おはようございます。
梅つま子です。
先日、ヒヤッとすることがありました。
帽子をかぶって自転車に乗っていたときのことです。
スーパーからの帰り道でした。
楽天で買ったこの帽子、紐付きなので風に飛ばされず、重宝しています。
私は空手をすることもあり、
練習の日までにネイルを落とすとかまたつけるとかできない人
ツメのおしゃれはゼロなので、指輪は私が愛用するおしゃれの大事な一部です。
もはやおしゃれというかお守りというか、
習慣のような。
この日も何の気なしに左手の中指につけました。
透明の石がはめ込まれたこのリング、
透明感が、湖の浅瀬を見ているみたいで、気に入っています。
この日、指輪をつけて帽子をかぶって、
炎天下、自転車に乗りました。
スーパーからの帰りだったので、
自転車の前後のかごには、たくさんの食料品。
向かい風が強かったので、ぎゅっと帽子の紐をしめようと思ったら…。
帽子の紐が指輪に絡まった！！！
こんな感じに。
でも、絡まった瞬間、このときは何が起こったかよくわかっていません。
なぜか左手がとられてしまい、ハンドルの位置に戻せない。
残った右手でなんとかハンドルのバランスを取り、
なんとか徐々にスピードを落とそうとする。
焦るけど、紐は指輪の石座（？）の部分にひっかかかってしまったようで、
やっぱり左手は自由にならない！
何が起きたのかよくわからないまま、右手はブレーキを握って、
なんとかバランスをとる。前と後ろには
足でバタバタっと地面に触れながら、
前後のかごに荷物満載の自転車の車体を斜めにするようにして、
ようやく、道の真ん中に止まることができました。
怖かった…！
家の近くには車がたくさん通る道路もあります。
もしその道だったら。
もし、交差点に入る前だったら…。
向こうから車や人が来てたら？
もう私の子どもは自転車には同乗しない年齢だけど、
もし、子どもが自転車に一緒に乗っていたら！
それに、もし、ベビーカーや子どもに突っ込んでいたら！
誰かを傷つけることになっていたら！
帽子の紐に引っかかるから指輪はつけちゃダメ、
という発想もなかった。
「紐つきの帽子と指輪を身につけてたら、どんな危ないことが起こると思う？」というクイズなら、
「あー、引っかかっちゃうかもね？」と正解できるかもしれない。
事前に言われりゃわかる、キケンだろうなって。
でも、日常の中に埋もれていることは気づきにくい。
事故はそういうものなのでしょう。
ところで、
「右手だけでハンドルを支えて、走ってる自転車を止める」ことなら、
私も普通にできます。心の準備をしていたらね！
でもいきなり、何が起こったのかわからない状態で、
ふと帽子の紐を締めただけのつもりの左手が定位置に帰ってこなかったとき、
「え？え？え？」以上の思考を私はできませんでした。
炎天下のスーパー帰りで自転車は重く、暑さで疲れてて、注意力も散漫だった。
いつもならできることがぜんぜんできないことにも、びっくりでした。
「事故はこうやって起こる」のシナリオに、ぽんと自分が入れられたような、
そんな体験でした。
誰もいない道の真ん中で、指輪に絡まった帽子の紐をほどき、
ようやく今何が起こったのかがわかり、
横になった自転車をもとに戻しながら、
驚きと恐怖と、事故にならなかった安心でいっぱいになり、
呆然と、よろよろと帰宅したのでした。
「飲酒運転」とか「居眠り運転」とかそういうわかりやすいことも、
もちろん危ないけど、
帽子や指輪を着用してるという普段のことでしかない組み合わせや、
疲れ、暑すぎる天気、重い荷物という要素も、
事故を招くんだと実感しました。
事前に気が付くような危険はもちろん遠ざけることも大事だけど、
こんな酷暑の日々には、
「家にいる」というそれだけで防いでいる事故も多いと実感しました。
（食料品だから買い出しに行かないといけないから出かけざるを得ないんだけど…）
皆様も、どうかどうかお気をつけて。
今日もいい一日になりますように！
