おはようございます。
梅つま子です。
先日、武道館に行ってきました。
目的は、「全日本空手道選手権大会」の観戦です。
ああ!空手を始めて6年。
とうとうこの舞台を見る日がこようとは!
武道館に入ることすら、記憶のある限り初めてです。
ましてや、武道そのものの目的で入るとは!
武道館に武道を見に。なんていいのでしょう!
なんて本来的なのでしょうっ!
興奮です。
毎年この時期に行われるこの大会、
実は何年も前から先生がチケットを下さっていたのですが、
これまでずっとタイミングが合わなかったのと、
「私のような者が観戦してもなあ…」(いじけ風味)という気持ちがあったのです。
今回も今回で、張り切って出発!とは行かず。
午前中から始まっている試合だったのに、
夫の仕事の関係で、私が家を抜けられたのは1時過ぎ。
九段下駅で、友人(彼女は空手ではなく剣道経験者)と待ち合わせると、
武道館からぞろぞろと、見るからにもう終わって帰る人たちの群れ!
ワア…どうしよう…しまったよ…
のろのろと人波を逆流して、こわごわ武道館の中に入ると、表彰式らしく、
選手たちが中央に。
あらま!表彰式から観戦になってしまったよ!
これはおとなしく家で見ていたほうがよかったか…。
と思ったのですが!
これから組手の男女準決勝、決勝そして形の男女決勝が始まるところで、
2時過ぎに会場入りした私たちは、いきなりハイライトから観戦することになったのでした。よかったー!まだ見るものがあったどころか、これからいきなりいいところ!
おそるおそるあんぱんをかじったらパンすっ飛ばしていきなりあんこもりもり!みたいな展開です。(パンも好きです)
組手は、とにかく技がダイナミックで早くて。
2階席から見ている私、
「えっと今決まったのは…中段…突きなのか?」と、自信がないながら、
技が決まるたびに起こる周囲のどよめきに、
今私最高峰の試合を最高の場所で見ている!という感激がありました。
これが臨場感!これが一体感!
空手を愛する者たちの中に私もワンノブゼム!
何が決まったか自分にはわからないけど周囲がどわっとなったときの感覚は、
英語の映画を観ていて周りが笑ってるのに私だけが何が笑いどころなのかわからないアレに相当似てました。
そして、形はとても神々しかった。
正しくそして洗練された動きたち…動きの組み合わせたち…。
優勝された大野ひかる選手はこの大会で4連覇を決めて、
引退の言葉を口にされていました。
競技人生、楽しいことよりもつらいことのほうが何百倍も多かった、
という大野ひかる選手の言葉にはぐっとくるものがありました。
私…スーパーリンペイ覚えたい!!
やっぱり現場で見るということのパワーはあって、
選手が最高の舞台で打つ形を、自分も自分の体で表現できたらどんなにいいだろう、という思いが生まれました。
これは家でyoutubeで中継を見ているときには思ったことはなかったです。
帰りは九段下から神保町まで歩いて、
カフェでお茶です。
もう暗くなった12月の空の下を、大学の空手部っぽい人たちの群れを抜けて、
体育会系の最高峰から私たちが向かったのは、人文学の香りのする神保町のカフェ。
落ち着くよ…やっぱり私はこっちが。
白く屹立するウィンナーコーヒーの生クリーム最高だ…!
ラドリオ (LADRIO) - 神保町/喫茶店 | 食べログ
コーヒーの上の白くて尊い山に、
「私、空手がうまくなりますように」と素朴に祈ってみたのでした。
来年も、またその次も恒例にしたい最高峰の空手観戦でした
今日もいい一日になりますように!