おはようございます。
梅つま子です。
大変面白い映画を見ました。
アマゾンプライムの限定のです。
あまりに心を動かされたので、アマプラ会員の友人に、
「一刻も早く見てほしい…」と懇願したくらいです。
タイトルは赤と白とロイヤルブルー。
これ!向かって左はアメリカ大統領の息子、
右はイギリスの王子です。
王子はどこかで見たことある方ですが、
あれです、同じくアマプラ映画のシンデレラのお相手の彼!
そうだこの方!
シンデレラは、カミラ・カベロのインパクトが強い、
というか全体的に女性が最強な映画でしたが、
この王子(ロバート王子)も歌ったりピアノ弾いたり、シンデレラの将来の夢に理解があったりしててよかった。
新しい王子という感じの。
その王子が、今度はイギリス王子として登場したのが、こちらなわけです。
ちなみに彼はニコラス・ガリツィンという俳優で、
私にとっては王子の役しか見たことないから、
「アマゾンの王子の人」というざっくりした覚え方ですが、
wikipediaの情報によると、10年位前からいくつもの映画に出ていて、
ラグビーのプロを目指していた人らしい。
そして父方の祖先がロシアの貴族らしい。王子の役もむべなるかな。ノーブル。
もう一方の、大統領の息子役のテイラー・ザカー・ペレスはこの映画で初めて見ましたが、
ラテンの香りがすごい…!
私の友達の情報によると、ネットフリックスの作品にも出ているらしい。
二人が向き合うシーンがあるのですが、
テイラー・ザカー・ペレスの筋肉がすごい。
ラグビーのプロを目指していたニコラス・ガリツィンもかなりすごいはずですが、
ニコラス・ガリツィンが少しぽっちゃりしているのかと思うくらいです(別にぽっちゃりしてない)。
ここからはネタバレしていきますので、
先に映画を観たいという方はどうぞこちらで閉じてくださいませ。
では、ネタバレしていきますが、
この映画、ゲイの恋愛物語だということを知らずに見始めた私です。
大統領の息子という立場ではあれ、
何事もオープンで多様性の許されやすいアメリカで生まれ育ったアレックスは、
わりと大胆に自分たちの愛を貫こうとするのですが、
イギリス王室に生まれたヘンリー王子にとっては、
「自分の肩にはイギリスの!歴史が!」とか言っちゃって、
道ならぬ恋に踏み出せないのであります。
でも実際、アレックスとの関係を恋愛的なものへと変えたのは君からだったのに?
このあたりのことを上述の友人と話していたところ、
「自分から始めたクセに、怖気づくのはある」と言っていました。
そうか!勉強になります!
アメリカの自由な気風を十分に体現した青年アレックスは、
今でこそ母は大統領(ウマ・サーマンが演じてる!かっこいい)だけど、
父親はメキシコからの移民で、
生まれたときからセレブだったわけでなく、労働者階級の出身です。
彼は政治学を勉強する大学生で、
政治でみんなの生活がもっとよくなったらいいな!と願っている好青年。
バイセクシャルであるのだが、彼はなんかもう「人間が!好き!」みたいな感じで、
まわりにいる人も彼のことを好きにならずにはいられない、
太陽のような人。
見た目もああだし、話すのも上手で誰も彼も惹きつけるし、
君は恋愛にも向いているし政治にも向いている!
生きていることに、人生に向いているよ!
と拍手喝采を送りたくなる。
彼の人生がいいものであるといいなあと思える。
応援したくなる。
ヘンリー王子もステキだけど、
イギリス王室の歴史を背負った彼はどうにもこうにも翳があり、
シニカルで諦めてて後ろ向きなところがあるので、
この恋愛が始まったことでより大きな変化がもたらされたのはヘンリーだと思う。
そして物語の後半、予期せぬところからの動きが働いてしまって、
2人の関係は翻弄されていきます。
「自分が生きたい人生を選ぶ」ことについて、
アレックスとヘンリー王子とともに、見ているこちらも考えることになる。
その責任とか、怖さとかも。
「自分が生きたい人生を選ぶ」ことが簡単のようでそうでないことを、
わかる年齢としてこの映画を見ると、
2人がずっとパートナーとして生きていられるかということについては、
きっと難しいんだろうなと思う。
ましてや2人は国を代表する存在であるからして。
でも誰かに出会い、
どうしようもなく惹かれて関係を築き、
そのことが自分の人間性に大きなインパクトを与えること自体が、
それはいいことだよなと思える、思いたいなと思える映画でした。
この先2人がどうなったとしても。
印象的だったのは、
2人がパートナーであることを温かく迎える、
匿名の不特定多数の優しい後押しがあったことです。
昨今SNSでの中小誹謗が目立つけど、
「私はあなたの生き方をいいと思っている、応援したい」
という声こそが届くように、
そういう社会であればいいなと思いました。
LGBTQがどうこう、ということを抜きにしても、
誰かが人生がいいものであることはステキだし、
誰かの人生がいいものであるように願えることもやっぱりステキだと、
そう思える映画でした。
場面によっては大笑いできるコメディ映画でありつつ、
悲しみもあり、2つの国の歴史や文化的差異について考えさせられる。
もう、つま子大学(個人的に心の中で設立しています)の指定映画にします。
私、普段は英語音声の日本語字幕で映画を見るけど、
今回はそれにくわえて、日本語音声の英語字幕でも見たし、
英語音声の英語字幕でも見た。
つまり3回見た。
あるシーンに至っては数回見た。
挙句、あんまりよかったので買いましたよね。
買ったばっかりなのに、『Little fire everywhere』をば!
そのあと、「日本語版も欲しいかも」と思って、日本語版も買いましたよね。
わーい翻訳!こっち読んでから英語版読もうと思います。
そしてディープな愛の英会話を学ぼうと思う!!!
今日もいい一日になりますように!