明日も暮らす。

明日も暮らす。

シンプルで暮らしやすい生活を目指しています。オンライン英会話(英検1級)と空手(黒帯)が趣味。大学院博士課程修了(人文科学)。2児の母。

大の字になって寝る方法を忘れてしまったし、大の字になって寝たいかもわからないけど。

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おはようございます。

梅つま子です。

 

変なタイトルですが今の気持ちです。

 

 

フルタイムで大学で働いてたときからはや7年。

退職する前は、自分の将来の姿として、

ずっとフルタイムで働くことをぼんやりと思い描いていたから、

こんなに長く家にいる人間になるとは!とびっくりしている。

 

女性の労働力率を示す、M字曲線の真ん中のくぼみを、

「何でこの人たちは戻ってこないんだろう」と、半ば他人事のように見ていた時期がある。

そして自分がまさにそのくぼみの中にいる人になって、

いや、いろいろなあ、事情があるよ、と今は思っている。

 

というわけで、M字曲線の頂点にいた自分に、

今の自分のことを話すようなつもりで、今日のブログは書いてみたいと思います。

 

最初に「え?」と思ったのは7年前のことで、

それは退職を考えていたころ。

当時の同僚に、

「旦那さんに仕事を変わってもらうことは?」

と言われたことがある。

 

夫はシフト勤務で働くことも多いし出張もある。

彼は、「帰宅しようと思ったときに上司に許可を取ってすぐ帰宅」ということができにくい職場にいる。

ということはつまり、

彼が彼の会社で受け取るスケジュールに従いながら働こうとするとき、

子どものケア責任はどうしても私が引き受けるしかないということになるんだけど、

私はきちんと理解することに時間がかかった。

たぶん、子どもが生まれてしばらくしてから気づいた(遅すぎる)。

 

本来なら結婚する前にわかっていなければならなかったことだけど、

できて当たり前のシミュレーションがまったくできていなかった。

 

それに私はその仕事をしている彼が好きだったのだと思う。好きなのだと思う。

 

だから同僚に、

「旦那さんに仕事を変わってもらうことは?」

=あなたがもっと働けるように、旦那にフレキシブルに働ける仕事に転職してもらえば?

 

という提案に、BB弾を食らった鳩のようになってしまった。

いやあー、世の中の旦那さんというのはそんなに簡単に職を変わるものなのでしょうか?

それともこのかつての同僚は、「私はそうした」という自慢をしたかったのか(それくらい愛されてるとかそういうことを自慢したかったのかなあ、わからなかったよ)、

今になってはわかりませんが、

たぶん私はこの言葉にとても傷ついたのだと思う。

 

7年経って、

これは、「私が寝室に行こうと思ったら、彼がもう大の字で寝ていた」というメタファーだな、と思いついた。

 

これは比喩なので、もし本当にそういうことが起こったら、

ぐっすり寝ている彼に少しつめてもらうなり、

自分の四肢を彼のそれの上にばーんと投げ出してしまうかもしれないが、

スケジュールという名の寝室に全身を広げている夫に、

後から来た者なのである、私は。

 

というと彼が極悪人のようであるけれども、

私の夫はものすごくきちんとしている。

ちゃんと稼ぎを家に入れるし、

この不安定な世の中にあって、新卒で勤め始めた会社にもう20年いる。

出世コースからはきっちり、180度背をそむけているけれども。

家族が暮らせるだけの稼ぎを入れてくれてえらい。

未来のことはわからないしローンもあるけれど、

未来まで安泰と言える人は少ないので、それはまあいい。

 

きっと、できる主婦なら彼を支えつつ、

これまでに取得した職業経験や資格などを武器にパートに出ていくのかもしれない。

私もそれができるつもりでいた。

 

しかし、退職後の私が気づいたのは、

私のADHD性質がけっこう顕著どころかかなり強いやつだということである。

 

先日は、

自分か誰かをタテにしないとここから逃がさんぞ!と問い詰めんばかりのPTAの希望用紙にしこたま傷ついた。

まだしくしく泣きたいくらいだ。何でこんなことがまかり通るんだろうと思っている。

 

 

この、際限ない不安や心配よ。

2年前からADHDの本を読み、「どうやら私、当てはまる」と思っていたんです。

 

www.tsumako.com

 

気づいたなら何か対策をとってできることを、とも思うけど、うーん。

こういうのって、傾向に気づいたり、

スケジュールや考え方に工夫をすることはできても、

根本的に治るものではない。

 

M字曲線の話に戻ると、

少なくとも私の場合は、

復帰するなら、越えなきゃいけないハードルが高すぎる

ということかと思います。

 

まずは夫との間の調整。

彼のスケジュールは動かせない、これが前提。

子どもの学校からの電話とか習い事その他の手続きはどうする?

来年からは学校時間がもっと増えるのに。

さらに、家族や自分の通院が加わったりしたら?

ブログに書かない、あれこれの我が家の特殊事情もあったりする。

 

これだけで「フルタイムなど厳しすぎる、パートでも危うい」と思う。

こういうことを考えているだけでどきどきしてくるのは、

時間の工面の問題というよりは、私のADHD気質によるものがけっこう大きいようです。

同じ状況にいても「なるようになる!」と思って働くことはできる人がいるだろうし、

「つべこべ言ってる余裕はない」と思う考え方のほうが現実が見えていると思う。

それは私も思う。

 

「甘えてるだけだよ」、という人はいるけど、

私はたぶん容易に壊れる人間だと思う。

そして私が壊れたときに、「甘えてるだけだ」って言ってきた人は助けてくれない。

 

今在宅でほそぼそと仕事をさせてもらっている、

そのことがむしろ奇跡でありがたいことなんだなあと、

そういうほうに考えるようになりました。

 

できてない、と思うとすごくみじめになる。

でも、

今シアワセじゃないのか?

今楽しくないのか?

と問うとそれに否定する気持ちは起きない。

 

いや、「できてない」と思ったあとに「でも楽しいこともあるじゃん」

って思う順番が、本当はおかしい。

そういう順番にしちゃったら、もうどこをどうしたってみじめなんだよ。

だから最初に否定から入っちゃいけないんだ。

 

この状況に対して、積極的に私が良さを見つけようとしに行かなかったら、

私はいつまでもみじめなままだよ。

 

ところで、

このところ連絡をくれる子どもの学校関係の方(複数名)が、

とても優しい。

私は思う。

「この電話をかけなくても別に、この人の仕事には影響しないのに、電話をくれているんだな」と思う。

でも私が心配すると思うから電話をくれたり、私がもっと知りたいと思うってわかってるから、わざわざ時間を割いて電話をくれて、説明をしてくれる。

心配してくれて、励ましてくれて、「一緒にがんばりましょう」って言ってくれる。

こんなありがたいことある?

 

ありがたい。これは私が今のところ、

電話を受けるときに「うあー」と思っていないからだ。

うあー!時間がないのに!また今度にしてくれないかな!連絡帳に書いてくれればいいよ!

と思っていなくてよかった。

人の親切がありがたい。ただただありがたい。

 

そういえばフルタイムで働いていたときの私は底意地が悪く、

向こうから人が来る気配があるのに「ごめんなさい、私この1秒が惜しい」と思って、

「閉」ボタンを押したことがある、エレベーターの。

本当にあのときの歩行者の方はごめんなさい。

今はスーパーで「開」を押しながら、降りる最後の一人にいつもなってるから、許してほしい。

 

今私は、ようやく、誰かの親切を100%で受け止められる自分になれたのに、

もし自分から、なけなしの余裕を失わせる働き方をしたら、

底意地の悪い労働者になり、底意地の悪い母親になるんだろう。

(私が、の話をしているのであって、フルタイムの労働者とかフルタイムの母親が底意地が悪いということではない。あくまでもどこまでも私の性質の話です。)

 

表題の話に戻って。

そもそも私は大の字に寝たかったのかよ、と思う。

手足を曲げて、小さく身を縮こませて寝る。

あったかくて良い。

これがなんか自分に合ってる。

あったかい布団がかかってて、寝心地がいい。むしろフィットする。

私は最初から手を広げて寝たかったわけじゃなかったのかもしれない、と思っている。

 

これは今現在のことでしかない。

何かあって、私がブレッドウィナーにならなきゃいけない日が来るかもしれない。

そしたら私のなんとか免許だのなんとか1級の力を借りて、

ADHDとか言ってる場合じゃなくて、私はそのときの私に合ったナラティブを用意して、きっと荒海に打って出るのではないかな。

だからときどきは求人情報を見ている。

そのときが来たら私はそうする。

 

でも今の私は、

家事育児が下手だけど何とかやろうとしている妻で、子どもたちの母親で、

今日もいつものあの人来るかなあとわくわくしてるオンライン英会話講師で、

本を読んだり勉強したりするのがめっぽう好きなADHDっぽい人であることを、

楽しんで生きるしかないんだと思う。

だからそうやって明日も暮らそうと思う。

 

今日もいい一日になりますように!

 

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