らせします。
他の収納本って、「成功者が知恵を授けてくれる感じ」がして、もちろんそれはそれで参考になります。
他方、マルサイさんは、主婦力ゼロ、とおっしゃいます。
本書でもその実態がマンガで語られていますが、本当に、はやりものを一通り試して、一通り失敗していらっしゃる…!
スーパー主婦じゃない、ゼロからのスタート主婦
マルサイさんは最初からいろいろできたわけではないことが、赤裸々につづられています。
そのトライアンドエラーの過程が、とってもリアルです。
マルサイさんが、試しては失敗していく様子に、”どんなに「いい」と言われている料理や収納の方法も、それは「自分や、家庭に合えば」の話でしかないんだな”と、気づかせてくれます。
マルサイさん、本当に、ありとあらゆるものを試されています。
つくりおき、フリージング、袋分け家計簿、収納の白化、オキシクリーン、ラベリング、掃除棒、土鍋炊飯、100均収納、むきグローブ…(p.4)。
ありとあらゆるものが流行っては定着、あるいは廃れてきたけれど、誰にでも、どんな家庭にも効果的な唯一絶対のものはないんですよねえ…。
その人の好みや生活スタイルによってまるで違う。
本書では、マルサイ家が、何をどう試し、どうして合わなかったのか、どうして合ったのかが、逐一語られています。
なので、マルサイ家の奮闘を事例として、
「自分の場合はどうかな?」
「この方法は試してみよう!」
「きっとこれは我が家には合わないな」…と考えるのに最適でした。
いわゆるカリスマのハウツー本とは違うけれど、でも非常に実践的な本だと思いました。
マルサイさんの、ここがいい!
あけすけに語られた実態は、いわゆる”素敵主婦”という感じではないかもしれないのですけれども(失礼)、私はこのマルサイさん、ほんとに素敵な方だなと思いました。
引用します。
(太字強調は梅つま子によるものです。)
1.新しい方法に取り組む姿勢がどこか楽しげ
こりゃおもしろい!
家事もやり方次第では楽しいもんだね!!
他にどんな家事があるかな(p.4)
本やネットから積極的に情報を仕入れ、それを試すときの様子がとても楽しそうにつづられています。
そう、ワクワク感がある…!
私も、どうせ家事をやるなら楽しくやりたい、と思っているので、マルサイさんの、まずは面白がってやってみる姿勢には共感です。
2.「やる気が出ないとき」を認める
育児期は何かと不安定なので完ペキを目指さないのが重要(p.6)
これに関連して、「バイオリズムにゆだねる」というコラムがあります。
マルサイさんのバイオリズムグラフが載っているのですが、低迷期の過ごし方と絶頂期の過ごし方が書いてあります。
低迷期の過ごし方
・ずんだくれるのを許す
・晩ごはんは丼物・麺類・テイクアウト・外食
・子どもが片付けなくてもそのままにしておく
・早く寝る
(略)
絶頂期の過ごし方
・収納の見直し
・片付け・掃除を一気に攻める
・ごちそう並の品数を作る
・家事分野生活系雑誌を読む
・服を買いに行く
(略)
そうそう、やる気ってムラがあるんですよね。
あらかじめバイオリズムによる不調を計算に入れておくのは賢いと思いました。
3.「面倒臭い」に逆らわない
「どっちがより面倒臭くないか」
思い返すと私の家事はいつも面倒臭さとの戦いであった。
(中略)
「面倒臭い」が原動力となり家事のレベルをアップさせていたのです(p.124-125)
面倒臭いと思うと、何もかもが面倒臭いのではありますが、でも、面倒臭いのなかにも「耐えられる面倒臭さ」と「耐えられない面倒臭さ」があるように私も思っています。
マルサイさんの試行錯誤の過程は、言い換えれば、「どの方法ならマシか」を探ってきた過程。
どんなに素敵な方法でも、面倒臭すぎたら続かないので、私もその「マシな面倒臭さ」を感じるレベルを探りたいと思っています。
4.家族への愛情がベースにある
特に旦那さんとの関係が、イイんです!
子どもが生まれてからは毎晩のように育児について話し合っていて「もういっそのこと育児を部活動にしちゃおうか」
というわけで「育児部」となりました
育児部では子どもについての事柄を夫婦で共有します
特に悩みは一人で抱え込まないのが鉄則(p.114)
「育児部」、素敵な発想。
「育児部」の活動の一環で読んだ、モンテッソーリ教育の本。
「子どもは仕事をしたがっている」という言葉は、目から鱗でした。
(中略)
年長者の長男にばかり仕事が回り、「なんで俺だけ?」と聞かれたときは、「大人として認めているからこそお願いしている」と伝えています。
大人扱いするととたんに「頼りにされている俺」が表れ、「仕方ない、やるか」となるから、不思議です。(p.120)
旦那さんとの関係も素敵だし、子どもたちの声を置き去りにしていないところも素敵。
料理のくだりなどは、
「子どもにとって家で食べるご飯は楽しくおいしく。そのためには豪華に見せて喜ばせたい(p.22)」
と、中心に子どもを位置づけていて、もうほんとに愛情あふれるおかあさんです。(そして私、反省…)
また、子どもたちを描いたイラストが随所にちりばめられているのですが、かわいいんだ、これが…。
子どもは2人で最近は納得しまくってる我が家でも、「3人きょうだい、いいね!」と思ってしまうほど。
3兄弟、どの子もかわいいのですが、特にp.19のセルフ立ち飲みの三男くん、後姿なのにえもいわれぬかわいさで、あとp.105の、マルサイさんの背中につかまり立ちしてる三男くんかわいすぎるので、ぜひ見ていただきたーい!!
真似したいマルサイ家の料理スタイル
本書は、料理、整理・収納、掃除、洗濯、育児の5パートに分かれていますが、私が付箋を貼ったのは、そのほとんどが「料理」のパートでした。
私が家族のために料理を作るようになって、気づいたこと。
つくりおきや常備菜は、基本的には我が家には合わないみたいです。
その理由はこんな感じ。
■余る
■飽きる
■その日食べたいものが食べたい
…マルサイさんのうちと一緒でした!
我が家でも活用できそうな知恵
我が家でもやろう!と思ったのはこのあたりです。
3分でできる火を使わない副菜(p.24)
豆腐→くずし豆腐の簡単サラダ
きゅうり→ツナきゅうり、ハムきゅうり
塩昆布→白菜、セロリ、大根と一緒に袋に入れてもむ
おかず貯金(p.32)
ゆで卵を多めに作る→煮卵、卵サンド、エッグサラダに
ほうれん草を多めにゆでて→卵とじ、味噌汁、おひたしに
好き嫌いのない子に育てる
そして、一番、「おお!」と思ったのがこちら。
調理の面倒を避けるには、好き嫌いのない子どもに育てるのがいちばん。
献立に悩まない、個別に料理を用意せずに済むなど、結果的に自分のラクにつながります。
(中略)
子どもが苦手な野菜は、「甘くてくたくた」に。調理法の工夫で、野菜嫌いを克服できます。(p.56)
そうよね…好き嫌いがないって大事だわ。
本書に紹介された食卓を見る限り、小学生の長男くんを筆頭に、マルサイ家の子どもたちは野菜もお肉も、もりもりよく食べている様子。
しかしながらですね…。
恥ずかしながら我が家では、「何でも食べる子」との乖離を日に日に感じております。
食べられるもの、好きなものがどんどんはっきりしていく子どもたち…。
主に炭水化物ばかりが増えていくので、ちょっとどうにかしようと思っています。
「野菜は、甘くてくたくた」は大きなヒント。
圧力鍋(2台持ちしています)で、原形をとどめないほどに煮てみよう…と思いを新たにしました。
でもまあ、私自身も、何でも食べる子ではありませんでした。
自分自身が野菜を好んで食べ始めたのは30代からです(!)
そんな自分のことを思い出すと、「どうしても食べさせてやろう!」と意気込むのは得策には思えず…。
逆に子どもたちの気持ちと離れていき、空回りする気がしています。
現状を認めながら、ゆっくりと。
あきらめず、でも手放さない気構えでいきたいと思っています。
料理の工夫はまだまだ道が長い。
マルサイ家をヒントに、我が家のやり方を探ろうと思います。
おわりに
マルサイさんのやり方には、マルサイさんのお好みや、マルサイファミリーのありのままが現れていました。
もちろん、我が家とは合わないかも?というところも。
たとえば、マルサイ家では、洗濯は2日に1回。
私は洗濯は比較的好きだし、夫も洗濯機を回すので、洗濯は1日に1回か2回は回しています。
なので我が家では現状は洗濯スタイルはマルサイ家のものとは違うけれど、しかしながら、考え方として参考になりました。
「絶対に1日1回以上は!」と思わなくていいんだ。
子どもが3人いても2日に1回で十分やれているおうちもあるんだ!
と知れたことは、すごく心が楽になることでした。
そうであるならば、私が悩んでいる料理についても、偏食の子どもたちがいる我が家なりの「最適解」を探れる余地がきっとあるはず。
我が家なりの「気持ちがよくて、持続可能な家事を探ろう!」と、元気とやる気をもらえる1冊でした。
マンガを中心として編集されているので、とにかく気楽に読めました~!
今日もいい一日になりますように!