おはようございます。
梅つま子です。
最近読んだ本の紹介です。
世界の本、宇宙の本、愛の本、差別の本を読みました。
我ながらなかなか大きなテーマの本を読んでおりました。
今日はそのうちの最初のふたつを。
いろんな業界の若手の方が、中学生くらいの読者を対象として書いている本。
面白い文章がたくさんありましたが、
ダントツで心を打ちぬかれたのが東田直樹さんのこの文章。
他国と良い関係を築くことばかりに意識が向きがちですが、共存するために仲良くしないという選択があってもいいのではないでしょうか。仲良くしようとするから相手にを理解してほしいと望むし、わかってさえくれれば受け入れてもらえしてしまいます。けれど、どの国も自国の利益を最優先に考えるため、期待通りに関係が構築できるとは限らないのです。
生きること自体に誰の許可も必要ありません。困ったときには助け合う。仲良くできなくても互いの違いを認め合い尊敬し合う関係を継続する。柔軟な思考と多様性を尊重する価値観が大切です。『from under 30 世界を平和にする第一歩 』(p.31-32)
共存するために仲良くしない!
何はなくとも「仲良くしましょう」が規範になって、そこから始まる世界においては、
何て鮮烈なメッセージなんでしょう。
でも仲良くすることを目指して共存できなくなるくらいなら、
共存するために、むしろ仲良くしないほうがいいんだよ。確かに。
そして、仲良くしないからって、意地悪したり憎んだりするわけじゃない。
お互いを無理に変えたり合わせたりする必要もない。
お互いを生かすために、無理に仲良くしないほうが共存しやすいということに、
早くそこに行き着いたほうがラクになる。
叡智のことばってこういうのをいう。
ずっと反芻したい言葉です。
『宇宙から帰ってきた日本人』。
ふと目に付いて図書館で借りた本。
日本人宇宙飛行士たちの言葉を、インタビューによって紹介しています。
宇宙にいて地球を見ると、視野の中に宇宙が丸ごと目に入って、
それによっていろんなことを思うみたいです。
私達が歴史として受け継いでいるいろんな知識は、
全部この小さなマルのなかで起こってきたことだ、という視界を得ることって、
どんな感じがするものなんでしょうね。
・地球の青さというのは、地球自体が青いのではなく、地球と宇宙の境目の美しさを指す(秋山豊寛さん)
・放物線というのはこんなに美しい線だったか(向井千秋さん)
・(国際宇宙ステーションを見て)これほどすごいものを作るには、奇跡があるに違いない(油井亀美也さん)
紀元前・紀元後みたいに、宇宙飛行士にとっても、宇宙前・宇宙後というのは何かを分けるエポックメイキングなことであるらしい(そうでもない、と語る宇宙飛行士もいてまた興味深い)。
宇宙に行かない人の人生でいうと、該当するのはなんでしょうね。
私にわかることでいったら、出産とかかな、と思うんだけどどうだろう。
出産前と出産後のものごとの見方の変化とか。
宇宙開発関係は私のテーマでもなく、
文字通り縁遠い世界なんですが、
宇宙飛行士は選抜試験のすごさとか、なんか面白くて、いつも興味を惹かれてたところでもある。
いろんな意味での極限を感じる。
そうであるがゆえにいろんなことを考えるためのヒントになるのかもしれないな。
これからも宇宙関係の書籍をたまに手にとってみたいなと思わせてくれる本でした。
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宇宙から帰ってきた日本人 日本人宇宙飛行士全12人の証言 稲泉 連 文藝春秋 2019年11月13日頃 売り上げランキング :
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普段考えないことを考えてみるのもいいものです
今日もいい一日になりますように!