明日も暮らす。

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シンプルで暮らしやすい生活を目指しています。オンライン英会話(英検1級)と空手(黒帯)が趣味。大学院博士課程修了(人文科学)。2児の母。

『英語日記BOY』の英語学習法は、とことん主体的に英語を学ぶ方法でした。

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おはようございます。

梅つま子です。

 

今日は本のレビューです。

読んだ本は、新井リオさんの『英語日記BOY』。

 

新井リオさんという方

新井さんを知ったきっかけは、

「世界にいいね!つぶやき英語」を見たこと。

ちょうど、見始めた最初の回に、新井さんは登場していました。

 

留学しないで英語を身につけた新井リオさん。

「英語で日記を書く」という方法を軸にして独学されたそうです。

この動画で、説明されています。

英語お上手ですよね!

 


5年間続けた「英語日記」勉強法を、英語で解説しました。

 

英語の勉強法について発信するyoutuberも増えているし、

英語ユーザーの本がいっぱい出てきているなあと感じています。

 

おそらく昔は、英語学習法の本を出版するのは、英語学を修めた人が多かったんだと思います。

 

これについて、思い出すことがあります。

私は大学院時代に統計学の授業をとったのですが、

先生が、

「僕は統計の専門家じゃないんです。ソフトをいくつか使って研究してきたユーザーなんです」

という言い方をしていて、そのときは「?」と思いました。

当時の私は、統計学の専門家と統計ソフトユーザーの区別がつかなかった。

「統計ソフト使えるなら、もう専門家じゃないの?」と思っていました。

 

でも新井さん×英語の例を見ると、改めてよくわかりますね。

新井さんは、英語学の専門家じゃないのです。

この本にも、英語学の専門用語は出てこない。

だからこそ、「英語学を学びたいわけじゃなくて、英語が話せるようになりたい」と思っている人に、本書はとても響きます。

逆に、英語学を学びたいわけじゃないのに、英語学の用語で説明されると、

むしろ難しくなったり、遠回りだったりするんですよね。

 

英語を使えるようになりたい人のために、英語を使えるようになった人が教える本です。

 

新井さんの「英語が話せる」の定義

新井さんは「英語が話せる」の定義を自分で考えていて、

それは、

「今言いたいオリジナル英語フレーズが瞬時に出てくること(p.31)」なのだそうです。

確かに、「英語がペラペラ」とはよく言う言葉だけど、

自分の生活に即していない場面での英語は別に必要ないんですよね。

学術会議に出る生活をしていなければ、アカデミック英語は必要ないし、

商談に縁のない生活をしていれば、ビジネス英語も必要ないので。

 

この設定の仕方を間違えると、不要な勉強を延々繰り返してしまいそうです。

(身に覚えがある…。)

 

新井さんの勉強方法

ツイッターを使って英単語がどのように使われているかを確かめる方法や、

スマホに話しかけて認識させ、正しく発音できているかチェックする方法など、

新井さんはインターネット、SNS、スマホをものすごく活用しています。

これがことごとく、目からうろこ。

そうか、そういうこともできるか…!とびっくりしました。

 

ひとことで言うと、自分が産出する英語に主体性を持たせるということだと思いました。

英文法解説書の例文に出てくるような英文じゃなくて、

自分の生活に即した英文を作って、それを何度も口にして、スラスラ言えるように、

新井さんは毎日、何度も練習し続けたそうです。

 

それがタイトルにもなっている「英語日記」で、

自分の生活の中の出来事や感情を文にして、それを何度も練習する。

 

私が大学時代に英語を勉強していたときは、これはできなかったです。

英作文を作っても、「それが本当に正しい文章なのか」を確かめる術があまり手近になかった。

英語の先生のところに、自分の作文を持っていって、

「この作文作ったんですけど合ってますか?」と言うのって(言い続けるのって)、ちょっと無理がある。

それを練習して、「この発音で合ってますか?」ってネイティブに聞いてもらうのって(聞いてもらい続けるのって)、かなり無理がある。

だから、「自分の言いたい内容を話す」ということに執着しきれなかった気がする。

だから、市販の教材を丸覚えしたりもしました。

 

英語って、語学って、

誰かに相当しつこくしなければマスターできないものなんだなあと、今思います。

子どもが言語を覚えられるのは、親に代表される大人が周りにいて、

常につききりで教えてくれるからですよね。

正しい発音をインプットしてくれるし、アウトプットが間違っていたら教えてくれる。

 

しかし大人がそれをやろうとすると、

不自然だし、申し訳なくてたまらない。

「これであってる?こっちは?これはなんていうの?」って言い続けて、

付き合わせ続けるのは、

たとえ教師と学生という関係性があっても遠慮っぽくなってしまいがちだと思うんです。

 

私は英語を勉強したいけど、誰かにしつこくしたいわけではない。

でも、ネットがあれば、SNSがあれば、スマホがあれば、誰の手を煩わせずとも自分でできるんですよね。

何度も繰り返せる。

意志さえあれば。

 

 

それから、新井さんはオンライン英会話のこともすごく評価しています。

新井さんのオンライン英会話の使い方も主体的で勉強になりました。

 

この時代に英語が話せるようにないたい日本人は全員、オンライン英会話」をはじめるべきだ。

こんなに安価で、効率よく、効果的にスピーキングを練習できる方法は現時点では他にない。

(『英語日記BOY』p.46)

 

これについては私もそう思います!

去年5月から始めて、ほぼ毎日やってます。

  

 

www.tsumako.com

英語学習の「目的」について考える

新井さんは94年生まれのミュージシャンでデザイナーで、

英語×音楽

英語×デザイン

の道で、結果を出してます。

才能と努力の成果がとにかくまぶしい!

 

私は特に新井さんのイラストが素敵で、色と線のやわらかさが暖かい作品だなあと思いました。

 

eleminist.com

 

こういう、目的を持って英語を学習している人を前にして、

無目的に英語を学習している私は頭を抱えてしまうんです。

本書の中で新井さんは、「明確な目的を持った状態で英語に向き合うことがなによりも大事」(p.168)と述べています。

 

では、私の英語学習の目的は何だろう?

実は、今のところ、ないんです。

英語学習のそれ自体の楽しさだけで、もう10ヶ月ほど勉強しています。

目標が見えてないだけかな?

これ、宿題として考えていきます。

 

「人に伝える」という才能

新井さんは、英語も、イラストも、音楽も、人を惹きつける力がすごいのですが、

結局何がすごいかって、人に伝える力がすごくて、

文章力が爆発してます。

新井さん自身、「実体験を言語化する」という、こんなにシンプルなことで人を救うことができるのかと、それこそ新しい道が開けた感覚(p.224)と書かれているのですが、

新井さんの才能のもうひとつの柱はたぶんここなんだろうなと思いました。

英語力もかなりのものですが、そもそも母語で物事を考える力が優れています、彼は…!

 

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私の心を動かした本書中のメッセージをいくつか引用しておきますね。

「勉強」の捉え方だけで、こんなにありました。

 

お金がない現状に不満をぶつけるだけの人間には、もうなりたくなかった。

だからこそ「こんなに英語を勉強して話せるようにならなければおかしい」と思えるほどに勉強した。

(『英語日記BOY』p.88)

 

勉強は本来「楽しい」のだ。

できなかったことができるようになる。

これほどポジティブなことはない。

全ての勉強は「いつかの自分を救い、輝かせるため」にある。

(『英語日記BOY』p.148) 

 

勉強は「やらなければいけないネガティブなもの」ではなく、「やると夢が叶うポジティブなもの」だという意識を持ち続けるのだ。

(『英語日記BOY』p.180) 

 

スキルの向上とは常に、限りなく「自分主体の課題」なのだ。

(『英語日記BOY』p.180)

 

新井さんのレンズを通すと、「勉強」というものがキラキラしたものに見えてくる。

これが、自分の英語との向き合い方ももう一度リフレッシュさせてくれるように感じました。

 

終わりに

ネットやスマホなど便利なツールは持っていても、

「どう使うか」という点で、私のこれまでの行動はまだまだだったなと思います。

言語学習自体は昔からずっとあるけど、方法は時代ごとにすごく変わってくるんですよね。

でもこれをきちんとアップデートしないと、方法はいつまでも古いまま。

 

新井さんのアイディアで、私の行動がずいぶん変わったと思います。

実は、英語日記もつけ始めています!

1月の末からつけ始めたので、約1ヵ月くらい。

 

「学習目的を探す」という宿題もいただいたし、

これからも新井さんの発信する内容を追いかけていこうと思います!

 

つま子

これからの英語学習がますます楽しくなりそうです

 

今日もいい一日になりますように!

 

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