おはようございます。
梅つま子です。
今日は、「クルーザー」の後編、解題いたします。
今日の記事は、ぜひ↓こちらの記事から先に読んでいただきたい!
そして、皆様にもご参加いただき、自分の価値観について考えるきっかけにしていただければうれしいです。
さて、お手元に、ご自身でつくられた、好感度の順位と理由をご用意くださいましたでしょうか。
まだの方は、ぜひ、今どうぞ!
そして考えてくださる間、 とろろさんが我が家に持ってきてくださったお土産の数々を披露させていただきます(祝電のように言ってみました 笑)。
品川の有名なお店を調べていただいて、入手してくださったそうで…!
さすが品川ブロガー!(っていうジャンルあるのかな^^;?)
海苔いただきました!
香ばしくておいしい海苔でした。
私が、楽天買いまわりでよく海苔を購入しているのをご覧になっていて、
チョイスしてくださったとのこと、うれしはずかしです。
焼きうどんに豪快にかけて、おいしくいただきました。
しかも。ベビーチーズにくるっと巻いたら、いい感じの大きさでして。
お弁当にも重宝しました。
この海苔だけでめっちゃありがたいのに、
「品川ポテト」というすごいおいしいスイートポテト的なおやつまで…!
品川ってつけるだけでなんて、おしゃれかつおいしそうになるマジック
さらには、おもしろかわいいクッキー。
(もう一枚かわいい絵柄のをチョイスしてくださったのですが、それは早々に娘のものとなりました…汗)
生後3ヶ月のじろう君をつれて、こんなにたくさんのお土産を持って…!
とろろさん半端ないって!
(言いたかった、これが言いたかった)
あ、皆さんのほうも順位付け、終わりましたか?
では、とろろさんと私の順位付けを発表していきますね~。
とろろさんと私の順位付けの結果
まずはこちらをどうぞ!
ぜ…全部ちがっておる~~!
見事に、ひとつとして重なってない(笑)
どういうこと?どういうこと??
ひとつずつ見ていきましょう…!
若い女性(好感度:とろろ1位、つま子2位)
若い女性は、「とろろ好感度1位、つま子好感度2位」で、割とまあ、われわれの印象の中では、この女性は無罪寄りというか、「しょうがない」という認識でした。
恋人の命を救う為一生懸命である。ただ、恋人にヨットマンとの件は言わなくてもよかったかも…
この若い女性は正直だし、大切なものがあって、そのために行動しているという点では、行動指針はぶれていないのは好感持てるかな
なお、本書では、若い女性の順位付けが分かれることについて解説があります。
下位につける人の意見を聞くと、“この女性は人に頼るばかりで全然自立していない”という味方をします。
しかし、上位につける人は、フィアンセを思うあまり自分を投げ出してでもという行動は、非常に純粋だから好感がもてると言います。
真実を打ち明けたのは拙速というか…。
でも、なにしろ「若い女性」ということで、まだ若いのだし、
苦しい立場に置かれて苦渋の決断をしたことを
自分のハラのなかに収めておくのは難しかったのでしょう。
ずっと意識不明だったフィアンセが回復した安心感から、
出来事をすべてフィアンセに真実を告げてしまいたい気持ちに抗えなかったのもしょうがないのかな。
フィアンセ(好感度:とろろ5位、つま子3位)
ここでとろろさんの最下位が出ました。私は真ん中の3位をつけております。
フィアンセの男性は、若い女性が自分を救うためとはいえ、ヨットマンに身体を許したことを受け入れられない人です。
命を救ってもらったのにその態度か
ちょっと真っ直ぐすぎる。弱い。けどまあこの男性も若いんだろうし、直情的でもしょうがないかも
若干、若い男性に甘い自分を感じました。 …ダメじゃん!
ちなみに本書では若い男性の順位付けに関しての解説はなく。
この人については、比較的ダメ寄りで評価が割れにくいということかしら?
そもそも君が高熱にうなされなければこんなことにはならなかったんだよ!
…と思うけれども、おそらくこの男性の体調不良も予測不可能だったのでしょう…。
ヨットマン(好感度:とろろ3位、つま子4位)
3位と4位。われわれの間では、文句なく、クズ男認定のヨットマンです。
クズだけど、命を救うために役立っている。
クズだけど、欲望に忠実。
「クズだけど」から始まる、われらの感想!
命を救い、欲望に忠実なクズ。なんか漫画っぽいキャラですね…(笑)
本書では、筆者の体験談が出ていて、興味深いです。
私はこのエクササイズを、外国人と一緒にやったことがありますが、そのときヨットマンを1番につけた外国人がいました。
(中略)
ヨットマンは自分から仕かけたり強制したわけではない。女性が頼みにきたので「抱かせろ」という条件を出した。
それに対して女性は困ったが、最終的にはOKを出したのです。
ヨットマンは一切強制はしていません。
もちろん、一夜を共にして、そのまま何もしなかったら悪いけれども、きちんと医者のところまで送り届けてやったではないか。
どこが悪いのだ、というのが、その外国人の主張なのです。
こういった考えに対して、日本人は割と「弱みにつけ込んで」という言い方をします。
それは情緒的な考え方です。
合理的に考えると、ギブ・アンド・テイクの関係ということになり、そういわれるとどうしようもないのですが…。(p.26)
ギブ・アンド・テイクかなあ…?
相手が、冷静な判断が出来ないのがわかっている状況で交渉するのってフェアじゃないと思う。
貧困ビジネスと同じ構造に私には見えます。
ところで、日本人はこう考えがち、それに対して外国人はこう考えがち、というくくりで捉えることには、基本的には私は懐疑的な立場をとることが多いです。
ここで言えば、”日本人は「弱みにつけ込んで」と考えるけど、外国人は「ギブアンドテイク」と考える”という捉え方だと捨象されてしまうことに、私がもっと興味があるからだと思います。
人種より、家庭環境とか学校教育、就業経験等による価値観の形成のほうに、私はより高い関心があります。
さて、残りの2つ「老人」と「医者」は、とろろさんと私の順位付けが大いに異なったところです。
老人(好感度:とろろ4位、つま子1位)
はい、老人に対する評価が割れました!
役立たず。知恵がない。
この女性にアドバイスをしてそのとおりの行動を取られても責任はとれないから、老人の発言は妥当だと思う
私は最初、「この老人は、分をわきまえてる」と思ったのですが、とろろさんの意見を聞いて、「私は深層心理で、老人への期待が薄いのかも…!」と気づいてしまいました。
物語だと、賢者的ポジションの老人が、主人公に知恵を授けて物語の行き詰まりを打開することって結構ありますよね。
でも、このストーリーにおけるこの老人の存在意義は…何かある?
ダンブルドア先生も、「老人のほうが知恵が多く、価値は少ない」というようなことおっしゃっていましたよね…!
ご老人には、若輩者にはない知恵があると、期待したいところです。
それにしても、ヨットマンと若い女性がことに及んでいたとき、この老人は一体どこに身を潜めていたんだろう。
そして、島へ向かうクルーザーの中でどう過ごしていたのだろう…!
身の置き場のなさ、ここに極まれり。
というか老人よ、そもそもYOUは何しにクルーザーへ?
老人が「あなたが自分で考えなさい」といったことについてどう見るかで意見が分かれることになります。
見方によると、5番をつけた人は老人の言動には価値がない、冷たい人、老人で経験が豊かなのでもっと適切なアドバイスが出来るのではないか、あるいは、ヨットマンにかけ合ってみることもできるのではないかなどという言い方もできるし、逆にそれこそ価値がある、このような状況では本人にとって、人生を左右するような事例なので本人が決めるのが一番よいのでこれしか言いようがない、という言い方もできます。(p.25)
ヨットマンへのかけ合いは、若い女性の立場ではできにくいところもあろうと思います。
そこはぜひ、それこそ老獪な感じで、巧みにやっていただきたいものですね。
そうしたらこの物語の結末は変わってたかもしれない!
後から冷静に考えると、この状況でアドバイスを求められたのに、自分で決めなさい、はないなあ…と思いました。自分で決められないから相談したのにさあ。。。
医者(好感度:とろろ2位、つま子5位)
ここもとろろさんと私の見解が分かれたところです。医者が、私の中では最下位でした。
フィアンセの命を救ってくれた人。働いている
ここに至るまでの状況を共有していないで、いいとこどり。リスクを背負わずに結末をさらっていって、許しがたい!
最後においしいところを持ってく感じが許せなくて…。
とろろさんの意見を聞いて、そういえば医者はフィアンセの命を救っている!と気づいた次第です。
三日三晩、彼は看病しているのですよね。
本書では、医者の下心について解説があります。
「……世話をしてあげる」という文章を読んだときに”きちんと世話をしてどこが悪いのか”という反論も成り立つわけです。
ひょっとしたら女性がかわいそうに思え、かわいそうだから魚を取ってきて食べさせてあげないといけない、それが世話をすることだ、といわれるとそうだなということにもなってしまうのです。
一方、5番をつけた人は、「世話をする」ということはやましい下心がみえみえで、けしからんと思っているのです。(p.26)
とろろさんも私も、「この医者、下心ありあり」と読んだのですが、逆にそうでない読み方があるのか!と新鮮でした。
だって「世話をしてあげる」って言いながら肩に手をかけるなんて。
そのボディタッチ、下心にしか見えないわっ。
私はこの下心に嫌悪感を感じまくって、”ストレートなヨットマンのほうがまだまし!”と思ったのですよね。
しかし、後から思うと、だからといって好感度最下位はちょっとひどかった気がしないでもないです…。
アフタートーク的な感じで補足
一番気になるのはこの本をどんな理由で持って&チョイスされたのだろう!?…という事ですが、詳しくは是非つま子さんからお伺いできたらいいなぁと思ったり…!
この手の本、好きなのでいろいろ持ってます。
前職でワークショップを企画することがあったので、いろいろ取り揃えていました。
蔵書を9割がた処分した今でも、ワークショップ関係はまだ残ってます。
ホラ、こうやって役に立った!
■ほぼ同じ時期に日本に生まれた
■似通った教育を受けた
(東大相手にしれっと盛る私(笑)。ちなみにとろろさんは法学部、つま子は文学部卒です)
■関東在住
■2児の母
という共通点があっても、ここまで異なる結果になるのね~!と面白かったです。
順位付けには、「何を善とするか、何を悪とするか」に関する、自分の認識が反映されているのだと思います。
本書には特に、「**を1位にした人は~な人」というような解説はないのですが、今回の結果からざっくりとわかることを言語化してみると、
とろろさんは「人の役に立っていること、自分の能力を発揮していること」に価値を置き、
私は、「正直に行動すること、自分の意思に忠実であること」に価値を置いている感じはしました。
自分がだいぶ感情側に針の振れた人間であるとは普段から自覚していますが、この結果を見ると、やっぱりかという感じ。
そして、とろろさんの価値観、いいなと思いました。
ちょっとこれはステレオタイプかもしれないけど、現役ワーママで、仕事をしてる方の価値観という感じがしました。
多様な人が、自分の能力を活かして働く職場にいるからこそ培われた価値観かなって。
勝手な印象ですが…どうでしょう。
思い返すとやっぱりヨットマンがクズじゃない?女性として許してはいけないのでは?
・・・と後から悩んでますが。
とのこと。
一度やった後で、もう一度順位を考え直して見るというのも、新たな気づきがあって面白いかもです。
私、今もう一度考え直すなら…老人の好感度1位は取り下げると思います…!
と思うけど、どうかな。笑
ではでは。
今日もいい一日になりますように!
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